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      劇団四季『昭和3部作』に込めた浅利慶大氏の思い

                                                   伊勢雅臣
■ No.1094 ■ H18.02.13 ■ 8,261 部 ■■■■■■■■■■■■

     劇団四季のミュージカル『昭和三部作』。『李香蘭』(中国
    大陸での悲劇)、『異国の丘』(シベリアでの悲劇)、『南十
    字星』(インドネシア独立)と、昭和の悲劇を描いてきた。

    『異国の丘』は、弊誌でも以下の号で紹介している。

    JOG(297) 近衛文隆 〜 ラーゲリに消えたサムライ
     ソ連での獄中生活11年余。スパイになる事を拒否し続けて、
    ついに屈しなかった青年貴族。 

    『南十字星』は、インドネシア独立のために殉じた日本軍将兵
    らを描く。

    JOG(036) インドネシア国立英雄墓地に祀られた日本人たち
     多くの日本の青年たちがインドネシアを自由にするために独
    立の闘士たちと肩を並べて戦ってくれました。

     企画・構成・演出、全てを手がけた浅利慶大氏は終戦時11
    歳。戦争で死んでいった人々への挽歌として、この3部作を製
    作してきた。

    『南十字星』に込めた思いを、浅利氏は次のように語っている。

         連合国側の報復心や、復讐心によって裁かれながら、祖
        国のためにせめてなるならと刑を受け入れた彼らの思いを、
        祖国の、私たち日本人が顧みないのでは、彼らは救われま
        せん。戦略皆無と身勝手が、随所に見え透いた日本の南方
        進出ですが、日本が南に出ていなかったら、アジア諸国の
        解放はもっと遅れていたと私は思う。日本敗戦後、四年に
        わたるオランダとの独立戦争を経て、四九年、インドネシ
        ア連邦共和国は晴れて独立する。(中略)そして、その事
        実だけが、理不尽な死を受け入れ、あるいは無意味に死ん
        でいった若者たちへの、唯一の鎮魂歌ではないかと。イン
        ドネシアで彼らが傾けた情熱の実相が自虐史観によって消
        されてしまうことだけは、僕はさせたくないと思います。
        (『サピオ』H17.10.13) 

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