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---------------Japan On the Globe(150)  国際派日本人養成講座
        _/_/         
         _/       書籍版「国際派日本人養成講座」発刊
        _/    
  _/   _/    「温室」から出て、世界の中で人権、平等、平和、
   _/_/      地球市民、国際友好、地球環境を考えよう。
-----------------------------------------H12.08.06  26,806部

     本講座が書籍として出版されました。日本という「温室」
    を出て国際的視点から、人権、平等、平和、地球市民、国際友
    好、地球環境などをテーマとした25編を収録しています。
    縦書きでぐっと読みやすくなりました。本講座への入門書、イ
    ンターネットを使えない中高生その他の方々へのプレゼントと
    して、ご利用下さい。
  (申し訳ありませんが、現在、在庫切れです。)
    

■はじめに〜「温室の中の甘えん坊」から脱却しよう■

     現代世界は、地球環境危機、貧困、戦争、犯罪・家庭崩壊な
    ど多くの問題を抱え、苦しんでいる人々がたくさんいます。そ
    れに比して、我が国は、次の二つの意味で世界でも稀にみる
    「温室」であると言えましょう。

    1)豊かな経済
     不況、経済低迷が叫ばれながらも、日本全体の個人金融資産
    は1200兆円、世界の40%を占めるといいます。たとえ失
    業しても、アルバイトやパートだけで、発展途上国の平均的国
    民よりも何倍もの豊かな生活が出来るのです。

    2)安全な社会
     日本の社会は、基本的にお互いを信頼して生きていける大変
    民度の高い社会です。これを犯罪統計で見ると、人口10万人
    あたりの強盗件数はアメリカの179分の1、イギリスの50
    分の1と圧倒的な差があります(1989)。

     さて、こういう温室を受け継いだ我々自身は、これを当たり
    前だと思い、それを守ったり、発展させたりしようという気概
    を失っているように見受けられます。
    
     温室の中が「甘えん坊」だけとなり、誰も維持のために「少
    しでも自分を犠牲にするのはいやだ」という事になれば、当然、
    この温室は遠からず、朽ち果ててしまうでしょう。これは、次
    の二種類の人々に対して、責任を果たしていない、ということ
    になります。

     第一に、我々の子孫です。先代から受け継いだ立派な温室を、
    一代でつぶして、次代には何も残せなかったら、後世の子孫は、
    何と思うでしょうか。

     第二に、現在、温室の外では寒風に堪え忍んでいる人々がい
    ます。 こういう人々から見れば、立派な温室を作る事に成功
    したのだから、その知識や蓄えをもって、自分達自身の温室を
    作るのを手助けしてくれても良いのではないか、と思うでしょ
    う。
 
     本講座の目的は、先代から受け継いだ温室を維持・発展させ、
    次世代、および、隣人達のための責務を主体的に果たそうとす
    る青年を一人でも増やすことにあります。そのためには、以下
    の二点について、よく知る事が必要です。

    1)温室の成り立ちを知ろう
     この温室がどのような人々のどのような努力によって出来た
    のか、具体的な史実を通じて、考えよう。

    2)外から見た温室の姿を明らかにしよう。
     この温室は世界に比べて、どのような特長を持っているのだ
    ろう? また温室を維持し、発展させるためには、何をすべき
    なのか、考えよう?

     本講座は、以上の二点を編集方針として、既発信分の中から、
    人権、平等、平和、地球市民、国際友好、地球環境という、温
    室の中で特に理想化されている六つのテーマについて、まとめ
    てみました。

■第1章 人権■

     「人権」というと、犯罪を犯した少年の実名を報道するか否
    か、というようなことがすぐに議論されますが、それは温室の
    中での「人権ごっこ」ではないでしょうか。

     温室の外では、もっと深刻な人権問題があります。たとえば、
    日本の中学生が北朝鮮に拉致される、またその北朝鮮では、い
    たいけな子供たちを含めて、すでに3百万人も餓死しています。

     過去の最大の人権問題は、人種差別でした。我々の父祖は非
    白人の中で唯一の先進国として、人種平等への旗手の役割を果
    たしてきました。

     そのような伝統を持つ国の後継者として、我々現代日本人は、
    世界における人権問題にもっと積極的に取り組まねばならない
    のではないでしょうか。

    【私たちの課題】
      ・北朝鮮に拉致された日本人少女  
      ・温室の隣の飢餓地獄 
    【父祖からの贈り物】
      ・人種平等への戦い
      ・2万人のユダヤ人を救った樋口少将(上下)
      
■第2章 平等■

     「人権」と並んで、「平等」もさかんに唱えられます。しか
    し、運動会の徒競走で、皆手をつないで一緒にゴールインする
    ことが平等だなどと考えるのは、温室の中の「平等ごっこ」
    です。

     真の平等とは何か? 我々の祖先は、地位や財産に関係なく、
    天皇から少年兵士に至るまで、人間としてのまごころをこめた
    歌を残してきました。それこそ真の平等ではないでしょうか?

    【私たちの課題】
      ・ 閉ざされたクラスルーム 
    【父祖からの贈り物】
      ・ 和歌の前の平等
 
■第3章 平和■

     「戦争反対」と念仏のように唱えていれば、「平和」はやっ
    てくるのでしょうか。それは温室の中の「平和ごっこ」です。

     真の平和は、我々の叡智と勇気と努力を通じて、形作るもの
    です。我々の父祖は、歴史上、世界でもまれにみる平和国家を
    築いてきました。我々の父祖の平和に賭けた叡智と勇気と努力
    を見習いたいと思います。

    【私たちの課題】
      ・ 阪神大震災:真実は非常の時にあらわれる
      ・ 真の反核とは 
     
    【父祖からの贈り物】
      ・ 平和と環境保全のモデル社会:江戸 
      ・ 秋野豊さん

■第4章 地球市民■

     もはや国なんかにこだわる時代ではない、地球市民として仲
    良くやっていこう、と多くの人が主張します。それは温室の中
    だけでしか通用しない「地球市民ごっこ」です。

     日本人が自分の国の文化も歴史も知らずに、アメリカ人の物
    まねをしても、それは二流のアメリカ人でしかありません。温
    室の中でならともかく、国際社会ではそんな偽物は通用しませ
    ん。

     自分らしさを十分に発揮してこそ他国から認められ、また他
    国の個性も評価できるのです。本物の日本人になることが、国
    際社会に通用する道です。

    【私たちの課題】
      ・オリンピックでの国旗掲揚 
    
    【父祖からの贈り物】
      ・国旗に関する国際常識
      ・台湾につくした日本人列伝

■第5章 国際友好■

     戦争中の日本の行いについて、心からの誠意ある謝罪をしな
    いから、いつまでも外国と仲良くできないのだ、と言う人がい
    ます。心から謝れば許してくれる、というのは「温室」の外で
    は常に通用するとは限りません。

     温室の外では、こういう問題を自分の利益のために利用する
    国や人間もいるからです。戦争の惨禍を乗り越えて、真の和解
    に至るにはどうしたら良いのか、我々の先人はすでに立派な模
    範を示してくれています。

    【私たちの課題】
      ・江沢民の憂鬱
      ・「従軍慰安婦」問題(上下) 
    【父祖からの贈り物】
      ・恩讐の彼方に 
      ・仁
 
■第6章 地球環境■

     人類の生存を脅かす最大の問題の一つが地球環境問題である
    ことは、異論がないでしょう。しかし、この問題も一歩、温室
    の外に出て見れば、この問題を悪用する人々がいること、そし
    て我が国ならではの貢献余地を求められていることが見えてき
    ます。

    【私たちの課題】	
      ・クジラ戦争30年 
    【父祖からの贈り物】
      ・地球を救う自然観

■第7章 「根っこ」と「翼」〜父祖から贈られた未来への指針■

     今まで、人権、平等、平和、地球市民、国際友好、地球環境
    と六つのテーマについて、現在の「私たちの課題」と「父祖か
    らの贈り物」を論じてきました。いずれのテーマについても、
    私たちの「温室」には、素晴らしい遺産が残されていることが、
    お分かりになったでしょう。

     このような文化的にも、物質的にも豊かな温室を、我々の父
    祖がどのような理想のもとに築いてきたのか、この章で概観し
    てみたいと思います。

     この遺産を受け継ぐためには、私たちは子孫として父祖に恥
    じない立派な国民となって、その遺産をこれからの国際社会に
    活用する使命をも受け継いがなければなりません。そのような
    生き方は、我々に誇りと生き甲斐をもたらすでしょう。国際派
    日本人とは、こういう幸せに至る道なのです。

    ・平和の架け橋 
    ・「おおみたから」と「一つ屋根」
    ・自主独立への気概 
    ・日本の民主主義は輸入品か? 

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ おたより _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
■書籍版「国際派日本人養成講座」推薦文
                                    濱地さん(京都大学)より

     世界は確実に狭くなっており、もはや国という概念を捨て、
    地球規模でものを考へるべきである、という考えが広まりつつ
    あるようだ。一方ではますます複雑になった国際社会の中で具
    体的には何をなすべきか分からない日本人の姿が浮き彫りにな
    ってきたのではないだろうか。それ故、私たちが「地球の上の
    日本人」として、どのような理想を持ち、考え、行動するかと
    いう方針が強く求められている。

     Japan on the Globe 国際派日本人養成講座は、まさにこの
    問題に対する答の一つである。本書の序文には、「温室の中の
    甘えん坊から脱却しよう」とある。すなわち、日本は世界の中
    で稀にみる「温室」であり、私たちはこの豊かで安全な生活を
    当然とする「甘えん坊」である。
    
     この「甘えん坊」から脱却する道を探れば、おのずと次世代、
    および、隣人たちのための責務を主体的に果たそうとする「国
    際派日本人」への道が明らかになる。そのためには、この温室
    がどのような人々のどのような努力によって出来たのかを具体
    的な史実を通じて考えること、またこの温室が世界に比べてど
    のやうな特徴をもっているのかを知り、これを維持し発展させ
    るには何をすべきかを考えればよい、ということである。
    
     養成講座と題されてゐるが、その内容は、現在・過去を問わ
    ず国の為に努力した偉人の生き様、日本古来のよき価値観・伝
    統、現代日本における問題点などが、分かりやすい言葉で語ら
    れている二十五のコラム形式の文章を集め、それらを人権・平
    等・平和・地球市民・国際友好・地球環境といったテーマ別に
    分類したものである。

     内容について驚かされることは、著者の豊富な海外経験に裏
    打ちされる「国際常識的」問題設定と、独自の感性を生かした
    分析でありながら、あくまで綿密な調査と信頼できる資料に基
    づいた事実の紹介になっていることである。読みやすいコラム
    の形をした学術資料としてもいいだろう。事実の紹介を中心と
    しているので、無味乾燥な内容を想像されるかも知れないが、
    決してそうではない。むしろ、各々の時代に生きた人々の息吹
    がじかに伝わってくるようである。これは丁寧に掘り起こし、
    正しい目で見た事実は、その時代に生きた人の「魂」を損なわ
    ずに蘇らせるからであろう。

     読むほどに、日本はなんと素晴らしい国で、なんと素晴らし
    い人がこの国で生きてきたのかということが自然と分かってく
    る。書籍にすることで、多くの人に読めるようになったこの養
    成講座で、さらに多くの国際派日本人が育つことを願う。

■編集長・伊勢雅臣より

     濱地さんの過分なお言葉に恐縮しました。このようなご声援
    のお陰で、すでに第3刷と好評をいただいています。

■匿名希望さんより

     このメールマガジンのおかげで転職が決まりました。

     ここで以前、盛田昭夫さんの言葉を見て、共感し、MADE IN 
    JAPANの本を探し回りました。どうしても読みたくなり、ずっ
    と探し、見つけて読んだその本には私がずっと疑問視していた
    ことや、上司からもらえない答えが載っているような気がして、
    ソニーがとても身近に感じられ、興味をもちました。

     毎年学生が入社したい企業のトップにソニーはきっとそのブ
    ランドの名前から人気なのかとおもっていた考えから、違うこ
    とがわかり、はまっていきました。

     そして駄目もとで、学歴も職歴も一流出ではないけれど、盛
    田氏の考えに近い考えを持っていると自負できることから受け
    てみたら、採用されるまでになりました。

     これもこのページであの時、MADE IN JAPANの数行を読んだ
    からです。感謝をしたくてメールしました。

■編集長・伊勢雅臣より

     就職おめでとうございます。国際派日本人の代表格盛田昭夫
    さんに共鳴して、ソニーに応募するという主体性に敬意を表し
    ます。こういう、自分の理想、志を遂げようという主体性こそ、
    国際派日本人への第一歩です。

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