■■■■■■■■■ JOG Wing ■ 国際派日本人の情報ファイル■ 日本は特許出願“三冠王” 伊勢雅臣 ■転送歓迎■ No.1253 ■ H19.02.26 ■ 8,816 部 ■■■■■■■ 昨日配信した「国際派日本人養成講座」485号では「田中久 重 〜 日本近代技術の開祖」[a]を取り上げたが、現代日本の 技術力は、国際社会の中でますます重みを増している。 世界知的所有権機関(WIPO)が昨年10月16日に発表 した特許に関する初の包括的な統計リポート「WIPO特許報告」 では、日本は2004年の特許出願件数で、「国内」「国外」「人 口100万人あたり」の3部門でいずれもトップを占める“三 冠王”となった事が報告されている。[1] それによると、国内特許出願件数(居住者による出願分)の 上位は 〈1〉日本 36万8416件 〈2〉米国 18万9536件 〈3〉韓国 10万5250件 〈4〉中国 6万5786件 国外での出願件数も日本(約13万7800件)がトップで、 2位以下は米国、ドイツ、韓国の順だった。 人口100万人当たりの出願件数の順位は、 〈1〉日本 2884件 〈2〉韓国 2189件 〈3〉米国 645件 〈4〉ドイツ 587件 WIPOによると04年の世界の特許出願総件数は約160万 件ということなので、日本の国内外合計約40万件は、世界の 四分の一にあたる。日本の技術大国ぶりをいかんなく示してい る。 学校教育での学力低下が懸念される中で、これだけの特許件 数を誇っているのは、おそらく企業内での教育や盛んな技術開 発活動のお陰だろう。 早く学校教育を再建して、この技術大国の地位を維持・強化 したいものだ。 ■リンク■ a. JOG(485) 田中久重 〜 日本近代技術の開祖 「精巧な機械を造って新しい日本の建設に役立ちたい」 ■参考■ 1. 読売新聞「日本、特許出願“三冠王” 国内、国外、100万 人あたりでトップ」、H18.10.16、東京夕刊© 平成19年 [伊勢雅臣]. All rights reserved.