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       日本の生命線に直結しているインド洋上給油活動

                                                   伊勢雅臣
■転送歓迎■ No.1346 ■ H19.10.01 ■ 9,153 部 ■■■■■■■


     中東原油は日本の生命線である。テロ攻撃からその生命線を
    守ってくれているのは多国籍軍である。その戦いではすでに戦
    死者3人が出ている。この事件を、産経新聞は次のように伝え
    ている。[1]

         英ペルシャ湾派遣艦ノーフォークの作戦日記によれば、
        2004年4月24日、石油積み出しターミナルが小型の
        高速ボートによる自爆攻撃の標的になった。ターミナルの
        損害は軽微だったが、係留中だった「高鈴」が危機に直面
        した。

         多国籍軍の艦艇が、ターミナルに接近中の不審な高速ボ
        ート3隻を発見し、銃撃戦になった。うち1隻の高速ボー
        トは「高鈴」の手前数百メートルで大爆発を起こした。

         東京・丸の内の日本郵船本社には、現地から「本船がや
        られた」との無線連絡が入り衝撃が広がった。ほぼ同時に
        防衛庁情報本部も事件をキャッチした。

         タンカーは船体を銃弾でえぐられ、鉄製ドアが吹き飛ば
        されただけで済んだ。しかし、この自爆テロで、多国籍軍
        のうち米海軍兵2人と沿岸警備隊員1人が死亡した。タン
        カー・テロは阻止されたが、手痛い犠牲者を出してしまっ
        た。

         その数日後、国際テロ組織アルカーイダに関係するザル
        カウィ容疑者の犯行声明が出た。彼らはタンカーを狙えば
        原油価格が高騰し、西側の主要国が耐えられなくなると信
        じている。

         ペルシャ湾内には「高鈴」を運航する日本郵船を含め、
        日本関連のタンカーだけで常時40〜50隻がひしめいて
        いる。日本郵船の安全環境グループ長、関根博さんは「多
        国籍軍が警戒していなければ、とてもバスラ沖には近づけ
        ない」と語る。
    
     日本は法的な制約から、ペルシャ湾の「戦闘海域」に海上自
    衛隊の艦船を出せない。そのかわりに海自はより安全なインド
    洋上に補給艦などを派遣し、多国籍軍に給油活動をしているの
    である。

     民主党の反対によって、インド洋上の給油活動ができなくなっ
    たら、それは「敵前逃亡」そのものである。多国籍軍は日本の
    タンカーを守ってくれなくなる恐れがある。そうなれば、日本
    の生命線はテロ勢力に握られることになる。

     民主党は「日本の安全に関係ない所への部隊派遣はできない」
    と給油活動に反対しているが、これは国家の生命線に関わる問
    題であることを、国民全体が認識すべきである。

■参考■
1. 産経新聞「【やばいぞ日本】第3部 心棒を欠いている(1)」、
   H19.09.27
 

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