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            人口減少問題も愛国心で乗り越えよう

                                                   伊勢雅臣
■転送歓迎■ No.1516 ■ H21.01.26 ■ 9,502 部 ■■■■■■■

■1.人口減少問題をもたらした自分本位の生き方■

     JOG(582) 「愛国心で経済再生」[a]では、わが国の食料や木
    材の自給率向上の問題を、「愛国心」の観点から論じたが、人
    口減少問題についても、「愛国心で経済再生」のアプローチが
    有効と思われる。

     少子高齢化による人口減少問題は、日本経済の将来への不安
    を増大させる重大な要素の一つである。一人の女性が生む子ど
    もの平均数(合計特殊出生率)は平成18(2006)年で1.32
    人。夫婦二人で1.32人しか子どもを生まないのであれば、
    子どもの数が減少していくのは当然である。15歳未満の子ど
    もの数は、平成20年で1725万人であり、27年連続で減
    少している。

    『愛国心の経済学』[1]の著者・名城大学教授・磯前秀二氏は
    人口減少の原因の一つに、日本人の生き方の問題があると指摘
    する。

         では、なぜこんなに子供の数が減ってしまったのか。そ
        れにはいろいろな原因があるのでしょうが、やはりなんと
        いっても一番の理由は、自分本位の生き方が日本人のここ
        ろを浸食した、ということではないでしょうか。

         自分本位の生き方とは、すなわち利己主義です。自分本
        位で生きるんだとなれば、自分一人当たり所得の最大化を
        考えます。すると、深く考えない普通の男は、結婚しない
        ほうがよいのでは、という結論に至ります。

         結婚すれば一人当たり所得が下がると思うからです。
        ・・・

         自分本位の生き方は、結婚しても子供はいらないと固く
        決意する人を増やし、このルートでも社会の少子化につな
        がります。

     もちろん、いろいろな制約で子供が産みたい女性が産めない、
    という経済的問題もあるが、子供が作れるのに作らない、とい
    うカップルは、子孫や社会全体のことよりも、確かに自分たち
    二人だけの幸福を考えているからだろう。
    
■2.子育てをしている親に感謝を■

     ここはまず社会全体が「子は国の宝」という言葉を思い起こ
    し、子育てをしている親は、国のために大切な仕事をしてくれ
    ているのだ、という感謝の念を持つことから始めるべきだろう。

     周囲がそのような感謝の念を持っていれば、若い夫婦も子育
    てに誇りを持って取り組むようになる。自分たちたけの事を考
    えて、子供は持たない、などという考えは、自分本位の生き方
    だ、という事に目覚めるだろう。

     さらには、働く女性の出産・育児を助ける仕組みや児童手当
    といった制度も、国民全体が子育てへの感謝の念を持てば、そ
    れを原動力として整備が進むだろう。

     たとえば2歳ぐらいまでは保育園よりも母親が直接育てた方
    がよいから、2年程度の育児休暇をとれる制度や、育児経験豊
    かなお祖母さんたちが、家庭で子供の面倒を見てくれる「保育
    ママ」の制度などがある。[b]

     こうした智慧を生み出すのも、やはり「将来の日本のために、
    なんとか子供の数を増やしたい」という国民の愛国心である。

■リンク■
a. JOG(582) 愛国心で経済再生
    消費者と企業が、その消費と生産にささやかな
   愛国心を込めれば、日本経済は再生する。
b. JOG(431) 少子化と人口減を乗り越えよう
    少子化・人口減は幸せな国づくりへの好機。 

■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
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1. 磯前秀二『愛国心の経済学―無国籍化する日本への処方箋』★★★、
   扶桑社新書、H20

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