新しき  訪問者達

ラ、ダラと汗がなだれ落ちます。
相変わらず、クーラーが効きません。
夏、本番です。

さて私の会社はというと、大きな仕事がいくつも動いているため、私含めて、社員一同必至で仕事をこなしています。
でも、いつくも動きすぎて、パンク状態です。(私も微力ながら、お手伝いさせて頂いています。本当に微力だなー。(~_~;))
そのため、アルバイトを何人か雇うことになりました。

アルバイトと言えば、週刊誌です。
週刊誌に、アルバイト募集の記事を載せた日を含めて、3日間は、くるはくるは電話が鳴りっぱなしです。
社員一同、電話番になります。
応募してくる方々は、やはり、デザイン希望の若い女の子が多いですね。
マルチメディアって、花形産業に見えるのかしら?
それで、総務が一手に電話を引き受けて、面接の日時を決定します。
総務、エライ!

接の日時が決まりますと、バイト候補の新しき訪問者たちが、毎日、毎日、ぞく、ぞくと、作品を小脇に抱えて、訪れます。
面接するだけでも大変な数です。
社長が、一人一人面接する訳ですが、それだけでも大変な作業だと思います。
おそらく、終わりのほうになると、始めの人のことなんて、覚えていないのではないでしょうか?
よっぽど、突拍子も無いことをやらないと、いや、すばらしい作品をもってこないと、覚えてもらえないのではないかと思います。
それほど、たくさんの人が面接にきます。
ほとんどの人は、作品をもってくるのですが、中には変わった人がいて、履歴書だけで、なにももってこない人もいます。

私もクリエイターの端くれ、やはり人の作品は気になります。
全然関係ないのに、後ろを通る振りをして、横目でチラッと見てみます。
「んー、マンダム。いや、上手いなー。」
とか、
「そんなんだったら、俺のほうがうまいやー。」
とか、嫌らしく見ています。

なかには、
「おいおい!こんなんでいいのー。」
とかいった、作品もあります。

殆どの人は、紙媒体のようなのですが、中にはMOやCD-ROMで、音つきで、プレゼンする方もいます。
CD-ROMを持ってくるような人は、わりかた自分の作品に、多大な自信をお持ちの方が多いいみたいですね。
確かに、学生時代では、ディレクターのソフトを使って作品を作れる人は、そう多くいません。
でも、こちとら伊達にCD-ROMを制作して飯を食ってはいません。
結構、レジのずれとか目につきますね。(未だに、レジが狂うことがある私が偉そうなことはいえませんが。(~_~;))
でも、自信を持つ事は良い事ですね。

いろいろな方が作品を持ってきて、プレゼンしますが、可哀想な方もいます。
ここからの話は、就職活動をしている人、必見です。

る方が面接を受けに来ました。
この方は、たくさん作品を携えてきました。
紙媒体は当然のこと、ビデオテープ、自分で取った写真、CD-ROMまで、かなりの作品の量を持ってきたようです。

紙媒体、ビデオテープ、自分で取った写真までプレゼンが終わりました。
ここまでは、かなり満足のようです。
最後に、CD-ROMの番です。
どうやらCD-ROMが、一番力を入れたらしく、切り札のようです。

CD-ROMをマシンにセットします。
AUTO RUN らしく、マシンには手を触れずにいます。
「これを身ろー!!、これが俺の作品だー!!!」
と、いった顔をしています。
自信たっぷりです。

すると、画面はそのままで、
「せ〜えら服を!ぬ〜がさないで!」
と、昔懐かしい、おにゃん子クラブのテーマソングが流れてきます。(若い人、知っているかな?)
今まで自身たっぷりだった顔が、みるみる青ざめていきます。

そうです、自分で作ったCD-ROMと音楽のCD-ROMを、間違えて持ってきてしまったのです。
それにしても、今の時期におにゃん子クラブとは、珍しいですね。
この方、残念ながら、結果は不採用でした。

現在、就職活動している方は、間違っても間違えないようにして下さいね。

あ、そんなこんなで、4名の方が採用になられました。
良かったですね。
おめでとう、ございます。\(~o~)/

次回は「こんな仕事 に あんな仕事」です。