特集:文字入力

 JW_CADに限らず、キーボードから文字入力するのはなかなか面倒な作業です。小生みたいに両手の人差し指だけで打っていると肩が凝ってしまいます。

ブラインドタッチでキー入力できる方は、こんな苦労など感じないのでしょうが……。

JW_CADでは、この文字入力を省力化する方法がイロイロあります。

大きく分けて以下の3っの方法があります。

1. 編集中の画面での省力化

2. 他のデータファイルからの文字読込

3. 外部プログラムを起動する

1. 編集中の画面での省力化

JW_CADでは、[文字]コマンド実行時、文字入力を省力化する方法がイロイロあります。

@ 矢印キーで文字呼出し 文字入力画面で矢印キー[↑]・[↓]を押すと、現在編集中のデータに記述されている文字が呼び出せる。

[↑]で、前回入力した文字から新しい順序

[↓]で、入力した文字を古い順序

以上の操作は、メニューウィンドウ左の[拡大・縮小バー]の[U][D]部分をクリックすることでも可能である。

A ドラッグ操作で文字挿入 文字入力画面で、編集中のファイル(作図ウインドウ内)にある文字を[左ボタンドラッグ]すれば、その文字を挿入出来る。

例えば、「JW_CAD」という文字を作成する時、「JW_」と入力した後、編集中のファイル(作図ウインドウ内)中に「CAD」という文字があれば、「CAD」文字を左ボタンでスナップして、左ボタンを押したまま文字入力位置(画面上部)までドラッグする。

この時、カーソル先端に[緑の□]が表示される。

挿入する位置でボタン解除。「JW_」の後に「CAD」が挿入され、「JW_CAD」となる。

文字入力画面では、キー入力での画面拡大・縮小は出来ません。又、矢印キーでの画面スクロールも出来ません。目的の文字をスナップするには、マウスでのドラッグ操作で再描画・拡大・縮小するしかありません。

B ドラッグ操作で文字コピー 文字入力画面(画面左上)で、そこにある文字上を[右ボタンドラッグ]すると、その文字が赤反転文字となり、クリップボード(?)にコピーされる。

以後、文字入力画面で[作図ウィンドウ]から文字入力位置(画面上部)まで[右ボタン(空クリック)ドラッグ]すると、カーソル先端に[赤の□]が表示され、コピーされた文字が挿入される。

例えば、文字入力画面上に「JW_CAD」という文字がある時、その文字上を[右ボタンドラッグ]すると、文字が赤反転文字となる。

これで、クリップボード(?)にコピーされる。

以後、「講座」と文字入力した後、[作図ウィンドウ]から文字入力位置(画面上部)まで[右ボタン(空クリック)ドラッグ]して、「講座」の先端でボタン解除。

すると「JW_CAD講座」となる。

次に違う文字を登録するまで登録した文字は有功で、何度でも使用可能である。

C 文字編集中に基点・文字種変更 文字入力画面では、ステータスウィンドウ部分が、
左中|種3|Paste

という表示になっているはずである。

この部分をクリックすると、文字基点・文字種を変更できる。

基点変更:一番左を

左クリック クリックする毎に[中中][右中][左上][中上]……という順序で
右クリック 初期値の[左下]

文字種変更:真中を

左クリック クリックする毎に[種4][種5][種6][種7]……という順序で
右クリック 初期値の[種1]
D 文字復活 文字入力時に、[Delete]キー(又は[BackSpace])で消さなくても良い文字まで消してしまった経験は一度や二度ではないでしょう。

JW_CADでは、一度消した文字を復活できます。

文字入力画面で、[Delete]キー(又は[BackSpace])で消した文字は、

[Shift]+[Delete]キー
(又は[Shift]+[BackSpace])で復活できます。

又、前項のステータスウィンドウ部分右側(Paste部分)をクリックすることでも復活できます。

E 文字=計算  文字入力画面で計算式を入力すると、[計算式+計算結果]及び[計算結果]を表示できます。
例えば
(500+300)÷3=266.66666

という計算式・計算結果を得ようとする場合、

文字入力画面で

(500+300)/3=

と入力確定後、[Ctrl]+[右クリック]で[計算式+計算結果]が得られます。作図ウィンドウでの表示は

(500+300)/3=266.66666

となります。[右クリック]は作図ウィンドウでの空クリックです。

又、計算結果のみを表示したい場合は、計算式の最後の[=]なしで、[Ctrl]+[右クリック][計算結果]が得られます

(500+300)/3

と入力確定後、[Ctrl]+[右クリック][計算結果]が得られます。作図ウィンドウでの表示は

266.66666

となります。

使える計算式は、

+: 足し算 -:引き算
(   ):(優先計算)  
*:掛け算 /: 割 算 

で、全て半角入力です。

 

2. 他のデータファイルからの文字読込

 JW_CADでは、[文字]コマンドでText形式のファイル、[図形]コマンドの[他図面複写]で他のJWCファイルから、文字の読込が可能です。

@Text形式ファイルからの読込 JW_CADでは、Text形式で作成された文字情報を読み込める。

読込方法は

[文字]→[5)文[読/書]→[2)読込]

ファイル選択画面が表示される。

txtファイル選択。

作図ウインドウでクリック。

Text形式のファイルとは、

1. 「メモ帳」等、各種エディタで作成されたText形式のファイル。
2. 「ワープロソフト」「表計算ソフト」で作成した文章を、Text形式(拡張子がtxt)で保存したファイル。
3. JW_CADで作成した文章を、[文字]→[5)文[読/書]→[1)ファイルに書出]で作成したファイル

但し、この方法で富み込むと、読込ファイルに記述されている全ての文字情報が読込まれてしまう。逆にいうと、記述されている文字しか読込めない。

A jwcファイルからの読込 建築設計の場合、そこで使用される文字は限られている。

JW_CADでそれらの文字を記述したファイルを作成し(例えば、[文字01.jwc]というファイルで)、

図形]→[他図面複写]

でそのファイルから読込む。

[図形]→[他図面複写]では、必要な文字のみを読込むことが出来る。

旧来使用していた「ゴム印」に変わるもの、と考えると、自分で自由自在に作成可能であり、文字配置順序を整理して作成すれば、充分使用に耐えるものであると考える。

但し、これを実行する場合は、複写元と複写先の縮尺を同一としなければならない。その為にも、[文字01.jwc]のファイルのグループレイヤの縮尺は、グループ毎に違う縮尺設定をしておいた方が良い。

 

3. 外部プログラムを起動する

長文の文章(「特記仕様書」等)などの編集は、エディタを使用した方が良い。

「JW_WORD」というフリーソフトウェアがあり、「外部変形」から起動し、登録してある文字を簡単に入力出来る。

@ 外部エディタ JW_CADでは、

[文字]→[5)文[読/書]→[5)外部エディタ]→[範囲指定]→[範囲確定]

で、エディタ画面となる。ここで編集すれば、編集内容がJWCファイルに反映される。

A JW_WORD 「JW_WORD」は、Snap_Kin氏(嬢?)が著作権を持つJW_CADの[外部変形]コマンドで使えるフリーソフトウェアである。98版とDOS/V版がある。

「図面名」「部屋名」の外、「あ行」「か行」……と、建築関係の文字列が登録されている。マウス操作で目的の文字を選択すれば、編集中のJWCファイルに文字記入が可能である。

設定を変更すれば、「引出し線」の自動作図も可能となる。

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