幾つものJWC_CADを使う

幾つかのプロジェクトを同時進行で進める場合、それぞれで違うJW_CADを使った方が何かと便利である。JW_CADは3MB程度のソフトである。不要なでデータを消去すれば1.5MB程度でも充分機能する。ギガ単位のHDDでは4〜5っのJW_CADをインストールしてもその容量に大きな影響はない。複数のJW_CADをインストールする方法を紹介する。

1.新しいJW_CADのインストール

前提条件として、Cドライブの[JWC]というディレクトリに、既にJWC_CADがインストールしてあり、Cドライブの[JWC_T]というディレクトリに、新たにインストールする方法を紹介する。

@組込先のドライブを指定してください

JW_CADのセットアッププログラムを起動して2番目の画面で上のメッセージが現れ、ドライブ選択でCドライブを選択。

C:ドライブ
D:ドライブ

エンター(リターン)

A組込先のディレクトリを指定してください

3番目の画面で上のメッセージが現れ、「任意のをディレクトリ指定する」を選択。

標準のディレクトリ [\JWC\]
任意のディレクトリを指定する

エンター(リターン)

すると、下に「ディレクトリ名を指定して下さい」というメッセージが現れるので[¥JWC_T¥]をキー入力、

ディレクトリ名を指定して下さい――――\JWC_T\

エンター(リターン)

Bディレクトリ[C:¥JWC_T]を作成しました

上のメッセージが現れるので      「エンター(リターン)

C実行する処理を選んでください

上のメッセージが現れるので、「必要なファイルのみ組み込む」を選択

すべてのファイルを組込む
必要なファイルのみ組み込む

エンター(リターン)

D実行する処理を選んでください

上のメッセージが現れるので、「プログラム本体の組込」のみを選択 

プログラム本体の組込
図形ファイルの組込
プロッタファイルの組込
[AUTOEXEC.BAT]の書き換え
[JWC.BAT]の作成

エンター(リターン)

これで、[C:¥JWC_T]にJW_CADの「プログラム本体」がインストールされる

WIN95の「エクスプローラ」を使い慣れている方は、「エクスプローラ」でCドライブに新しいフォルダJWC_Tを作成し、既存のJWC]フォルダにあるJW_CADのプログラム関連のファイルをすべてコピーすれば良いだけである。

2.バッチファイルの作成

JWC]のバッチファイルをWIN95の「メモ帳」やJWC_CAD[文字]→[文・読込/書込]で編集して[JWC_T]用のバッチファイルを作成する。

JWC]の[JWC.bat]の記述は

C:     
CD \JWC 
JW_CADV.EXE -A -Z8 -B600 -S120
C:
CD \

2行目の[CD \JWC]を[CD \JWC_T]に書き換える

C:     
CD \JWC_T
JW_CADV.EXE -A -Z8 -B600 -S120
C:
CD \

編集が済んだら、ファイル名をJWC_T.bat]として保存する。保存する場所は[C:]でも良いのだがここでは[C:¥JWC_Tに保存する

もし、Dドライブにインストールしたのなら、1行目の[C:]を[D:]に書き換える。

3.ショートカットの作成

ショートカット作成の「コマンドライン」を[C:¥JWC_T¥JWC_T.bat]とする。
名前の指定での「名前の指定」は[T-JWCAD]とでもしておく。
後の設定は解説本を参照して欲しい。
これで、新しい「JWC_T」というJWC_CADが作成できた。

4.JWC_CADの削除できるファイル

JWC_CADをインストールしたディレクトリには、JWC_CADの操作する上で必要の無いファイルがある。特に[JWC]&[JWC_T]がある場合、[JWC_T]内ではこれらのファイルは削除しても構わない。インストール直後であることを前提として、拡張子別に解説する。

1)TXT・DOC
このファイルは、JWC_CADの機能などを解説した文章のファイルである。JWC_CADの操作上には全く関係がない。全て削除して良い。

2)JWC
JWC_CADで作成された、サンプル用の図面ファイル。全て削除しても構わない。但し自動保存ファイルである[AUTO.jwc]のみは削除してはいけない、インストール直後であればこのファイルは存在しないはずである。

3)HLP
JWC_CADのヘルプファイルである。JWC_CADの画面の右下の[HELP]をクリックするとこのファイルが表示される。HELPを使用しないなら削除しても構わない。

4)DAT
[オプション]コマンドの「1)建具平面」「2)断面」「3)立面」や[変形]の「4)線記号変形」のデータファイルである。[C:¥JWC_T]のディレクトリに無くても、[C:¥JWC]のディレクトリにこのファイルがあれば、それが使用できる。
 

JW_OPT1.dat JW_OPT2.dat JW_OPT3.dat JW_OPT4.dat
JW_OPT1b.dat JW_OPT2b.dat JW_OPT3b.dat JW_OPT4b.dat
JW_OPT1c.dat JW_OPT2c.dat JW_OPT3c.dat JW_OPT4c.dat

上記のファイル(一部のファイル名しか書いていない他にもある)の内、[JW_OPT1.dat][JW_OPT2.dat][JW_OPT3.dat][JW_OPT4.dat]の4っのファイルを除いて全て削除して構わない。この4っのファイルが無いと他のディレクトリに移動出来ないので削除してはならない。

因みにこれらのファイルは下記の構成と成っている

JW_OPT1*.dat:建具平面データ JW_OPT2*.dat:建具断面データ
JW_OPT3*.dat:建具立面データ JW_OPT4*.dat:線記号変形データ

5)JWP・JWK(インストールしなかつたので本来は無いはずです)
JWPはプロッタファイル、JWKは図形ファイルである。このファイルも4)項同様、どこかのディレクトリに1っあればそのディレクトリに移動して使用可能である。全て削除しても構わない。

5.MOディスク・圧縮ドライブへJWC_CADをインストール

@ MOディスクのJW_CAD

MOディスクからJWC_CADを起動することも可能である。他のパソコンにJWC_CADがインストールしてあっても「起動オプションの設定」や「環境ファイル」が違うと、意外と使いにくい。特に出先のパソコンで訂正等を行なう場合、MOディスクに普段自分が使っているJWC_CADをインストールして、そのJWC_CADを起動すれば、普段と同じ環境で使える。当然そのパソコンにMOドライブが接続されていることが必須条件であるが...。
但し、
setup_v.exeやsetup_98.exeを使ってMOディスクにインストールすることは出来ない。WIN95のエクスプローラを使ってMOディスクにコピーするしかない。またバッチファイルを編集する必要がある。

A 圧縮ドライブのJW_CAD

WIN95のシステムツールで作成した圧縮ドライブへ、JW_CADをインストールことも可能である。但し、[config.sys]に[DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\COMMAND\DRVSPACE.SYS /MOVE]の記述が無ければ、DOSでは圧縮ドライブへのアクセスが出来ない。出来なかった方は、起動ドライブのカレントドライブにある[config.sys]をチェックして下さい。

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