Last update 2002年5月11日
 by Tamura Tadasi

<希望号回航 航海記>
博多湾→三河湾 2002/4/27-2002/5/7

前夜祭=壮行会 2002/4/26 明日はAm4:00起床、6:00出港だというのに、24:00まで宴会でした。皆さん、お見送りありがとう! Matunoサン!差し入れありがとうございました。
第1レグ 2002/4/27
4/28
小戸YH→玄海灘→関門海峡(関門橋)→周防灘→松山  高浜漁港
第2レグ 2002/4/29
4/30 ・ (2)
松山  高浜漁港 →来島海峡(来島第三大橋)→燧灘→備讃瀬戸→瀬戸大橋→小豆島 坂手港 田ノ浦漁港
第3レグ 2002/5/1 ・ (2)
5/2
小豆島 坂手港 田ノ浦漁港→鳴門海峡(鳴門大橋)→紀伊水道→熊野灘→那智 勝浦港
休息日 2002/5/3 那智 勝浦港
第4レグ 2002/5/4 那智 勝浦港→五ヶ所湾 田曽浦漁港
第5レグ 2002/5/5 五ヶ所湾 田曽浦漁港→鳥羽 生浦湾 民宿「海香」
第6レグ 2002/5/6 鳥羽 生浦湾 民宿「海香」→三河湾 蒲郡 ラグナマリーナ

■ 前夜祭=壮行会 
4/26 参加者:Ogata・Iwase・Tasiro・Matumoto・Matuno・Yanagida・Hiratuka・Suga・Ootani・Onodera・Tamura
20:00
希望号の買出し等もヤット終了、「希望号回航壮行会」の開始! Matuno氏差し入れの中華料理が6皿も並び、ビールの乾杯後は我先にと箸が伸びてゆきます。開始が遅れた分その箸の動きが激しいこと!
21:00
送れてTasiro氏&新チャン到着。 食欲が一息付いたところでVERANO定番「キムチ鍋」の開始。Ogata氏差入れの”トローリング仕掛け”の講釈もそこそこに箸の動き再び活発に!!
見送組:Matumoto・Yamagida 見送組:Ogata・Tasiro
23:00
差入れビール&焼酎を下げて、Matuno氏来艇。Matunoサン!! 差入れ中華料理を含めアルコール飲料まで頂き感謝!感謝! 最後に千鳥足でSuga氏が到着。
出発組:Hiratuka  見送組:Iwase 最後に登場した出発組のSuga氏  背後ではHiratuka氏のイビキが聞こえます。
24:00
明日は4時起床、6時出港。ソロソロ解散!(酔っ払って 実は、何時解散となったのか?良く覚えていないのデス、お見送りの皆さん 失礼しました。) ヤット就寝です。

■ 第1レグ 4/27・4/28 
小戸YH→玄海灘→関門海峡→周防灘→松山 高浜漁港
参加者:Hiratuka・Suga・Ootani・Onodera・Tamura
■ 4/27(土)
4:00
起床。 天気は...曇り、風無し!
6:00
朝の勤め、艇内整頓後、イヨイヨ出発。
出港前の緊張したクルーのスナップ
今津湾内は[風:北 1m/s 波:0.5M] まずは機走で今津湾 脱出。
博多湾入り口付近まで来るとヤット風が出てきました。Sail Up、[風:北 3m/s 波:1.0M]
8:00
福岡湾を脱出、玄界灘へ。進路は52度「筑前大島」方向へ、クローズドリーチで快適な帆走。
12:00
筑前大島東沖通過、徐々に風が上がってきました。[風:北東 6m/s 波:2.5M] 昼食は「おにぎり」or「パン」、二日酔い&船酔い気味の小生は食欲無し!!昼食はパスです、オレンジのみ。 3回のタックで大島横を通過、北東沖で86度に転針、関門海峡 方向へ。
16:00
関門海峡入り口に到着、時刻は予定通り。”潮流電光掲示板!”には「”E”(西から東に流れる潮流)、”7”(流速7knot)」となっていましたが、海峡に近づくににしたがって”6”から”5”そして”4”となりました。順潮に乗って航路に侵入。
前方に関門橋が見えます。
関門海峡の長さは10mile程有り海峡自体がかなりカーブを描いています。まず大きく左にカーブしてその先に関門橋 があります。航路浮標が走って見える程の潮流が有り、艇速は7knot出ていました。
17:00
無事 ”関門橋”下 通過。 ビールで乾杯!
関門橋下通過
17:30
関門海峡脱出、周防灘へ。 [風:東北東 5m/s 波:1.5M]で進路は113度、クローズドでクロスしながらでは時間を食うばかり、機走に決定。
18:00
夕食は暖めご飯にカレーor五目釜飯。 夕食後は交代ワッチ。
 ・19:00〜24:00 Hiratuka & Ootani
 ・24:00〜5:00  Suga & Tamura
20:00
Suga & Tamura 組は寝酒を一杯やって就寝、「このエンジン音の中、寝れるかな??」

■ 4/28(日)
2:00
「寝れるかな??」の心配を他所に、起こされたのがこの時間、寝過ごしです。Hiratuka & Ootani 組と交代し、Suga & Tamura 組ワッチの開始です。小雨交じりの天候になり 寒い!![風:北東 4m/s 波:1.5M]
最初は”陸の灯り?” ”本船の灯り?” ”浮標or灯台の灯り?”の区別がつきませんでしたが徐々に判別可能に。ダブルで見える灯りが本船or漁船、一定の時間間隔で点灯して見えるのが灯台の灯り、という具合に。
本船航路沿いに走っている為、続々と本船が現れます。行き違う本船、追い抜いて行く本船、それに混じって操業?中の漁船。自艇の右に緑灯、左に赤灯が見える本船は問題無し!
でも時々、緑灯&赤灯 両方共見える本船が...、そして、右方向に赤灯が見える本船が...、ナカナカ気が抜けない。徐々に寒さも増してきたのにコーヒーを飲む余裕もありません。  ブルブルブル....サブゥ。 体感温度は5℃程度??
5:00
ヤット 周辺が見える程度に夜が明け始めました。
ワッチ組は疲労が...、寝起き組は寝ぼけ顔が...
6:00
天候は曇り時々雨、[風:北東 5m/s 波:1.5M]。モーニングコーヒ−後、機走にも飽きた!っうことで エンジンストップ!帆走開始。
9:00
風速が安定しません!2〜3m/sにまで落ちたので再びエンジンスタート! 機帆走です。
Suga & Tamura組はキャビンで仮眠。
12:00
仮眠組も起床。昼食はカップカップ麺。
14:00
松山港がウッスラと見え始めました。
15:30
松山港入港準備、Sail Down。 港入り口が近づくと海面が...?? ウズ巻いてる!? 前方から後方に向けて潮が流れています。通常5knotの艇速が3knotまで落ちてしまいました。
14:00
松山港入港、係留場所を求めて漁船溜りの港奥へ。奥へ進むほど狭い水路状態、スロー!スロー! 慎重に進入。でも、奥に進む程「ドブ臭い!」そして 岸壁は3M、と梯子なしでは上陸は困難! そして漁船が雑然と係留中で希望号が侵入する余地無し!
ここでの係留を諦め、北側の「観光港」へ
17:00
観光港 北隣「高浜漁港」に入港、ここの岸壁も高い(丁度、干潮時でした)、4M近くあります。階段が付いた岸壁が大きく開いていたのでソコに槍付け係留。岸壁に居た地元の人に聞いて漁協役員宅に係留許可を申請、快諾 了解。
第1レグ無事終了を祝ってビールで乾杯!! 
第1レグ無事終了!  乾杯!!高浜漁港にて
18:00
観光港のバス停から2停目に「温泉健康センター」があるということで、バスに乗って入浴へ。入館料¥1,050。 入浴後ここのレストランで夕食、生ビールで再び乾杯!。
Ootani氏は松山在住の姉上様との面会にココで暫しお別れ、ついでに食料品の買出し依頼。
21:00
帰艇すると、あれほど落差があったのに岸壁上から直接艇に乗り移れます。そう もう満潮時近くなっていました。その潮位差3.5M! 岸壁が高いハズです。 
サァーこれから艇上宴会開始デス。
22:00
買出し食料品を抱えてOotani氏帰艇。
24:00
酔いが廻って眠い!就寝。  明日は7:00起床。
第1レグ航行距離: 155mile

■ 第2レグ 4/29・4/30 
松山 高浜漁港 →来島海峡→燧灘→備讃瀬戸→瀬戸大橋→小豆島 坂手港 田ノ浦漁港
参加者:Hiratuka・Suga・Ootani・Onodera・Tamura
■ 4/29(月)
7:00
起床。 まずはモーニングコーヒー& 朝の御勤め、そして朝食。
燃料補給をどうしよう? 近くにガソリンスタンドも見つからないし?? と 通りがかりの漁師サンに声を掛けると「自分の軽油を分けてヤルヨ」と、うれしい返事。大助かり!
松山 高浜漁港 離岸準備中。 、画面左 堤防の向こう側がフェリー岸壁、フェリー接岸時はこの漁港まで引き波が入ってきていました。
11:00
松山 高浜漁港
 出港。天候:晴れ[風:北東 3m/s 波:0.5M] Sail Up してノンビリ帆走開始、進路は331度。
12:00
本船航路上に到着、進路を210度に転針。と 途端に風が...無!? 航路浮標を見ていると逆走している。そう潮に流されているのです! エンジンスタート、機帆走に切り替え。
昼食は カップ麺。 その後、風は無風状態、海面も鏡面状態でした。
瀬戸内海に入って気づいたことが一つ、ゴミが多い!! ホンダワラが多いのは納得出来ますがナント!ゴミが多いことか! そしてそのゴミの中にどういう訳か”ミカン”が1個浮いている。”温州ミカン””夏ミカン””デッコポン”...やはり愛媛県? なんてことで納得しましたが、その後香川県内に入ってもミカンが浮いてましたヨ。(黄色いカラ 目立つダケ!?カナ?)
18:00
来島海峡入り口到着、予定時間ピッタシ! Sail Down、順潮の乗って海峡進入。
19:00
尾道/広島と今治/愛媛(Suga氏の故郷)を結ぶ「しまなみ海道(西瀬戸自動車道)」の一部「来島第三大橋」下を通過(来島海峡には三つの大橋が掛かっています)。幅1km程度で橋桁部分に緑灯or赤灯が点灯しており、当然、緑灯下を通過。(多分これは交通信号と同じ!? と判断しました)
来島第三大橋下通過
20:00
来島海峡 脱出。 燧灘に進入。風無し! 海面は依然として鏡面状態。釜飯or赤飯&味噌汁の夕食。 と、ここで トラブル発生! 両色灯が点灯していない! 電球を交換してもダメ。昨夜はチャント点灯していたのに! どこかで断線!?か? どうしょう?? 走行中では断線個所を調べるのも無理か!? 結局、予定していた本船航路を南側に外して東進するコースに変更してソノママ機走。 「両色灯の不点灯!」これが、No1目のトラブルとなりました。
21:00
今夜のワッチは
 ・21:00〜1:00  Suga & Ootani & Onodera
 ・1:00〜5:00   Hiratuka & Tamura

Hiratuka & Tamura組は寝酒を一杯やって就寝。

■ 4/30(火)
1:00
Suga & Ootani & Onodera 組より、「本船航路から外れている分、定置網や漁船多し」との報告を受け、ワッチをHiratuka & Tamura組と交代。 月が雲間より覗いています、風無し!鏡面 海面! でも、サーブーィ、寒い!  
ワッチ交代30分後、船が近づいてきます ???何? 漁船でした。この漁船がしばらく希望号と伴走し 何で?? どうして伴走??。そして、もっと接近して来て「もっと南側を走れ!!」の声。他にも2隻程 漁船らしき航海灯が見えます。この海域を漁船が操業中みたいです。15度南に転針。
鏡面海面を引き波を起てながらひたすら機走。その引き波の波頭が何やら青白い! ??? そう、夜光虫です。小さな引き波の波頭に夜光虫が青白く光っています。オーッ 幻想的!!後で聞きましたが、Suga & Ootani & Onodera 組もこの夜光虫を見たそうです。
6:00
備讃瀬戸入り口到着。逆潮で艇速が2.5knotまで落ちましたが、もうすぐこの潮も順潮に変わるのでそのまま進入。
瀬戸内海の夜明け。 備讃瀬戸にはこの写真のように多くの島が点在し、その島々を縫うように走行
9:00
瀬戸大橋下通過。
滅多に見れない瀬戸大橋」の裏側 瀬戸大橋通過を祝って乾杯
瀬戸大橋通過後もひたすら機走。風無し!鏡面海面!小豆島目指してGo!Go!
13:30
ヤット 小豆島が見え始めました。でも今日の入港は島の一番東側「坂手港」、左舷に小豆島を眺めながらひたすら機走です。
15:00
坂手港 入港、港入り口付近はホンダワラがあちらこちらに浮いています。それらを右に左に避けながらの入港。フェリー乗場東側の小さな漁港「田ノ浦漁港」に入港。槍付けも出来ないようなホント小さな漁船溜りです。横付け接岸完了! と思いきや!サイドステイが岸壁外灯電線に当たっている! コリャマズイ! 接岸場所移動。
16:00
接岸場所を10M程度移動し、艇の向きを替え、ヤット接岸完了です。そして慣例となった 第2レグ終了を祝ってビールで乾杯!!
Hiratuka氏は両色灯の修理(やはり 断線していたそうです)、Tamuraは漁協に燃料軽油の調達(漁協の人が近所の販売店に電話してくれて、軽トラで岸壁まで持ってきてくれました。27L購入)に、Suga氏 & Ootani氏 & Onodera嬢はビール・氷・食料品の買出しに。
17:00
小豆島の西側 本庄港まで行けば「オリーブ園/温泉センター」がある、ということでバスに揺られて45分「オリーブ園/入浴料¥850」へ。夕食はこの近くの寿司屋で、ブリのアラ・メバルの煮付け(小ィセー!)・タイの刺身&寿司。
21:00
帰りはタクシーで20分。帰艇。艇上宴会開始。
この頃までは マダマダ元気充分でした
24:00
就寝。明日は5時起床。(でも、上記写真の内の数名は3時近くまで飲んでいたようですヨ。)
第2レグ航行距離: 110mile 累計航行距離: 265mile

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