発売日 | 1999年1月29日 |
表紙イラスト | 好実昭博 |
表紙イラストセルワーク | 秋山季映 |
編集 | コミックハウス |
発行 | フランス書院 |
定価 | 330円(税込) |
雑誌コード | 03849-3 |
評価 | 作家名 | 作品タイトル | ページ数 | 備考 | ||
A | B | C | ||||
あじす・あべば | 蒼と翠の流れの中 | 4 | 巻頭カラー(カラー4p) | |||
△ | 後藤羽矢子 | パートタイムメス奴隷 | 20 | |||
△ | 黒荒馬双海 | 愛のおべんとう大作戦▽ | 16 | |||
△ | 真喜島 武 | モノコック トレーサーズ | 18 | デビュー作 | ||
○ | U−K | ダンス ウィズ スピリット | 20 | |||
△ | あじす・あべば | DNA・17 | 16 | 連載(#2) | ||
○ | △ | 紫川弓夜 | POISON MIND | 16 | 初登場 | |
▲ | △ | きみおたまこ | この手で貴方を壊したい | 20 | 巻中カラー(カラー4p) | |
△ | 寿 梨 | 素直になれない | 18 | デビュー作 | ||
▲ | 良河 卓 | SISTER-M | 18 | |||
△ | きりがくれたかや | 魔法少女ミラクルユーリー☆ | 18 |
作品タイトルのところの▽マークは,ハートマークの代用です。
評価Aは心的印象度の指標で,良くも悪くも心動かされたかどうかを意味し,従来の評価印に準じます。 ◎>○>▲>△>(無印)の順の5段階。 評価Bは単純に私の好みかどうかの指標で,キャラ,絵柄,ストーリー,雰囲気などを(この順に)考慮。 ○>▲>△>(無印)の順の4段階。 評価Cはエッチ度の指標だけど,多分に私の好みが介入します。 ○>▲>△>(無印)の順の4段階。−はエッチなしで評価対象外。 いずれの評価も巫音月雪の主観に基づくものであり,普遍的な価値観とは無縁です。 |
暫定的総評
そろそろ↓の各号へのリンクつけるのが面倒になってきた(笑)。 しょせんはコピーとペーストの単純作業とはいえ,毎月1つずつ増殖してくからなぁ。 うーん,いいアイデアはないかな。 いっそなくしちゃっても,そんなに不便じゃない?
さて,そんなこんなで半月も経ってしまいました。 まぁ,いろいろ重なる時ってのはこんなものでしょうか。 このページをまめにチェックされてる方には申し訳ないところですが。
それでは,巻頭の方から順にコメントでも。 時期が時期だけに,多少はネタバレも可かな,といった感じで。
巻頭カラーは,再登場のあじす・あべば先生。 なんか,タイトルのイメージで一発勝負。 まぁ4ページだから,こんなものかな。
お次は,もはやパピポには欠かせない(?)後藤羽矢子先生。 本当,この先生くらいですね,毎月毎月きっちり載せてくるのは。 この先生のSMネタは主導権のあり方とかいろいろ良い点ついてると思うけど,今月のも最終ページがすべてを物語ってますね。 とはいえ「切り替え」をああも簡単に見せられちゃ,この男の気持ちもわからなくもないんですけどね。
つづいて黒荒馬双海先生。 タイトルから想像できるように,お弁当で男の気をひこうとする女の子の話。 ・・・なんだけど,この漂うダークな雰囲気は何? けっきょくこの先生はこういう方向にしてしまいたいわけね(笑)。 とはいえオチはまぁ笑えるところだし,読みやすいといえば読みやすいです。
真喜島武先生はこれがデビュー作。 いきなり触手にメカでもって前半はなんだかアクションという特異な作品。 設定は見え隠れするものの,結局語ってないという,そういう意味ではよくわかんないですね。 萌ちゃんはかわいいけど,ちょっと幼くみえるかも。 この次はどんなんだしてくるんでしょ。
それから,U−K先生。 どうやら,夢雅とここのそれぞれ隔月で落ち着いたみたい。 私,夢雅は買わなくなってしまったので(でも今月号はちょっと欲しいかも・・・),このへんは単行本でフォロー,ということで。 それで今月のなんだけど,この先生,姉弟ネタけっこう多いような。 あ,今回は双子だから兄妹かもしれないのか,読み返してみたら明示してないし。 事故で死んだ亜弥が洋の枕元に・・・て感じの話。 相変わらずこういうの上手いです。 洋の制服の襟のところのバッチとか,芸が細かいですしね。
カラーとは別にあじす・あべば先生,こっちにも登場。 前回の続編的ネタ。 キャラ増えた・・・ということは,これ連載するのかな。 お話としては今回もけっこういい線いってる感じです。
そしてそして,パピポ初登場の紫川弓夜先生。 雑誌のレビューページで紹介するのも初めて。 というわけで,単行本4冊すべて買ってる私としては,今回は絶好の機会,ここで語らねば(笑)。 どこか達観したところのある(もしくは大人びた考えのできる)娘とか(逆に男って生き物は・・・(笑)),幸せともそうでないともいえない切なく微妙な結末とか,特に最後のページなんか実にこの先生らしい作風です。 この先生の描く女の子は,時に破壊的に(?)かわいらしいことがあるので要注意。 小悪魔も多いけど(笑)。 ふだんはポプリクラブとかで描いてるみたいだけど,この3月にエンジェル出版からも単行本が出るみたいで,その活動を私はつかみきれてなかったりします(笑)。
あまり続けると終わらないんで,次,いきましょうか。
今月は巻中カラーで登場のきみおたまこ先生。 これまたこの先生の本領発揮というか,レズでSMなネタですか。 しかもけっこうハード。 とはいえ,描写的には絵柄のかわいらしさもあって,ある一線で抑えられてるのがこの先生の魅力でもあったり。 MによるSの独占,てのがこの種の作品の一つの視点かと私は思ってるけど,この作品でこの考え方は通用するでしょうか。 最後の2ページはけっこう本質的かもしれないし,これが読者へのヒントなのかもしれませんね。 まぁ,考えたってわからないものは気にしない,存在するものはそのまま受け止めるというのも一つのやり方ですが。 ・・・はぁ,いったい私は何書いてるんでしょう(笑)。
寿梨先生も今月デビューの一人。 うーん,キャラ的にはかわいくていいのだけど,なにかもうひとつ。 人物しか存在しないコマが目立つ,つまり白く見えてしまうのがマイナス要因かな,と。 ほかの先生のマンガと比べてみると,やはりごまかし方(笑)の差が。 というわけで,これからこれから。
良河卓先生のは,シスターが陵辱されて堕ちていく話。 なんか最初の方には「目的」もあったような気もするけど,けっきょくどうでもよくなってしまうのがこういう話の醍醐味,でしょうか。 最後までシスターだとわかる衣装の残し方がポイント(笑)。
最後にきりがくれたかや先生。 相変わらず良いノリしてます。 基本的に私は好きです,こういうの。 どうでもよいことだけど,最後のページ真ん中コマ,この角度で顔を描くのはむつかしそう。
さて,今月はもうひとつ。 読者ページであるパピポコールの担当の麻城さん突然の引退。 ページ下部欄外のところ7ページにわたって想いが書かれてるけど,しかしまぁ,誰からの別れの言葉も受け取らず去っていってしまうとは・・・。 こういう別れもあるんですね。 麻城さんの今後に幸多かれ。
といったあたりで,去年とずいぶん顔ぶれも変わってきたような気もする今月はおしまい。 来月はひさびさにB.たろう先生登場のよう。
巫音 月雪
fusetan@mti.biglobe.ne.jp
99.1.29
公開:99.2.15