ちゃんとした4ビートのピアノ・トリオのライブなんて7、8年ぶりの経験でした。
ジャズのインプロビゼーションについてどうこう語るほどの知識は残念ながら私は持ってないし、「PAサウンドが…」とか「舞台演出が…」とかいう問題でもないので、なかなかレポートが難しいのですが…。
会場の客層は意外と若かったです。さすがに10代の若者はほとんどいなかったと思いますが、20代の女性はかなり多かったです。まぁ、その辺は大西順子のタレント性によるところも大きいのでしょう。もちろん「いかにもジャズオヤジ」も多く、会場のハゲ率は高かったです(笑)。
とりあえず、大西順子のピアノはバカテクでした。打ち込みMIDI用語で言うと、ゲートタイムもベロシティも完璧。1音1音全く無駄がなく、素晴らしいスイング感でした。さすがはバークレー卒です。
共演のリズム・セクションは女性2人。
Sylvia Cuenca (Dr) 白人
MIriam Sullivan (B) 黒人
ベーシストは22才だそうで、若い黒人女性がウッドベースを弾く図というのは結構意外な感じがしました。ただ、演奏は?でして、ちょっと大西順子のバックには役不足かも。特にベース・ソロになると会場の空気が緩むのがはっきりと分かりましたね。ソロの語彙不足の感は否めません。
ドラムも教科書通りというか、四角四面な演奏で今ひとつ面白味に欠けてました。大西順子の圧倒的なピアノにリズムの2人は追いついてないという感じでした。もっとバリバリのミュージシャンと演奏する大西順子を観てみたいと思いましたね。