あの新潟県中越地震から2ヶ月(執筆時点は2004年12月下旬)。地震発生の前日にライブを観たのがこのポリシックスでした。地震発生以来、怒濤の日々が続き、すっかりライブの印象も薄れていまいましたが(笑)、忘れないうちにレポートを残しておきましょう。
ポリシックスのライブを観るのは1999年のフジロック以来だから、なんと5年ぶり。彼らは最近はUKツアーに行っていたらしい。会場は狭いJUNKBOX
miniですが、客の入りはキャパの半分くらい、50人程度だったような気がする。
メンバーはギター&ボーカルの中心人物・林君とドラムの男性、ベースとキーボードは女の子。ドラムは多分メンバーチェンジしていると思うけど、女性陣は5年前と同じメンバーだったのかな?
その名前のとおり、一応テクノ・バンドではありますが、ライブではほとんどギター・バンド。林君はギター弾きまくりの暴れまくりで、音だけ聴いていると、ガレージ系のロックバンドかと勘違いしそう(笑)。しかし、トレードマークの変なサングラス(笑)を着用し、揃いのツナギを着込んだ4人のビジュアルは、DEVO以来のテクノポップの伝統をしっかりと受け継いでいます。ニコリともせずにキーボードに向かう女の子が、これまたテクノ度が高い(笑)。そして、1人で暴れ回る林君も、言語に依存しないシャウト(笑)を繰り返し、これも精神的なテクノ度は相当高い。「モンタ!モンタ!」とか「トーチカ!トーチカ!」とか、全く意味不明(笑)。しかし語感はイイぞ(笑)。曲の歌詞も響き優先な感じだし、林君のアホアホなパフォーマンスも分かりやすい。これは海外でも結構受けるかもしれないな。
一番笑ったのは、演奏中に林君が最前列の客にタオルで汗を拭かせていたこと。ステージ前の柵に足をかけ「拭け!拭け!」と客を煽る林君。アホ過ぎる(笑)。
演奏に関しては、どうやらMDに仕込んだトラックと同期演奏していた模様。キーボードの子がMDのディスクを交換していました。MDプレーヤーと同期というのも最近は珍しいですが、海外ツアーのことを考えると、コンピューターを使うよりも安定性と可搬性が高くいいのかもしれません。もっとも、林君の爆音ギターのせいで、細かいシーケンス音なんて全然聞こえないんだけどね。狭い会場なのに、音デカすぎ。翌日まで耳が復活しませんでした。
そして、耳鳴りが残ったまま、翌日夕方の地震を迎えたのでした・・・。