The Jon Spencer Blues Explosion

1999年2月26日 新潟フェイズ


謎の前座バンド(笑)

 新潟に外タレが来るのは久しぶりです。しかもジョンスペ! これは行かないわけにはいきません。
 ほぼ定刻の7:00に3人組のバンドが出てきて、いきなり左右のPAスピーカーに登りだして、「やっぱりジョンスペはアホだ!」と思ったら、前座の日本人バンドでした(笑)。ギター2人にドラムというBlues Explosion と同じ編成で、「魂を売り払い、ブルースを手に入れた」なんて歌っていたので、かなりBlues Explosion から影響を受けているバンドのようでした。しかし、ちょっとブチ切れすぎで、感じ悪かったです(笑)。ギターを持ったままダイブするは、PAスピーカーの前で歌おうとしてローディーに制止される(笑)は、客を興奮させる前に自分だけ興奮してどうするのよ。
 しかし、結局彼らは誰だったんだ? 教えてくれ!


本物はやはり別格

 ようやく登場したBlues Explosion ですが、やはり本物は違う(笑)。
 ギターの鳴り、スネアの一発だけで、こんなにも違うものかと思うほど、前座とは明らかに違う。世界を相手にしているバンドだもんな、そりゃそうか。
 やはり、サウンドの鍵を握るのはドラムのラッセル・シミンズ。ただのロック・バンドとならず、ヒップホップやテクノのフィールドからも彼らが評価されているのは、ラッセルのドラミングによるところが大きいでしょう。トリオのバンドなら、ドラムも積極的に仕掛けてきて、インタープレイにはしりそうなところですが、ラッセルはグルーヴのキープに専念して、「ブレイク・ビーツが鳴っているのか!?」と錯覚するような瞬間もしばしば。彼は才能あるね。


やっぱりテルミンだな

 ステージはセットは何もなく、シンプル極まりないんですが、目を引くのはやはりテルミン(笑)。ここぞというポイントでの飛び道具ですが、テルミンに向かうジョンスペは異常にカッコいい。冷静に見ると「ギターを持った白人が謎のアンテナに手をかざす(なんのこっちゃ)」というアホアホな光景なんですが、いやー、魂こもってますよ、奴のテルミン・プレイには。小山田圭吾も見習ってほしいっす。
 ともかく、「爆裂しているようでありながら、頭の中は超クール」という本場のアホ・ロックバンドの実力を堪能したライブでした。

 



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