上のむすめは結構、ハードに勉強させられている。とにかく宿題が多い。
毎日、2時間は勉強してしまう。計算の繰り返しや英単語を辞書で引くだけでそれだけかかってしまうのだ。歴史や文学は、ロシア語がまったく分からないので、宿題が出ていることがわかっていても、無視をしていた。しかし、最近ではロシア語の教科書にどんなことが書かれているかおぼろげながらも、わかってきているし、先生がどんな課題を要求しているのか理解しているらしい。ただ、まだロシア語で文章は全く書けない。黒板の文字を写して帰るだけで精一杯だ。
だから、やっぱり文学と歴史の宿題は完璧に無視を決め込んでいる。
でも、決して彼女に他意があるわけではない。密かにロシア語がわからないでラッキー!!と思っているだけだ。他の級友たちのように全部の宿題をやっていたら、どんなに時間がかかることやら・・・。
わたしたちはむすめがやりたいだけ、やりたいようにロシアの学校で学んだり、遊んだりすればいいと思っている。ロシア語の環境にいるだけでも大変なのだ。
毎日休まないで学校へ行っているのを見て、彼女はエライ!と感心している。
でも、むすめが学校で何を学んでいるかというこには興味はあるではないか。
最近、学校でどんなことをを習っているか、のぞいてみよう!!
ゲオメトリア・図形
直線と図形の中に点や線を用いて、集合の概念を教える。
生物
胞子で増える植物について。藻類やシダ植物など。・・・日本人は藻類を紙のようなものに
して食すると先生は丁寧に説明してくださったそうだ。
物理
スピード・時間と距離の関係の計算
ロシア語・文法
今、Е(イエー)とИ(イ)の発音の関係に付いて習っている。ロシア語でNOと言うとき、
НЕТ(ニエト)というが、НЕКТО(ニクトー)ある人、どこかの人というときは、Е
(イエー)をイと発音する。どんな時にЕが用いられ、どんな風にИ(イ)が使われるのかを
細かく練習している。
文学
ドンキホーテの抜粋を読んでいる。が、むすめは「わからん」と言う。
地理
世界の地域の気候とその特徴
歴史
歴史の教科書の冒頭は以前紹介した。昨日はロシア正教のヴィ
デオ学習だった。
英語
be going to~,must,have to~や三人称単数の練習。長い購読文章があり、それに悩んでいる。
英語は2年生のときから始まっているので、文法的にはご覧のとおり易しいが、とにかくボキ
ャボラリー量が違う。子どもたちは習った英語を会話の中に混ぜながら、遊んでいる。結構、
喋れる。
フランス語
第二外国語として、6年生のときから始まった。簡単なあいさつと文章読解。それに仏作文。
むすめや他の学校からの転校生のために週に2回の補習がある。一回、20ルーブルなり。
先生が熱心で1時間で終わらないのが難点。いつも7年生の放課後にするので2時10分から3
時までの時間に行われる。4年生以上には給食がないので、いつもむすめはハラペコ状態。お
なかの虫まで、この補習には泣かされている。
体育
なわとび、器械体操、ハンドボールなどをする。この間、体力測定のため、後ろ向きに走ら
されたら、なつめは壁にぶつかって後頭部に大きなタンコブをつくって、早退してきた。
数学の先生はナターリア・ニコラエヴナという。彼女は学校で一番厳しいので有名である。父母会のとき、担任の先生が「ナターリア・ニコラエヴナの手厳しい言葉に、いちいち反応しなくてもよい。それよりも今年一年どれだけ個々の子どもが数学の力を伸ばしたか、そこに重点を置いて欲しい。」と、いうようなことをおっしゃっていた。
今日、そのナターリア・ニコラエヴナがクラス全体に向かって、
「どうしてあなたたちはそんなに数学ができないの?ナツメの来ている日本は夏休みが40日間しかないのよ。ロシアでは3ヶ月もあるのに・・・。」
と、怒っていたという。
ちょっとわたしには’???’ものなんですけど・・・。
一体、彼女は何が言いたかったのかしら?
夏休みには集中的に勉強しなければならないなんて、ロシア人の誰一人思ってないと思うのは、わたし一人だけかしら?