8月9日(金)
ヘンヘンのロシアでの指導教官ズイリャーノフ先生とアレックが食事にいらした。メニューはタンのゼリー寄せと
ハム、チーズ、野菜の盛り合わせに、ポテトのサラダ。メインにはカツどん。
ヘンヘンが考えたメニューにしては、なかなかのものだった。ロシア人の舌は結構保守的で、新しい料理を受
けいれてもらえるかどうか、いつも心配。今回は大成功。ロシア的前菜と日本のカツどん(カツレツとして立派
なロシア料理でもある)。みんな信じられないくらいの量を食べてくれる。うれしい!!ドゥニャンにとって、ロシ
アでの一番の楽しみはたべることで、ほかの何にも増して力をいれる。とにかくとことん自分で作って、やって
みる。それから、お客に行って食べる料理と楽しいおしゃべり。
今回はお二人のお土産のロシア製シャンパンスコエとうちが用意したウォッカ。
おなかがくちくなり、アルコールが進むほど、舌先もなめらかに動き出す。くそがつくほどまじめで冷たいほど、
冷静なアレックからとうとうアネクドートが出始めた。
いくつかここで紹介してみたい。
「よっぱらいについて」
ある女の人がテレビを見ながら、居間にいた。ドアのベルが鳴ったので開けてみた。
「ここは僕のうちですよね?」
酔っ払った夫が聞いた。妻であるその女の人は、
「いいえ。ここはあなたのうちじゃありませんよ。」
しかたなく酔っ払いはまた、外へ出て、自分の家を探して歩き回っていた。
しばらくすると、また、同じ家の前に立ってベルをならした。
「あのォ、すいませんが、ここは僕のうちですよね。」
「いいえ、とんでもない。まちがってますよ。」
またまた、酔っ払いは、3・40分ほど、我が家であるべきものを探して歩いて自分の家にいきあたった。
ドアのブザーを鳴らした。出てきた女性をみると酔っ払いは
「なんで、あなたは私の行くところどこにでも住んでいるんですか?」
「どうしてあなたの家はどこにもないのでしょうね」
と、妻は答えたのであ〜る。
「ロシア的学生」
ある大学で1年生から5年生までが寮の同じ部屋に住んでいた。
1年生は、勉強させてと、お願いした。
2年生は、お願いだから眠らせてと、言った。
3年生は、ヴォトカを飲ませてくださいな。
4年生は、女の子のところへ行かせて欲しいのです。
5年生は、このコインを投げて、表が出たら女の子のところへ行こう。裏が出たら、ヴォトカを飲もう。コインが立ったら、寝かせてもらおう。もし、コインが空中に止まったら、勉強しようじゃあないか。
「成績について」
学期末、どの先生も成績をつけるのにいそがしい。勉強のまったくできない学生に「どうしようもないばか者」と、書いた。この成績表を見た学生は、勇を決して先生に言いに行った。
「先生だめじゃないですか。この成績表にはサインがありませんよ。」