2000年5月28日(日)
指揮:アレクサンドル・コプィロフ
演出:M.M.フォーキン
演出再現:G.N.ゲイデンレイフ
作曲:フレデリク・ショパン
舞台・衣装:V.F.ルィンディン
今日のセミゾーロヴァは抜群、彼女の踊りには詩があり哀しみがある。
いぶし銀の繊細な花瓶に細かな彫刻をちりばめたようなバレエである。何とも観ていて儚い。
音楽は最初散漫だったが、彼女の踊りは畢竟に達してくるや、オーケストラの音もよくなって来たみたいに聞こえる。
ショパンの音楽が彼女の踊りをそっと支える。観ていて涙が滲み出てくる。
最高のショペーニアーナ。そして、その妖精を支えるニパロージニーがまた品よくもしっとりと踊る。彼は立っているだけで上品さが伝わってくるようなダンサーである。
大きな派手なタイプではないが、このショペニアーナの王子にピッタリ。
マランディナも美しいジャンプを見せてくれるが、前回観たアレクサンドロヴァの豊かな香るような踊りと比べてしまうので、ちょっと表現に一抹の淋しさを感じる。
しかし、なかなかのものである。
シプリーナは少し固かったか。韓国人のジュ・ユン・ベは豊かな表現力をもつダンサーである。
彼女の周りにも何か不思議な雰囲気がまとわり付いていた。
今回、このバレエ、3階の席で見たのだが、一列目のチケットが80ルーブル(300円)、二列目は50ルーブル(200円)也。勿体無いような安さであった。ショパーニアーナを観る限り。
2000年5月28日(日)
指揮:P.E.クリニチェフ
演出:ミハイル・ラヴロフスキー
舞台:N.Iu.シャロノフ、S.A.シュマリノフ
衣装:O.D.チェルバッジ
今回、このバレエの感想を書きたくないというのが、ドゥニャンの心境。
あぁ、つまんなかった・・・。
演出に問題があると、前回も思ったものだが、今回のは配役にも問題あり。
グダノフ・・・踊っているが、中に何も詰まっていない。
アンドリエンコ・・・何やってんの?モチロン踊ってるのよ。人形になった部分の時も、人形に成りきれてないので、その振付けを見ていたら、恥ずかしさが先行する。
カサノヴァを魅了してやまない女性役にはちぃと役不足か。退屈きわまりない。
舞踏会の女王のスペランスカヤも堂々としていないし、魅惑的ではない。カザノヴァを追いかけているが、何で??
必然性が見えてこない。
途中でよっぽど出ていこうと思ったものだが・・・。
はぁ。バレエを観て、こんなに退屈だったのは始めてだった。
モスクワ・ペテルブルクの劇場1999-2000に行く
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