電話812−312−3205 住所:21,Ulitsa Dekabristov, Sankt-Peterburg、12時〜24時、無休
「こんなレストランがフランスにあれば・・・」と『ル・フィガロ』に絶賛されたというのではじめて行ったのが97年8月。
品をともなった豪華な内装はブルジョワとは質的に異なった貴族時代のサロンを思わせます。ミシュランの5つフォークをはるかに越えた本物
前回はランチだったが、今回はゆっくりと味も雰囲気も味わってきた。3人で、コースを一つ、アラカルトのメインを二つ、デザートを一つ。
◎アミューズその1
ベーコンやチーズが詰めてある、一口サイズのバイ。着席するとすぐに運ばれ、メニューを見ながら食べるにはぴったり。ほかほかのさくさくでした。
◎アミューズその2 かさごのポワレ 注文が終わるとでてきたのがこれ。かさごの上にはあさつきが添えられ、バルサミコとオリーブオイルの軽いソースによく合う。まわりには角切りのポテトとピクルス。焼き具合もよく、食欲をそそられた。アミューズの役割をしっかり果たしてます。
◎前菜 自家製えび入りペリメニ サワークリームソース
ペリメニはシベリア風水餃子と訳されるロシアの家庭料理。でも普通のペリメニってことはないでしょうから、ラヴィオリ的なものなのかと想像していたら・・・。お皿の上にはとってもきれいな赤色をしたえびが3つ。その下にペリメニが2つ。えびの方はほとんど殻だけだけど、身の部分はぎっしりとペリメニの皮のなかに詰められてました。ゆで方は絶妙で、ほんわかした歯ごたえ。えびの味も充分出ており、サワークリームきらいな娘もとても満足。一本とられました。
◎スープ ボルシチ「ドヴォリャンスコエ・グネズド」
壷焼き料理をいれる器にパイでふたをしてあり、係りの人がそれを上手に開けてくれる。見た目は普通のボルシチ。でもこれほど上品なボルシチは知らない。酸味と甘みのバランスが絶妙。
◎メイン 鴨のすね肉のコンフィ ロシアスタイル
鴨のすね肉は歯ごたえがあり、その廻りにさまざまな野菜が添えてある。ブロッコリー、玉ねぎ、マッシュポテト、そして上にはかりかりのねぎ。きのこと玉ねぎとベーコンをバターでいためたつけあわせがついていて、これは油っこすぎる。
◎デザート:自慢のデザートのとりあわせ
メニューをみてなにがでてくるかと思ったら、ケーキ一切れくらいの大きさのデザートが5皿。スフレ、アップルパイ、チョコケーキ、ロールケーキ、焼きりんご。どれもおいしく、大食い選手権のような気持ちになりながらも全部食べさせてしまう。水準以上のでき。
メモ