アビト先生をはじめて知ったのは、88年の大晦日。
 
 

朝まで生テレビで出演なさっている時でした。先生の発言の全てが暖かく優しく、どんな人をも包み込んでしまうような包容力を感じました。それでいて、冷静で理に適っているのでどんなに力強く感じた事か・・・。

それで憧れの人となってしまって勇を決してお会いしに行く事にしたのでした。

先生はとても開放的な方でした。初めての私達を研究室に導きいれ、快くお話ししてくださいました。
カトリックの神父をなさりながら、大学で教鞭をとっておられたのです。

ところが、ところが・・・。まもなく後に知る事になるのですが、カトリックの神父様であるからといって、まじめ一辺倒で教条主義的でないところも魅力です。

先生から虐げられている人々と共にカトリックの改革に一生懸命励む’解放の神学’を支える人たちの話を聞きました。(『解放の神学と日本』ルーベン・アビト著、明石書店)

カトリックの神父様としての深い人類愛だけではなく、ちゃんとステキな素敵なマリアさんという女性の愛まで得てしまわれたのですから・・・。(写真前列、右から2人目、アビト先生の隣)

今では、フローリアン君とベンジャミン君という可愛いお茶目な息子さんもいます。

9年間ほどテキサスの大学で、日本の宗教について教えておられたのですが、今年4月から京都の大学で2年間、比較宗教学の講義をなさっています。

アビト先生の久しぶりの来日で、私たちもお会いできる事になりました。(しあわせ〜)

1998年6月8日

 
 
 
 


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