もう’97年モスクワ滞在もおしまいの8月。モスクワでおいしいところってどこへ行ったっけ。

ロシア料理は食べに行った。グルジア・レストランにも行ったし、マクドナルドは何度行ったんだろう？

でも、フレンチは？これはマキシムでも行かないと淋しいじゃない。

じゃあ、ご苦労さん大会で行くか。勿論、お金を出すのはヘンヘンですよ。

ごっちそうさまぁ！

35ドル（2皿）と45ドル（3皿）のビジネスランチ・コース。お茶あるいはコーヒーを含みます。

子供たち、ヘンヘンとドゥニャンのそれぞれがメニューにあるもの自由に選んで食べました。そしてお料理のお味見会。

前菜：

◎ディルを散らしたサーモンのマリネとグリーンサラダの上に飾ったポテトサラダ。

いやあ、何といってもスモークサーモンの肉厚なこと！ぼってりと重いほどのサーモンが沢山。グリーンサラダにはたんぽぽの葉っぱのようなグリーン、クレソンとチコリなど。

◎地中海の魚介類のサラダ、ハーブ風味のトースト

最初のタッチはお惣菜サラダ風かな？と、洗練を疑ってみたんですけれど…。食べ進んで行くと海の幸がうまくミックスされているのがわかって納得するサラダ。とにかく量が多いから、食べるのに時間を要するのです。ドーンと出てきました。

◎フェタチーズのグリーンサラダ、ブラックオリーブ、ベーコンチップスと松の実添え

どっしりとかかったフェタチーズにシャキッとしたグリーン。どっさりと乗っかったオリーブの実やベーコンチップス。松の実も遠慮なくどうぞ。軽いフレンチドレッシングでいただいて…。これ一品で娘はおなかいっぱいとネをあげる始末。びーびーは最初から生野菜の量に恐れをなして脱落。後の3人がバリバリ食べてまだ残っているくらいの大盛度でした。

◎ポテトのポタージュ

びーびーの大好きなお味です。「ちょっとちょうだい。」っていうと、あっかんベーをしながら、食べていました。おケチなびーびー。

メイン：

◎おひょうのポアレ、サフランライスとロブスター添え、バジルソース。

お魚がふわっとポアレされてとってもいい。サフランの香りとバジルがなかなかハモっていました。

上に乗っているポアロネギのす揚げが印象的となんなが言っています。でも、詳しいことは忘れちゃいました。もう一度行かないと。

◎えびのムースをつめたスタッフドチキン、フォワグラ・ソース

コッテリしてます。チキン、海老、フォワグラ、どれをとっても強烈個性揃い。下手な料理人にかかると主張しすぎてしんどくなるでしょう？でも、マキシムのシェフは流石。3を足して5になるような…。どれをとってもうまく絡み合ってそれぞれの味がついてきます。切っても切れない縁の3素材。本当にうまく料理してありました。でも、量、脂肪分、味共に子供たちにとってはTOO MUCH。

デザート：

◎コーヒーソースのガトー・オペラ

お・い・し・い！！コーヒーソースも苦みと甘みが引き立てあってとっても美味。オペラの名に恥じないようにチョコで５線とト音記号のデコレーション。

◎フルーツシャーベットとトロピカルフルーツの盛り合わせ。

パパイヤ・まんごー・キウイに大きな黒ぶどうそれにメロンなど。覚えきれないくらいのフルーツがこれでもか！どうだ！！ロシアは大きいぞ！！ははぁ〜、左様でございます。

◎ワイルドベリーのオーグラタン、蜂蜜クリームと共に。

いちご、ラズベリー、ブルーベリーに赤スグリ黒スグリ、もっと知らない名前のベリーも入っていたんです。その上からふんわり蜂蜜クリームが…。とってもおいしかったです。

メモ

• ランチといえど各皿量質ともディナーのアラカルトとかわらない。メインなんか日本のレストランでは一皿4~5000円すると思う。
• シェフはパリ・マキシムで修行したロシア人。東京のマキシムより数段上のレストランです。
• 上品でこちらのリクエストに優しくこたえてくれるサービスは画期的。とてもロシアとはおもえない。
• アラカルトのメニューもとても充実。
• テーブルの上はきれいに花が生けてあるけど、だだっ広い空間に飾りけなしの内装が唯一の欠点。ほかのロシアのレストラン同様、生バンドの設備が中央にあるのは興ざめ。食事中携帯電話を自慢げに使う客（いわゆるニューリッチ）や駐在員夫人ざますグループはもっと興ざめ。彼らがこのレストランを支えているのも否めないが。
• トイレもぜひ「見に」いきましょう。