電話078-221-0211 住所:神戸市中央区山本通2-2-13シルクハイツII B1F
昼:11:30〜14:00、夜:17:30〜21:30(ラストオーダー) 月2回休み
最寄りの駅は三ノ宮。駅より北野方面へ。北野坂をあがり、西村珈琲店を越えた次の角を左折。2分くらい歩き、左手にある「シルクハイツ」の地下。三宮駅から徒歩12分。
タクシーの場合「北野坂横、三星堂の前まで」といえばよい。三宮からワンメーター。
ハンター坂から行く場合は松竹タクシー本社を越えたところにある「フォリア」の角を右(北野坂方向)へ曲がり、カレー専門店「シャミアナ」をこえたところ。三星堂の斜め前の「シルクハイツ」の地下1階。
2007年8月15日
別の回の記録はこちら
点数評価は<9、4.5、5=18.5>
食べたもの(4人分)
アミューズ◎鮑とそのジュレ&生うに、火で軽くあぶった大間の鮪と水なす
前菜◎新さんまと有機野菜のモザイク・テリーヌ コライユのレムラード・ソース
前菜◎毛がにのタルタルとアボカドのムース ミルフイーユ仕立て "ラルク・アン・シエル"
前菜◎ハンガリー産フォアグラのポワレ 自家製パンデピス添え ヴィンコットフィグと乾燥いちじくのソース(+1000円)
前菜◎本日市場よりの海の幸たっぷりサラダ ハーブ風味
スープ◎桃のスープ
メイン◎豪産カレ・ダニョー(仔羊背肉)のロースト モロッコ風スパイス風味 クスクス添え リ・ダニョーのソテーとジューのソース(+800円)
メイン◎仏シャラン産鴨のロースト アカシアの蜂蜜と7種のスパイス風味 セロリ・ラブのチュイル添え
メイン◎和牛ほほ肉のラグー 柔らか赤ワイン煮込み ポンム・ピューレ入りリガトーニ添え
デザート◎アールグレイのパルフェとマカロナードのフィアンティーヌ 練乳のムース添え 赤ワインのキャラメルソース
デザート◎ミロワール・オー・ショコラ
デザート◎季節のフルーツのクレープ包み マンゴーのグラス添え 冷たいグラタン仕立て
小菓子◎パート・ドゥ・フリュイとマドレーヌ
100点満点のアミューズが出されたあとも、そのレヴェルがデザートまで保たれるのがルセットの凄いところ。四人で行ってばらばらな注文をしたが、前菜もメインも全員がすべての料理に満足。料理に一貫しているのは、食材の味を生かしつつ、シェフが手を加えることでさらにおいしくすること。
しかも料理は進化しつづけている。たとえば桃のスープ。去年は「95%デザート」という感じだったが、今年はジャガイモのピュレをベースにすることで土台に厚みと味わいを深め、一口食べるごとにみじん切りされたセロリがひとつ口の中にはいるように作られており、ももの甘みとセロリの苦味&触感で立派なスープの一品となっている。
以前プラス料金なしで食べられたメインの羊料理は+800円と値上げされたが、食材がそれ以上になった。文字通りミルクしか飲まない仔羊のミルキーな味わいを存分に楽しめる。
「ルセット」の「進化」を今回一番感じたのがデザート。ミロワール・オ・ショコラといった定番の名品を残しつつ、シェフは新作を続々と登場させている。なかでもアールグレイのパルフェはまさにパーフェクト。メニュー名と写真の通り、何重にも「しかけ」があり、それがプラスの相乗効果をもたらしている成功作。特に上部と下部の境となっているクッキーが決め手。
全粒粉のパンはよい意味で軽やかになったし、いつもながら食器のセンスが素晴らしい。以前から完成されたレストランだと思っていたが、そこにとどまることなく常に変化、いや進化があり、何回来ても新たな楽しみを見つけられる。
ランチはカード使用不可