電話 086-222-3505
住所:岡山市中央町7-5 18:00−22:00
岡山駅から清輝橋(せいきばし)ゆき路面電車で6駅目、大雲寺前下車。進行方向右手に渡り少しもどって歯科医院の角を左折。一つ目の角を右折。一つ目の角を左折して60メートル行った左手。
岡山駅からタクシーで10分ほど。
完全予約制。
2006年3月20日
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(お任せ)鯛、鰆、鮑、まぐろの赤身、中とろ、大とろ、ままかり、うに、赤貝、針魚、はりいか、いいだこ、きす、貝柱、小鯛、鯖、いくら、剣先いか、べか、赤貝ひも、穴子、づけ、めねぎ。
(以下、追加注文)中とろ2貫、鉄火巻、あなきゅう巻、きゅうり巻。
メモ
・二つ目の鰆がホームラン。トロの部分なのか、まろやかにいい脂がのっていた。出だしの鯛もよかったが、相対的に霞んでしまった。でも、鯛が「アミューズ」的な役割を果たしていたからこそ、鰆のインパクトが強さをちゃんと味わえたのだと思う。
・ネタ出しの順番は老舗の腕の見せどころの一つだと思うが、まずは鮑、鮪でひとつの頂点をむかえる。両者ともに文句なし。大とろは脂がきつすぎるとフォアグラやビフテキのおいしさに通じるが、一つ間違えるとtoo muchになる危険がある。魚正では相当脂ののったものを使いつつ、わさびで微妙に味を整えているので柾目のおいしさに仕上がっている。赤身からはじまり、一段ずつ高まって、大とろで「鮪の世界」完結すると同時に、それが次のままかりにつながっていくところが素晴らしい。
・ままかりがまたすごい存在感。どこからともなくほんのりと上質の鰹ぶしの香りが後味に残る。他のどのネタにも負けないほどの、繊細で上品なお魚という印象を残す。
・続くうに(珍しい近海もの)も赤貝も素晴らしいが、針魚がその上のインパクトの強さ。見た目も「青」と「緑」の美しさはいうまでもなく、口にいれるとその重量感はいかほどのものか。
・今宵のお寿司を振り返ると「どのネタも思いで深く・・・」と『ローマの休日』の台詞がでてきてしまい、本心でそう思うけれど、それに続く言葉は「あなごです。」にいきつく。大げさでなく「生涯忘れることはないでしょう」と思える香ばしさ、甘味、そしてふっくら感。
Sine qua non.
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