3月号/第26巻第3号通巻305号
3/4で「ワンダースワン」発売25周年です。ただ、公式からは特に動きはないようですね。当時のゲームの再現でもいいので、何か動きが欲しいところです。
簡単操作で深い戦略のファンタジーRPG。
独特なシステムを導入して、サクサクしつつ深い戦略で遊べるRPGです。マップ移動ではなく、気になるポイントを直接選択することでイベントが進むフィールド画面、厳選したアイテムでスキルを発動させるバトルシステムなど、一味違います。
<Effect視点>
元々はワンダースワンカラーで発売されたタイトルで、Dept. Heaven Episodesシリーズの第1作目です。ワンダースワン25周年の直前に配信されることが嬉しいです。
後に移植されたGBA版やPSP版が元になっているようですが、BGMはワンダースワン版も選択できるようです。その他、倍速プレイ、難易度の変更、タッチ操作対応など、パワーアップされています。
人と竜の戦いを描いた、ファンタジー群像劇。
将来の力を先取りして竜を倒すことができる青年と、竜族でありながら竜を憎む謎の人物が、共闘して竜に抵抗するファンタジー。
主人公コンビを中心に話は進んでいきますが、主人公の未来の姿、人側の別の精鋭部隊、竜側の複数の部隊といった、多数の視点でも物語が描かれます。いろいろな思惑が絡み合い、戦況は複雑になっていきます。
序盤はダークで終末的、戦闘もグロくシリアスな作品でした。ただ、シリアスだからこそのシュールなギャグが見え隠れしてきます。味のあるセリフ回しで、重くなりすぎないようにバランスを取っています。
グロシーンや過度なシリアスは個人的には苦手です。しかし、この作品は適度なツッコミ要素やシリアスなギャグで緩和させてきます。さらに毎週のストーリーで引きを作って、飽きさせません。濃すぎるほどに味のある作品です。
尾道の高校生による日常麻雀コメディ。
既に閉店した雀荘の片付けを手伝うという条件で、元雀荘を自分たちの遊び場として手に入れた高校生たちの日常コメディです。仲間たちとの闘牌、麻雀の大会への出場、などといった固い話は一切なく、そもそも麻雀してない回すらあるくらいゆるい日常が描かれます。
元雀荘が舞台ということもあり、麻雀マンガの影響が強いようで、多数のパロディが唐突に乱発されます。解説を挟まない分、テンポはとても良いのでアリかもしれません。本筋とは無関係に差し込まれるので、ネタがわからなくても話にはついていけるとは思います。
麻雀あるあるネタもあり、合宿で徹夜麻雀する回は特にお気に入りです。深夜テンションで笑いのハードルが極限まで下がる人、極度の眠気から少しずつ行動がおかしくなる人、などなど再現度が高い回でした。
このまま、特に成長も上達もせず、山場もなく、日常を描き続けてほしい、そんな風に思ってしまう平和な作品と思います。
正解の無いクイズに、天才や専門家などから回答を集め、正解に近い答えを導き出すというクイズバラエティ。
基本的に月曜〜水曜の3日間、1日1問ずつ出題されます。
「家に遊びに来た友達の角が立たない帰し方」「親から10頭の象を相続、どう役立てるか」「10個の饅頭のうち1個だけ毒入り、1個食べ切るごとに1億円もらえる、1度だけYES/NOで答えられる質問ができる、どうしたら良いか」などの問題に答えていきます。
なお、ここに挙げた問題は2/18放送の特番で取り上げられていて、見逃し配信もまだ残っています。
回答者は、弁護士、宇宙飛行士、哲学者、大学教授、クイズ作家、ギャグ漫画家、お笑い芸人、対話型人工知能といった多種多様な人たちです。専門家の知識や天才のひらめき、突拍子もない珍回答などが飛び出します.時には問題の意図と違う回答などもありますが、そういうことも含めて多様性の面白さを感じる番組です。
前述の問題だと、饅頭問題は発想が偏りがちですが、友達の帰し方問題は発想があちこちに飛び回り、いろいろなアイディアが出ました。
出題される問題は事前に予告されているので、自分なりの回答を考えておいてから天才の発想と比べると、さらに楽しいと思います。