4月号/第28巻第4号通巻330号![]()
NintendoSwitch2でもSIMPLEシリーズが発売されます。麻雀などの定番タイトルのみになりましたが、それでもパッケージ版のSIMPLEシリーズが続くことが嬉しいです。
PSのころの一点突破のカオスな発想のゲーム群については、ダウンロード配信が普及した今では意義が薄いのでしょうね。
ダウンロードでもいいので過去作の復刻やリメイクを期待してしまいます。
食材を集め、お菓子を開発していく、菓子店経営シミュレーション。
ケガをしてしまった和菓子屋さんを手伝うため、材料集めや新商品開発でお店を発展させていきます。
「タケコプター」で食材を探し、「温泉ロープ」で店内に足湯を作る、など、ひみつ道具も登場します。
お客さんが増えたらお店を増築し、お菓子のコンテストで腕試しもできます。お手伝いというか……実質経営者。
既にダウンロード版が配信済みですが、今回発売のパッケージ版には「ガイドブック」も付属します。
<Effect視点>
これまで中毒性の高い経営ゲームを作り続けてきたカイロソフト社による作品です。ドラえもんのキャラクターゲームと油断させながら、いつも以上の中毒性の沼に引きずり込んでいきます。
世界を守るために歌って戦う変身ヒロイン群像劇。
一般には動画サイトとして知られているアリスピアという世界。そこは少女だけが出入りできる異世界でした。歌やダンス、その他の趣味に没頭できる秘密の世界のはずが、少女たちを襲う魔物の噂も。そんな魔物から世界を守るプリンセスたちの物語です。
プリンセスは「歌の力で強くなり戦うことができる」という設定で、実際のバトルシーンでも歌いながら戦います。既存音源ではなく、攻撃中、防御中などシーンに合わせて歌う「歌アフレコ」が印象的です。
音楽がテーマなだけに楽曲数も多く、カッコいい戦闘曲もたくさんあります。劇的で物語的、壮大な楽曲群が歌われていきます。
プリンセス達は正義の味方として描かれていますが、だからといって敵方が単純な悪ではありません。敵方なのにどこかプリンセス達を試している素振りも。両者それぞれの正義と信念がぶつかりあいます。なぜ敵方として悪事を行うのか、その理由が物語の根底を支えます。
また、世界を守るプリンセスも、変身前は中学生くらいの少女。学校や放課後といった日常シーンもあります。プリンセス以外にも、特技や趣味を貫く生徒たちと出会い、友達が広がっていきます。そんな少女たちにスポットを当てていく、群像劇としての面白さもあります。
そんな日常シーンにはギャグパートや小ネタも多数で、特に次回予告は、やりたい放題。本編では挫折や後悔といった苦悩も描かれますが、予告の暴走で後味をすっきりさせてくれます。
脚本担当が小ネタを仕込みがちで、「ニャル子さん」の著者でもあり、小ネタだらけで混沌としています。
例えば、飼い猫の名前が「すけさん」と「アイリン」とか。気付かないとスルーするだけですが、気付くと楽しい。このネタは「もょもと」で有名な組み合わせですが、飼い主の名前を使った場合でも、この組み合わせになるようです。細かい。
そんなネタまみれであっても、ストーリーの本筋はしっかり。音楽と好きなこと、大切な場所。困難を乗り越えた先にはさらなる困難。そして敵方が何を恐れていたのか。
1年かけてじっくり描いてきたものが、綺麗にまとまる、長期アニメの醍醐味があります。
まず楽曲の良さ、キャラの豊富さ、小ネタの楽しさ、と引き込んでおいて、しっかりストーリーで魅せる作品でした。そして終盤の熱く驚きと納得感を併せ持つ怒涛の展開は圧巻です。
「プリンセッション・オーケストラ」劇中曲。主役の一人、プリンセスジールの初期の戦闘曲(持ち歌)です。
ジールはプリンセスの中では先輩であり、仲間が増えるまでは一人で戦っていました。
ジール(情熱)の名の通り、フラメンコ要素を盛り込んだ楽曲です。要所で情熱的なアコースティックギターが差し込まれます。
メロディも難度が高く、先輩としての経験を感じさせます。
プリンセスの先輩として、たった一人で戦っていた孤独と覚悟の歌詞。スポ魂的な泥くささが、心を揺さぶります。
戦闘シーンで流れる曲ですが、前述の通り「歌アフレコ」が行われます。攻撃に合わせてメロディを叫びに変えたり、敵の攻撃に耐える歌声だったり。ジールは特に歌アフレコ要素が盛り盛りで、ライブを越えた気迫の臨場感で歌われていきます。ぜひ作中での歌アフレコを聴いてほしいです。
この曲は初期曲で、キャラクターがパワーアップすると、別の曲に置き換えられます。さらに終盤になると、ソロよりもユニット曲が増えていき、劇中で流れる機会は減ってしまいます。
それでもジールの原点の曲であり、ジールが最も歌アフレコした曲でもあります。歌アフレコの進化を感じられる熱い曲です。