このページには、ネタバレとなる内容が含まれています。文庫2巻を読んでからお越しください。
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あれだけきれいにまとまっていた1巻を、ちゃんと引き継いでストーリーを展開。しかも、その中で各キャラの深みを出していく。心の中で絶賛でした。
1巻のエピローグの時点で、ミニィは修学旅行中、ノンも2日後に引退、ジャンは旅立ち直前、と手薄になってたわけですが。そこから七人の再集結へと向かう流れが、ベタなまでに熱く、よかったです。
そしてお馴染みのパロディネタは「ライブウィンドウ」のホリィくん。発行当時に元ネタのほうが大事件になるという、恐ろしいタイミングになりました。時事ネタやると、こういうことも起こるんですね。
今回のホリィくんは強烈に憎たらしい生意気なお子様でした。その度合いはケンジ以上。この著者、こういうキャラを描くのが得意なんでしょうか。
それに対応するかのごとく、キャラのフラストレーションが特徴的です。イッコは序盤からひたすらに「気に障る事件」を背負い続け、ドノヴァンはひたすらに「不条理なまでの悲運」に泣く。それを最後のバトルシーンで一挙放出するカタルシスがいいです。
それ以外にも、節目節目での「感情の爆発」が目立っていました。マーガスの6人会議での爆発も、すぐ後のミニィのエクス再生宣言も、そしてデクさんのジャンとのジャンケン対決も。この熱さがいいですね。
マーガス。
相変わらず影が薄い中、一番の活躍は6人会議での爆発でしょうか。引っかかった違和感の正体がわからないなら、わからないまま爆発させる、そんな青さがマーガスです。
ジャン。
自分を見つめ直したジャン、やっと登場した「アモスの剣」、デクさんとのジャンケン対決と、名場面は多かったですが、一番は結婚式のシーンでしょうか。今回全てデクさんがらみのようで。
イッコ。
とにかく本気です、この人。地獄の薔薇を奪おうとするシーンなど最高です。冷徹とも言える態度の、その裏にある情熱こそイッコ姐さんですね。
ノン。
悲劇のヒロインなのに天然で平然。でもそれは、心の中の熱い言葉を伝えられないだけだった、というか。単身で交渉に行くシーンもカッコいいですが、やっぱりデクさんとの天然おのろけシーンもよかったです。
ドノヴァン。
ライブウィンドウ広告の前のページの絵は謎のパンを見つけた瞬間=悲劇の始まりの瞬間なのだそうです。バトルシーンでは相変わらず「清掃流槍術」とか勝手に名前つけてます。カッコつけてるつもりなのに他人には同情されそう。
ミニィ。
1巻では謎の少女でしたが、今回は熱いですね。エクス再生宣言は今までのキャラとは違う一面。一方で石をかじりながら分身して岩を素手で砕くというバトル班最強キャラになりました。
ケンジ。
頭脳派という役割すらデクさんに奪われかねない状況。その一方で武器の素材で翻弄されたり、ケンジ・マニアなマダムが登場するなど、「冷静沈着」のイメージをいじったシーンが多かったです。
ルドルフ。
屋台「ラッキーコロッケ」店主。無口ながら、おまけをしてくれることも。
デク・ライアン。
ノンの旦那。フラン役所(サンク・マリカ)のドラゴン養殖課第二班勤務。一見、ボサボサ髪の冴えない青年。しかし、髪を上げると美形、役所勤務、剣の腕も一流という好青年。愛の力で本当に強くなってしまう特殊能力の持ち主。
ホリィ・ライブウィンドウ。
今回の敵役。世界三大企業の1つ、ライブウィンドウ家の三男で、世間知らずのボンボン。商売修行のためにフランを訪れ、やりたい放題。13歳ってことはケンジより年上なのに、絶対そう見えない(笑)。
表紙
ノン
表紙のEPISODE表示
ノンの髪飾り。
プロローグ用紙
「ライブウィンドウ・ブレイド」開店チラシ。