気 流

<準備するもの>

カタ温度計、ストップウオッチ、魔法瓶(65〜70℃ のお湯を入れておく)、温度計(気温をはかる)

<セットの仕方と測定の仕方>

  1. 三脚に金具を取り付け、カタ温度計をセットする。この時三脚の脚を伸ばし生徒の顔の高さで測定する。また、気温を計るために温度計を出しておく。
  2. カタ温度計の球部を魔法瓶に浸し、安全球まで赤い部分を上昇させる。この時、赤い部分に切れ目がないこと(気泡を認めないこと)
  3. 少したつと赤い部分が下がり出すので、上端がAの所に来たらストップウオッチを押しBの所に来たら止める。A〜Bに下降した落下時間を測定したタイムを使います。

<カタ冷却力・気動の求め方>

カタ冷却力及び気動算定図表を使います。

  1. カタ温度計の計数(F値:Factor)チェック。(管部の裏側に固有のカタ・ファクターが刻んである)
  2. A〜Bの下降時間(カタ冷却時間)をチェック。
  3. 1と2を結んだ直線の延長上の接点から冷却力をだす。
  4. その時の気温を測定しチェック。
  5. 3の冷却力と4の気温を直線で結んだ延長線上の交点より気動を求める。これが測定値(m/sec)となります。

<算定図表>

この計算表の使用法はカタファクター(F)とストップウオッチで測ったカタ冷却時間とを結んだ延長線がカタ冷却力の線と交わる点を求め、その点と気温とを結ぶ線が気動の線と交わる点が求める気動になる。


<カタ温度計>



<構造>

できるだけ標準の大きさに作られた大型のアルコール寒暖計で、左図のように毛細管の部には38℃ (A)と35℃ (B)の二目盛りがあります。これは人の平均体温を36.5℃ として、これを中心として上下に二つの目盛りを付けた物です。また毛細管の上端の膨張部は過熱に際し、寒暖計の破裂を防ぐ安全球です。


<カタ温度計の計数 F>

カタ温度計の管部の裏側に固有のカタ・ファクター(f)を刻みました。