落下細菌

1.測定用培地(普通寒天培地)
空中細菌測定法はKochの落下細菌法という方法で空気中浮遊細菌のうち、一定時間内に培地上に落ちてきた数を測定する方法です。この培地は、プラスチックシャーレ(殺菌済み)に普通寒天培地が約10ml注がれ平板状態で凝固しているものです。


2.落下細菌用培地の運搬
培地は数枚重ね合わせて倒置した状態でビニール袋内に密封し培地側が上(フタ側が下)になる向きで運搬します。手荒な扱いによる振動等に対しては十分に注意し、移動中はクーラーボックスを利用して遮光冷蔵の状態が望ましい。


3.落下細菌用培地の保管
培地は運搬時と同じ向きのまま冷蔵庫に保管(保管温度を4〜10℃ に保つことができればクーラーボックスの代用も可能ですが、この場合、保管期間に対応して保冷剤の交換も必要になります。)


4.落下細菌採取時

  1. 1教室に3枚の培地を用います。ビニール袋より培地を取り出してください。(その時なるべくフタを開けないように注意する。)
  2. 培地は教室の対角線上の3点にフタを上にして置いて下さい。(机の上)この場合、窓側をA、中央をB、廊下側をCとする。
  3. 次にシャーレのフタをゆっくり取り、図の様に置く。
  4. 5分間露出放置する。
  5. その後培地にフタをして、そのフタに直接、必要事項を油性のマジックインキで記入する。
  6. 採取後の培地は重ね合わせて倒置した状態で再びビニール袋に入れ、口を閉じます。
  7. 培地は回収後、細菌試験室において細菌の培養を行います。それまでの間、保冷が必要でその注意事項は前述の「培地の運搬」、「培地の保管」と同じです。

5.判定基準

一教室平均 10コロニー 以下