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戦略経営組織論
 ビジネスマンの組織環境

一桁>経営組織論?>
 

経営組織としての活動

 経営組織としての活動の成功は、公共機関、会社、病院組合など、例外なく、指導者の管理技術によって左右されております。管理技術は、必ずしも管理者の先天的な性質のものとは限りません。優れた管理者の影響を受けるとか、管理者としての向上心をもったことによって、学習・研究調査の成果を身につけることができ、管理技術のツールやスキルなど、方法技術論を習得することが出来ます。

 大企業においては、管理者養成など、多額な予算をもって人材育成に、力を入れております。けれども、中小企業等、指導者不足に悩む企業にでは、自社においての管理者育成を、外部委託、あるいはセミナー、討論会などへの参加によって、管理技法の習得に努める傾向もあります。いずれにしても、育成のための諸条件は大企業に比べてはるかに劣っております。

 経営管理を行うとき、「何が、管理者を成功に導いたり失敗させたりするのか」そして、成功する管理者には特別な何があるのでしょうか。また、失敗する管理者には何が欠けているのでしょうか。この疑問を明らかにするためには、「管理者の職務を分析」する必要が生じてきます。

 一般的に経営管理とは、《 組織が利用できるあらゆる「資源を有効に活用」して、予期した通りの成果をあげる能力》と定義しております。そして、管理者が利用する基礎資源とは

@ Maney(資金)
A Material(資材)
B Machinery(機械設備)
C Methodes(方法)
D Manpower(人的資源)
 以上の5Mに集約できます。

★ 経営組織の『資金』とは、
 生きた人間に例えると、丁度、血液の役目と同じ様なものにあたります。その機能は、経済界の潤滑油の役目を果たす、あるいは、企業のあらゆる面の、公分母である。つまり、経営の基本になります。

 経営管理でいう資金には、設備資金運転資金が、含まれます。管理者は、自分の担当する部門に割り当てられている資金を、最も有効に使い、どのくらい使えば、将来に対する元が取れるか、そして現在どのくらい使えば、利益が望めるか等、ものごとのよしあしを判断が出来なければなりません。

★『資材』管理を必要とする資材の範囲は広い
 製造業の場合には、原材料であるとかそれに完成品が含まれます。販売業の卸小売りなら、すべての在庫が資材でになります。また、サービス業では、製品中心の活動を行っている企業に比べれば、価値は低いけれども起算するものは色々有るはずです。

★ つぎに『機械設備』についてです。
 OAやFA装置を始めとして、工場や店頭使われる機械設備の使用目的や、狙いとする機能など、適正な選択と利用効率をあげるのは、管理者の重要な仕事になります。

★ 4番目の経営の『方法』は、他の資源を組織化する点です。
 資源を供給する組織づくりの方法が、事業の成否を分ける性質を多く含んでおります。つまり、運用ソフトであるとか、ネットや運用などの知的価値であるノウハウ等である様に、多くの場合、管理者の能力によってこれらの適切な技術や方法を指示することが、事業の成否を定めることになります。大抵の大企業は、方法などの問題点処理について、効果的な方法で解決するようにシステムを編成しておりますが、これらも、会社の有力な資源になってくるのです。

★ 最後は、『人的資源』についてです。
 経営手腕で著名のユナイテッド・スティールのA・カーネギーは、前の四つのM(資金、資材、機械設備、方法)が奪われても、従業員・・人的資源・・が残れば、いくらでもやり直しが利くし、比較的短時間で再建できると言いきっております。

一桁も、今迄の企業再建の諸経験から、その説を支持しております。

 前記の四Mには、これを供給する人的資源がなければ何の役にも立ちません。人的資源を有効に使えば、他の欠陥を補うことが可能になります。人的資源を充分に活用できなければ、例え他の資源が全てに余力があったとしても、組織の力を否定することになりかねません。

 経営管理は人的資源・・(機械を動かす手であるばかりか、組織の働きを決定し、その決定を判断する頭脳です)・・次第で定まります。
 あらゆる資源をその能力一杯に活用し、さらに、五番目のMの管理に特に力を入れることによって、企業目標を最も効果的に達成できると言うのが、一桁の基本的な主張です。この項終わり、