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4月4日、午前10時頃、清水労務課長は、事務所の2階にある長沢次長の部屋へ入ってきた。
清水課長 (困ったという顔つきで)
「次長、今朝、権藤(賃金係主席)が会社を辞めたいといって、退職届を持ってきました。」
長沢次長 (考え込むようにして)
清水課長
長沢次長
「一昨日、僕のところへ、何故昇給の査定分が自分だけゼロだったのか、その理由を聞きたいと言ってきたので、入社してはじめての査定なんだから、これからの努力次第で、挽回できるよ、しっかりやれ、と、言っておいたんだがね‥‥」
清水課長
「権藤がこの工場へ配属になったときの同期の事務系大卒は2名だけです。私も何とか思いとどまるように話してみましたが、いくら言っても翻意しませんので、一応退職届を預かってきました。どうしたものでしょうか?」といって退職届を次長に渡した。
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討議メンバーへの課題:
次長の立場に立って考えて下さい。
あなた方が次長の立場であれば、どう処置しますか?
1.いま直ちに、この場で取るべき処置
2.もし必要ならば、その後に取るべき処置
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