「電気通になろう!」には実験例などが多く出てくるでしょう。これらのうち可能なものは是非、実際に自分の手でやってみて頂きたいと思います。電気の話に限りませんが、抽象的なものほど「習うより慣れよ」というのは真実だと思います。というわけで、とりあえず準備して頂きたいものをここで紹介します。おっと、今すぐお店に走る必要はありません。贅沢を言い出すときりが無いので、ここではすぐに必要になりそうなものを列挙するにとどめ、おいおい、必要になったものをそろえていくことにしましょう。
ところで、ここにあるものでもそろえることが難しい、あるいは、実験をすることが困難な環境の方もご安心ください。あなたのパーソナルコンピュータ(ただしWindowsベース限定)で実験が出来るプログラムを用意しています。もちろん、実際に自分の手で実験を行うのにはかないませんが、気分は味わえると重います。これについては、次のページを参照してください。
とにかく電気が流れない箱であれば、木箱でも紙箱でもかまいません。何しろ電気は目に見えませんので実験をする時には、「この範囲の外には電気が漏れていかない」と分かっているところで行うべきです。「電気通になろう!」では、電気が漏れたからといって危険があるような実験はするつもりはありませんが、電気を扱うときのマナーのようなものだと思ってください。作業性を考えると、和菓子の木箱などお勧めです。下は著者が愛用している和菓子の空き箱ですが、木目のせいで少々細かい部品などが見難くなるので、必要に応じて右のように白い紙をひいたりして使用しています。
電池はしばらく使っていると切れてしまうのが難点ですが、とても手軽で安全な電気の源です。家庭に来ている100Vの交流電圧などではいいかげんなことをすると感電事故を起こして運が悪ければ死んでしまうことすらありえますが、電池ならこんな心配は無用です。単1型が長持ちして良いのですが、別に単2型や単3型でもかまいません。著者は、電池代がかさむので充電式の電池を用いています。
電池からそのまま電気を取り出すのはちょっと難しい(直接電線を接続しにくい)ので、電池ケースがあるととても便利です。下の写真の右のように使用します。
電気は目に見えませんが、いろいろな仕事をしてくれることはご存知でしょう。いろいろな仕事のうち、なんと言っても「光をだす」という作用は電気の仕事が目で確認できるので便利です。
電球をそのまま回路につなぐのはちょっと難しい直接電線を接続しにくい)ので、ソケットがあると便利です。
電気が流れる通路として電線(導線=正体は銅線)が使用されることは皆さんご存知でしょうが、導線が裸の状態では何かのはずみで導線と導線が触れたときに思わぬところに電気が流れてしまって不便です。そこで、導線に電気を閉じ込めるために、周りを電気が流れないビニールなどで覆った導線を使うと便利です。
導線と部品等をつなぐとき、本来ははんだ(錫と鉛の合金)等を溶かして接点を固めてしまうことが多いのですがちょっと実験してみようというときには少々大げさです。そこで、金属のクリップで相手をはさむことで電気的な接続をするのですが、専用のクリップがわに口クリップやみの虫クリップというものです。これらは、手で触る部分をビニールなどで包んであり、感電しないように工夫されています。
電気が流れる部分があまり露出していると、誤って露出部が他の電気が流れる部分に触ってしまったときに思わぬところに電気が流れてしまって不便です。そこで、ビニールテープで余分なところを包んで電気が余分なところに流れないようにします。
導線などを切断する専用の工具です。細い導線なら事務用のはさみでも切れますが、はさみの刃が傷んでしまうのであまりお勧めできません。
実物の写真は下のほうの工具写真を見てください。
先の細いペンチです。部品の足を折り曲げたり、つかんだりといろいろな用途に使用できます。電気の実験に限らず結構便利な工具なのでひとつあってもよい道具だと思います。
実物の写真は下のほうの工具写真を見てください。
先の細いピンセットは細かい作業をするのに欠かせません。細かい部品を並べたり、細い隙間に落ちた部品をつまみ出したりと活躍してくれます。ただ、先がとがっていて指先を突き刺したりして怪我をする可能性があるので注意が必要です。
実物の写真は下のほうの工具写真を見てください。
ビニール被覆電線の被覆に切れ目を入れたり...とにかく、物に切れ込みを入れたり切り離したりするのに使用します。
実物の写真は下のほうの工具写真を見てください。