簡易電気回路シミュレータ

 電気に親しむには本当は自分の手で実際に実験をしてみることが一番に決まっています。「習うよりなれよ」という訳なのですが、なかなか実験環境をそろえたり、実験をすることが困難な方もおられると思います。そのような方のために、あなたのパーソナルコンピュータで実験が出来るプログラムを用意しています。残念ながら、Windowsコンピュータでしか動作しませんが、利用可能な方は是非試してみてください。


簡易電気回路シミュレータKamiSim のインストール

(1)KamiSimのパッケージをKamiの工房簡易電気回路シミュレータKamiSimのページからダウンロードしてください。パッケージには、インストーラーの付いたもの付いていないものの2種類があります。あまりWindowsに慣れていない方はインストーラー付きのものを選択してください。Windowsに慣れている方は、インストーラー無しのものを選択するとダウンロードするファイルのサイズが小さくてすみます。

(2)ダウンロードされたパッケージは、LZH形式で圧縮されていますので、インストールする前にこれを解凍しなければなりません。適当なディレクトリに、LZH形式を扱えるアーカイバでファイルを解凍してください。LZH形式を扱えるアーカイバには、例えばMicco氏製作のフリーソフトウェアLHMeltがあり、Kamiも愛用しています。

(3)解凍されたファイルに、「readme_jpn.txt」というファイルがあるので、これをダブルクリックするなどして読んでください。この中にインストール方法が記載されています。なお、インストーラーつきのパッケージを入手されている場合は解凍されたファイルの中にある「Setup.exe」を実行すればインストールが始まります。


簡易電気回路シミュレータKamiSimの基本操作

 KamiSimのヘルプ(メニューから「Help - Help Index...」を選択すれば表示されます)のチュートリアルにKamiSimの基本操作が説明されていますので、これを参照していただければKamiSimの基本的操作は理解していただけますが、ごく簡単に要点をまとめると次のようになります。なお、KamiSimヘルプと同様、次のような回路の解析をするとして部品の配置を行います。

(1)KamiSimを起動して、「Device」メニューに登録されている部品を画面上に配置します。少なくともひとつは「接地」や「基準電位」のように、絶対電位を決定できる部品を配置しなければ回路解析を実行できないので注意が必要です。部品はマウスでドラッグすることで移動できます。また、部品を選択して「Edit - 削除」メニューを選択することで間違えて配置した部品を削除することができます。電圧や電流がどのようになっているかを知りたい部分には電圧計や電流計を配置します。各部品の属性(抵抗値や定格電力など)が設定できる場合は、部品のエディットボックスに直接入力します。

 

※[Aug.1, 2001]KamiSimのバージョンアップに伴って、画像を差し替えています。

(2)部品のポート(黒い四角)をマウスでクリックすることで部品と部品の配線をすることができます。配線を分岐したい場合は、「Y型分岐」(3分岐)や「X型分岐」(4分岐)といった部品を使用します

※[Aug.1, 2001]KamiSimのバージョンアップに伴って、画像を差し替えています。

(3)配線が終わったら、「Simulate - 直流解析」を選択すると、回路解析が実行されて結果が画面に反映されます。電圧計や電流計を配置していれば、これらの部品に対応する電圧や電流が表示されます。「電球」のように外観が変化すること状態を表示する部品もあります。(電球はそのときの消費電力と定格電力の比に応じて消燈〜薄ら明かり〜・・・〜完全点燈〜断線直前まで6種類に表示が変化します)

※[Aug.1, 2001]KamiSimのバージョンアップに伴って、画像を差し替えています。


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