スイッチを使う

 前回の終わりにひとつ宿題を出しておきました。階段の上下にスイッチがついており、どちらのスイッチを操作しても電球をつけたり消したりすることが出来るようにするにはどうすればよいか、という問題でした。ちょうど、下の絵のような仕組みです。どうしたらよいか分かりましたか?


 では、解答です。次のように接続すれば、階段の上下のスイッチで電球をつけたり消したり出来ます。この図では、電球は点燈しているはずです。

 ここで、2階でスイッチを操作したとしましょう。次の図のような状態になりますので、当然電球は消燈しますね。

 さて、次に誰かが1階でスイッチを操作したとしましょう。次の図のような状態になりますので、再び電球は点燈するはずです。

 いかがでしょう?なんでもないことといえばたしかにそうなのですが、なんとなくうまく考えられていると思いませんか?次に実験結果の写真をお見せしますが、その前にひとつお断りをさせてください。前回は、メイク・ブレイクスイッチを木やら針金やらを用いて自作しましたが、もうひとつこのスイッチを自作するのはちょっとしんどいので、市販されているスイッチを使わせてください。市販されているスイッチはいろいろなものがありますが、今回は次のようなタイプのものを使用しました。

 左に見えている3つの出っ張りがスイッチの各接点になっており、右のレバーを操作すると、真ん中の接点と上の接点がつながったり、真ん中の接点と下の接点がつながったりするという寸法です。このようなスイッチを2つつかって、次のようなスイッチ盤(というほど大層なものではないですけど)を作りました。

 何のことはない、スイッチそのままでは接点が小さくてわに口クリップで接続しにくいので、つまみやすいようにスイッチの端子とピンを接続して板に固定しただけのものです。これを用いて先の説明で用いた図と対応した状態を実験してみましょう。

 

 

 

 写真は少し見づらかったかも知れませんが、内容はよく理解していただけたと思います。さて、次回の内容はまだ決めていないのですが、本格的な電気理論(?)に進む前に出来るだけ基本的な電子部品の働きを感覚的に捉えておきたいと思います。なかなか、うまく実験するのが難しいのですが、無い知恵を絞って進めていきますので今後もお付き合いください。


 さて、今回もスイッチ操作だけの内容ですので、KamiSimによる実験はお休みです。


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