'56 STRATOCASTER Refinish Sunburst/Maple
SOLD

'54年に発表された“ストラトキャスター(以下ストラト)”のボディ材は,当初はアッシュ材だった。 しかし'56年中期からは,ストラトにも特別仕様として用意していたブロンド・フィニッシュ・モデルを除き, アルダー・ボディがストラトの基本仕様となった。
この'56年10月のネック・デイトを持つストラトは, '65年頃にボディをフェンダー工場にて,その時点でのスタンダード・カラーの 3トーン・サンバーストにリフィニッシュされたというエピソードが伝わっている。 ひとつの裏付けとして,ボディのピックアップ・キャビティに 大きめな数字で“4057”と刻印されている。 これは,フェンダーでのリフィニッシュ受付番号と言われているものだ。 ちなみに,当店で所有している66年7月および67年1月発行の価格表には, リフィニッシュ価格が“商品”として掲載されており, ストラトなどのりフィニッシュ料金は$50だったことがわかる。
この'56年モデルは,リフィニッシュに加え, ネックをリシェイプ(現在は肉厚が薄めのソフトVグリップ)の上,全体がオーバーラッカーされ, それに伴いヘッドのデカールも貼り変えられている。 パーツ関係は,ピックアップやブリッジ,ペグなど主要なものはオリジナルが取り付けられているが, ポット,スイッチ,ジャックなどの消耗パーツやネジ類などが交換されている。 サウンド的には申し分ないため,完全なプレイヤー向きオールド・ストラトだ。

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