'71 GUILD S-100 STD. Cherry SOLD
現在はフラット・トップ・ギターのブランドとして有名だが, '60年代に入ってソリッド・ボディ・ギターがミュージック・シーンにおいて定着してくると, ギルドでもソリッド・ボディ・モデルの開発に着手し,'63年に数機種のモデルを発表している。 それらのなかで“S-100”は中級機種に位置するモデルであった。
S-100は,当初ボディ・バックにギター・スタンドを装備したユニークなモデルであったが, '70年にフル・モデル・チェンジが行われ,写真のように ギブソンのSGモデルを参考にしたと思われるボディ・シェイプを持ったモデルとなった。
この'71年モデルには,スウェーデンのハグストローム社製の トレモロ・ユニットおよびブリッジ・アッセンブリーを採用しているが, 同年後期にはトレモロ・ユニットなしのストップ・テールピース仕様に変更される。 また,'72年には両ピックアップのミックス時に低域のカットされたようなサウンドを出すことができる フェイズ・スイッチが標準装備されるようになった。
この'71年モデルには,現在のヴィンテージ・ギター市場において人気の高い, グローバーのステイタイト(通称オープン・グローバー)ペグが オリジナル・パーツとして取り付けられている。 また,指板にはハカランダ材が採用されている点も見逃せない。