Windows系 Q&A 4


Index
  1. 100 台のクライアント規模下で、2 台の BDC で足りるか?
  2. BDC もユーザ認証を行うのか?
  3. Word 等で中国語入力する環境にするには?
  4. Excel を起動すると「Personal.xls は現在...」といったメッセージが出るが?
  5. Win98で、メモリが足りないとか言われ、FAT32 に変換できない。
  6. WIN98 環境 (FAT32) から、WinNT4.0 を入れようとしたら失敗した。
  7. Internat.exe とは何もの?
  8. Win98 のインストールをバッチ化したいが?
  9. Win98 になって、プロバイダへのダイヤルアップ接続に時間がかかるが?
  10. デフラグは、何故そんなに時間がかかるのか?
  11. ハイパーターミナルの使い道は?
  12. Win95/98でファイルのプロパティにあるアーカイブ属性って何?
  13. マウスのプロパティでデバイス使用不可にしてしまい、マウスが使えない。
  14. config.sys に DOS=SINGLE 行が追加され、Windows が立ち上がらなくなった。
  15. 液晶モニタで、Windows が画面いっぱいに表示されず小さく表示される。
  16. Windows98 でタイトルのボタンの柄が変わってしまった。
  17. Netscape 4.x で、訪問したリンクの色が変わらない。
  18. Netscape 4.x で、メールやニュースのアカウントを残して再インストールしたい。

1. 100 台のクライアント規模下で、2 台の BDC で足りるか?

PDC や BDC としての役割だけであれば、クライアントが 1000 台くらいあっても大丈夫なはずである。ファイルサーバやプリントサーバを兼ねる場合にはちょっと厳しいだろうが。

1 セグメント内に DC を複数持つメリットはあまりないと思われ、むしろ DC を増やす手間やトラフィックの増加のデメリットの方が大きい可能性もある。まずは 1 台の BDC で始めて、状況に応じて BDC を増やせば良いだろう。


2. BDC もユーザ認証を行うのか?

行う。

MSU のエンタープライズテクノロジーの資料によると、ログオンサーバを発見するには以下の 2 つがある。

  1. Netlogon に要求をブロードキャストしログオンサーバ (DC) を発見する。
  2. WINS を照会 (0x1C) し、DC の一覧を要求する。

クライアントは、WINS 等から取得した情報から DC であると分かったサーバー (PDC, BDC) 全てに対して ブロードキャストの形でログオン要求を出す。ログオン要求を受け付けた DC はクライアントに「返事」を返し、これは早い者勝ちで処理される。返事を受け取ったクライアントは、その DC との間でログオンの処理を行うことになる。


3. Word等で中国語入力する環境にするには?

中国語入力システム/フォントとしては、以下のものがある。

東計電算の中国語入力システム「卓絶IME V2.0」
http://www.e-shop.co.jp/toukei/tcc/products/takuzetu/index.html

高電社の中国語入力システム & フォント「Chinese Writer V4」
http://www.kodensha-s.co.jp/jis/soft/cw.html

クリエイト大阪の「NiHaoファミリー」
http://www.kita-osaka.co.jp/create/family.htm

富士通ミドルウェアの「中文起稿 V2.3」
http://www.fmw.co.jp/product/tyubun_l.html

オムロンソフトの中国語入力システム「cWnn98」
http://www.omronsoft.co.jp/SP/win/cwnn/index.html


4. Excel を起動すると「Personal.xls は現在...」といったメッセージが出るが?

これはおそらく Excel のマクロウィルス「Laroux」に感染していると思われる。Personal.xls は Laroux というエクセルマクロウィルスが勝手に作成するファイルである。

http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/x/xmlaroux.html に詳しく (画面表示付きで) 載っている。症状が同じならば、早急に駆除した方がいいだろう。


5. Win98で、メモリが足りないとか言われ、FAT32に変換できない。

おそらくコンベンショナルメモリが不足しているものと思われる。コンベンショナルメモリの総量は搭載されているメモリの量には依存しておらず、ここを空けるには config.sys や autoexec.bat で組み込まれいるドライブを外すしかない。

例えば、AT機の config.sys の場合は、
device=c:\windows\himem.sys
device=c:\windows\emm386.exe ram
devicehigh=c:\windows\biling.sys
devicehigh=c:\windows\jfont.sys /p=c:\windows
devicehigh=c:\windows\jdisp.sys
devicehigh=c:\windows\jkeyb.sys /106 c:\windows\jkeybrd.sys

以外は全て REM でコメントにして構わない。また、autoexec.bat は全部 REMをつけて構わない。FAT32 に変換した後で、REM を除けばよい。

また、Windows98 はエディタを開いて REM を付けなくても「アクセサリ>システムツール」にある「システム情報」を起動して,その中の「ツール>システム設定ユーティリティー」で Config,Autoexec を変更できる。チェックボックスになっているので DOS を知らなくても変更できるだろう。大事なものには Windows ロゴが付いているので、そのチェックを外さないように気を付ければよい。


6. WIN98 環境 (FAT32) から、WinNT4.0 を入れようとしたら失敗した。

WinNT の NT ローダーは FAT32 の上では動けないので、起動ドライブ (C:ドライブ) は FAT16でないと駄目。

NT をセットアップすると、以下の設定が行われる。

  1. 起動ドライブのマスタブートレコードに NT のブートシーケンスが入る。
  2. 起動ドライブに NTLOADER がインストールされる。
  3. 起動ドライブに起動 OS の一覧を管理するファイルが生成される。

というわけで、起動ドライブは NT から認識できるフォーマットである必要がある。

Win98 では、FAT32->FAT16 への変換を行えないため、一度起動ドライブを FAT32 にしてしまったら、NT をセットアップするためには、PartitionMagic や SystemCommander といったディスク管理ソフトを使うか、FDISK しかないだろう。


7. Internat.exe とは何もの?

キーボード言語インジケータ (Keyboard Language Indicator Applet) という名前のもので、具体的には、タスクトレイの IME インジケーター (トレイ左端のペンの形をしたアイコン) に該当する。

ためしに、internat を終了させるとタスクトレイにある鉛筆のアイコンが消える (マウスカーソルを鉛筆に近づけると消える)。インジケータを終了しても IME の動作には影響は特にないようだ。


8. Win98 のインストールをバッチ化したいが?

セットアップスクリプトを作成すればよい。作成手順は以下の通り。

  1. Windows98 の CD-ROM 内の \tools\reskit\batch\setup.exe を実行する。
  2. セットアップ後、プログラムメニューにできた「Microsoft Batch 98」を実行する。
  3. レジストリ情報を収集をクリックする (収集後「完了」と表示)。
  4. 後はメニューの順番に、「一般セットアップオプション」「ネットワークオプション」「オプションコンポーネント」「IE オプション」「詳細設定」で必要事項を入力する (入力しておいた方が後々楽)。
  5. 最後に「設定を INF ファイルに保存」をクリックする (デフォルトは msbatch.inf という名前)。
  6. Windows98 をセットアップする時に、CD-ROM を挿入後に表示されるセットアップのウィンドウは閉じ、「ファイル名を指定して実行」から「CD-ROM ドライブ: setup.exe msbatch.inf をフルパスで指定」して実行する。設定の内容にもよるが、全くオペレーションを必要としないか、最低限のオペレーションでセットアップを実行できる。

msbatch.inf は、保存した後で FD にコピーを取り、セットアップの時 Windows98 の CD-ROMと一緒にセットすると、フルパスの指定が簡単になる。


9. Win98 になって、プロバイダへのダイヤルアップ接続に時間がかかるが?

これについては、Windows フォルダの中の Tips.txt に記載されている。ダイアルアップ接続アイコンのプロパティで「サーバの種類」の詳細オプションで、「ネットワークへのログオン」のチェックを外せば早くなる。


10. デフラグは、何故そんなに時間がかかるのか?

デフラグの場合、まず FAT をなめてファイルがどういう配置になっているかを判断する、ファイル配置の判断時間はどうしても必要になる。Win98 の場合は、次に使用頻度の高いファイルがディスクの外周に配置されているかを判断する。ファイルがたくさんあればあるほど,この「最適化」の判断に時間が必要になる。

Win95 までの、単純に外周から並べるタイプのデフラグソフトならそれなりに早く動作を終えるだろうが、Win98 のデフラグや Norton Utilities 3.0 の Speed Disk は、ファイルの最適配置も行い、場合によっては連続しているファイルをも移動対象にするので、非常に長いデフラグ時間を要することになり得る。

ただし、Win98 標準のデフラグは丁寧に1クラスタづつ移動させているが、Norton Utilities の Speed Disk の場合は、複数クラスタを同時に移動させているので数倍早い。

また、パーティションを切り分けて、アプリの部分を別パーティションにすると、こちらはほとんどフラグメンテーションが発生しないので、全体のデフラグをかけた場合に速くなるだろう。HDD の「移動距離」も短くなると思われるので、パーティション分けはその効果もありそうである。


11. ハイパーターミナルの使い道は?

起動時にでてくるアップグレード情報には、「ハイパーターミナルは、基本的な通信作業を行うための小さくて使いやすい製品です」と書かれている。例えば、以下の様なケースで使われる。

など。


12. Win95/98でファイルのプロパティにあるアーカイブ属性って何?

アーカイブ属性を off にして、ファイルに何か変更を加えると (例えばメモ帳で編集し保存する等)、アーカイブ属性が on になる。要するに、バックアップをしたファイルのアーカイブ属性を off にすることで、変更されたファイルがチェックできるようになるわけである。

例えば、Windows NT の標準のバックアップツールは、バックアップ時にアーカイブ属性を off にして、次回のバックアップ時には属性が on になっているファイル (要は更新されたファイル) だけをバックアップする指定ができる。

また、xcopy などでは、アーカイブ属性のあるもののみコピーなどの指定が可能で、手順の一例としては、

  1. 最初に一度だけバックアップ対象とするファイルのアーカイブ属性を off にする。
      attrib -a c:\data\*.* /s

  2. 一日の仕事が終わったらバックアップする媒体 (例えば MO) にその日更新したファイルをコピーする。
      xcopy32 c:\data\*.* g:\data\ /m /s
    /m を指定することにより、コピーが終わったファイルはアーカイブ属性が off になる。

13. マウスのプロパティでデバイス使用不可にしてしまい、マウスが使えない。

キーボードのみでマウス使用不可のチェックの外し方 (例)

  1. Ctrl + Esc でスタートメニューを開く。
  2. カーソルで移動して「設定」→「コントロールパネル」を選択し、リターン。
  3. コントロールパネルが開いたら、カーソルで移動し「システム」のところでリターン。
  4. Ctrl + Tab で「デバイスマネージャー」タブに移動。
  5. Tab でデバイスの一覧部分に移動。
  6. カーソルで変更対象のマウスを選択し、Alt + R
  7. プロパティ設定の画面が出たら、「デバイス使用」のチェックボックスまで Tab で移動し、スペース。

14. config.sys に DOS=SINGLE 行が追加され、Windows が立ち上がらなくなった。

config.sys 中の DOS=SINGLE 行はシングル DOSモードで起動させることを意味する。従来の DOS アプリやドライバーを使用するために、起動時から Windows の終了メニューにある "MS-DOSモードで再起動する" を実行したような状態にするものである。

現在流通している DOS アプリの中には Windows 環境での使用も考慮し、Windows から起動するための PIF ファイルを提供しているものがある。このような PIF ファイルには MS-DOS モードでアプリを実行するために "新しいMS-DOS設定を指定する" が設定されている。この PIF ファイルを実行すると config.sys と autoexec.bat を config.wos, autoexec.wos にそれぞれリネームして DOS アプリ用に書き換え、さらに config.sys には "DOS=SINGLE" が付与される。

DOS アプリの実行が正常に終了すれば、config.sys と autoexec.bat は元に戻されるのだが、シングル DOS モード中にリセットや電源断があると書き換えられた config.sys と autoexec.bat が残ってしまい、Windows が実行されなくなることがある。

マイクロソフトのサポート技術情報、"95:起動時に MS-DOS アプリケ-ションが自動的に実行される場合" (文書番号J015448) に情報がある。

http://www.microsoft.com/mscorp/worldwide/japan/support/kb/articles/j015/4/48.htm


15. 液晶モニタで、Windows が画面いっぱいに表示されず小さく表示される。

液晶モニタは指定されたピクセル数に合わせて周波数を変えたりする事はできない (800x600 なら 800x600 個のトランジスタがだーっと並ぶ) ので、それ以上のピクセル数はもちろん駄目だし、例えば 640x480 みたいな最大以下の指定が来ると、画面の真ん中で指定ピクセル数を使って描画することになる。

例えば Windows を Safe モードで起動した場合、とりあえずディスプレイドライバを使わないで VGA(640x480) で出しますといったモードなので、それか最大よりも小さければ画面が小さく表示されることになる。Normal モードで起動していてピクセル数が少ない時は、"画面" のプロパティで設定を確認したほうが良い。設定が正しいのに画面が小さく表示されるとしたら、ディスプレイドライバの不調が考えられる。


16. Windows98 でタイトルのボタンの柄が変わってしまった。

Safe モードで再起動すれば復旧する。あとは普通に再起動すればよい。Safe モードで再起動する方法は、以下の通り。

  1. スタートメニュー → Windows の終了 → 再起動または電源投入
  2. Starting Windows 98... と出ている状態で F8 キーを押す
  3. メニューで Safe Mode を選択

尚、この原因は、\windows\ttfCache というファイルが壊れてしまうことにある。実は、最大化・最小化等のボタンの中身は Marlett という TrueType フォントの文字である。Windows は、一度使用した TrueType フォントの字形を覚えておいて (cache)、次に同じ文字を使った時には、それを流用して表示速度を上げるということを行っている。上記症状はこの cache が壊れたことによるものである。

Safe モードで起動することにより、自動的に ttfCache がゼロから作り直されるので、これによって正しい内容に作り直されるというわけである。


17. Netscape 4.x で、訪問したリンクの色が変わらない。

訪問した Web ページがリンクのカラーを指定しているかもしれない。その場合は、編集→表示→配色の中の "常にこの配色を使用して、ドキュメントを無視する(A)" をチェックすればよい。

また、履歴を保持する netscape.hst というファイルが壊れ、訪問したことがあるかどうか分からなくなって色が変わらない、というケースも考えられる。そのファイル名を変えて (あるいは削除して) 試してみるのも一つの手である。


18. Netscape 4.x で、メールやニュースのアカウントを残して再インストールしたい。

Windows9xで、Netscape が C ドライブの program files にインストールされているとすると、

  1. program files の中の netscape フォルダを開き、users フォルダをどこか別の場所にコピーしてバックアップ。
  2. Netscape をアンインストールして再起動。
  3. Netscape をインストール。
  4. netscape フォルダの users フォルダを、バックアップしたものと入れ替える。
  5. Netscape を起動するとプロファイルを聞いてくるので、以前使用していたものと同じ名前にする。
  6. 「そのプロファイルはすでに存在しているが、使うか?」という意味のメッセージが出るので、OK する。

これでメールやニュースが以前のまま使える。




Index