=== HIKOUKI CLUB ======================================== 420部発行 ======

飛行機ファンのための総合情報マガジン
飛行機倶楽部通信
第3号 (1998/08/25号)

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皆さんこんばんは。「飛行機倶楽部通信」編集長の加藤です。

体力維持のため(というか最近会社で体脂肪を測定されてショックを受けて)約
2週間前から毎朝ジョギングをすると決意したわけですが・・・。
通勤に使ってるバイクのクラッチワイヤーが切れてしまい、いつもより1時間早
く家を出なきゃならなくなったり、夜寝るのが遅くなったり、日焼けが痛かった
りで、恐ろしい事に案の定ジョギングの習慣はすでになくなりました。(笑)

それでは、飛行機倶楽部通信(第3号)をお届けします!
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□今回のもくじ

■航空イベント情報
★模型でみる旅客機の歴史/大阪交通科学博物館
■今週の飛行機倶楽部
★航空グッズ通販コーナースタート!
■連載記事
★空飛ぶかさぢぞう (篠頭典善)
★航空整備ひとくちメモ (hammer maneki)
★飛行機開発物語 (三島虎魚)
★マレーシアの空を飛ぶ《メルマガ版》(さとう信弘)
■航空サイト更新速報
■読者からのお便り
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□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 航空イベント情報 □□□□□□□□
□ ソリッドモデル展示会のお知らせ                           □
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★模型でみる旅客機の歴史/大阪交通科学博物館

1.資料展名
「模型でみる旅客機の歴史」

2.開催日時
平成10年9月5日(土)〜10月4日(日)

3.開催場所
交通科学博物館エントランスギャラリ−
所在地/大阪市港区波除3丁目11−10
TEL(06)581−5771
入館料/大人(高校生以上)400円
      小人(4才以上)  100円
時間/10:00〜17:30(入館は17:00)
休館日/月曜日(祝日・振替休日)
交通/大阪環状線・地下鉄中央線 弁天町駅下車

4.内容
瀬賀俊夫氏が製作した木製旅客機模型約50機を中心に写真・パネルで旅客機の
発達を紹介します。
展示する模型飛行機は戦前の代表的旅客機「ダグラスDC−3」や日本の国内線
でも活躍した「コンベアCV−440」などのプロペラ機から「ボ−イング747」
や「ボ−イング777」などの最新のジェット機まで、各時代を代表とする旅客機が
勢揃いします。

不明な点がありましたらこちらまでお問い合わせ下さい。
fwiz1580@mb.infoweb.ne.jp
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■今週の飛行機倶楽部

お待たせしました!ついに航空グッズの通販コーナーがスタートです。
本誌掲載のパスワードを商品注文メールと一緒に送っていただきますと割引価格
にてご購入いただけます。ぜひご利用ください!

(今週のパスワード)愛知17試攻撃機「晴嵐」

ホームページ「飛行機倶楽部」
http://www2s.biglobe.ne.jp/~hikouki/01.htm

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■連載記事

今回より、「航空情報」誌にて連載記事を担当しておられるさとう信弘氏が執筆
陣に加わってくださいました!記事に関する御意見・御質問は編集部までお願い
いたします。
contents@mti.biglobe.ne.jp
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★空飛ぶかさぢぞう (篠頭典善)

第2回:搭乗員は目が命

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梅雨がまるで明けないじめじめした毎日ですが、みなさんいかがお過ごしでしょ
うか。
精密部品が山ほど詰まった航空機にとっても湿気は大敵でして、この時期
どうしてもトラブルが多くなるんですが、ところであの新聞記事読みました?
フラッターがどうのとか騒いでましたが、まああんなのは氷山の一角で、って
いうかあそこの手掛けた航空機ってばみんな欠陥機ですよねはっきり言って(^^;。
もちろん私の乗ってるのも例外じゃないんで結構な騒ぎになってたりもするんで
すが、とりあえず天下り連中が牛耳ってたりするおかげで欠陥を欠陥だと言えな
くて結局解った上で乗らなきゃならないのはやっぱりサラリーマンの辛いところ
ですね。そういや片エンジンが止まった時にもう片方も止る確率が異常に高い戦
闘機なんてのも有りましたけど、まあ残りの寿命も短いんで無事退役してってく
れるのを祈るのみですね(^^;。

さて前回の続きです。とりあえずパイロットになるための第1条件は頭がいい事
でもセンスがいい事でもなくて、目がいいことです(^^;。いくらレーダーが発達
しようが精密な誘導が可能になろうが最後に頼りになるのは自分の目しかないわ
けで、こればっかりは大昔から変わりません。ましてや空を飛んでるのは飛行機
だけじゃないわけで、そういった諸々を考えるとどうしても良い視力はパイロット
にはかかせません。のでパイロットにとって一番の大敵はパソコンなどのOA機器
なので、本当はこんなことやってちゃまずいんですけど(^^;とはいってもやっぱり
現代人にOA機器は欠かせませんので、どうしても良い視力を持った人は少なくなる
傾向にあります。昔はパイロットになる教育を受けるためには1.0の視力が必須だっ
たのですが、さすがにそれだと応募者自体がいなくなってしまうために(^^;最近
では0.8までは許容されるようになりました。但し矯正視力で1.0必要なのは変わら
ないので、度のきつい眼鏡をかけざるを得ないのでかえって目に良くないんですけ
どね。
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★航空整備ひとくちメモ (hammer maneki)

第2回:何故?飛行機って飛ぶの?

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2週間前位ですが、空港まで送って行った友人が搭乗時間待ちに質問して来ました。
「何で飛行機って飛ぶの?」と、ですので今回はその何故です。

航空機が飛ぶときの基本要素は4つ有ります。
揚力、重力、推力そして抵抗。全て重要なのですがここではどうやって揚力を生み
出すかだけに絞って書きたいと思います。

それでは、圧力の話から。
まず揚力の発生は「圧力の差」です。
「圧力の低い方に物体は動く」(アインシタインの定理より)
先ず、円筒上のの筒の中に水を満たします。この水をここでは、「空気」とします。
その中心当たりに一枚の板を入れます。(水がこの板を境に行き来出来ない状態に
します。)そしてこの板を飛行機の翼とします。今、圧力は両側同じで板は動かない
状態です。では片側だけ圧力を徐々に上げて行きます、圧力の低い側に板が徐々に
動きます。(抵抗は考えないとする。)
ここでは、便宜上これを揚力とします。

次に圧力の発生ですが、その前に空気の特性から説明します。
「流速(空気の流れる速度)を高めると圧力が下がる。圧力を上げると流速は下が
る。」
「粘性がある。」
(特性については「何故?」って聞かないでね。答えは誰も知りません。)
では、発生の仕組みです。
答えは、翼の上を流れる空気の速度を翼面下を流れる空気より早くしてやれば、
上の空気の特性より翼の上下で圧力の差が生じて「揚力」が発生します。
では、実際の飛行機の翼はどのようにしているか。
先ず、翼を縦に切った形を想像して下さい。翼面下は平らで、翼面上は滑らかに
カーブしてます。このような形にすると、翼面上と下で空気の流れる距離に差が
生じます。(分からない人は、紐を2つ用意して翼断面を作って見て下さい。)

では、形が分かったところでこの翼へ空気を当ててみます。空気が翼に当たると
空気の流れは上下に分かれます。しかし、空気全体の流れは同じなので、翼を通り
過ぎた、分かれた空気同士が一緒に成らなければなりません。(粘性より)
しかし、翼面上を流れる空気は翼面下を流れる空気より、翼の終わりに行くまで
の距離が翼面下より有ります。そこで空気が取る行動は、翼面上を流れる空気の
流速を上げて翼面下を流れる空気と翼の終わりで一緒になるように調節します。
これにより、翼面の上下で空気に流速の差が生じます。
この流速の差が圧力の差を生じ、翼を圧力の低い方に押し上げます。
このような感じで翼は「揚力」を発生するのです。

PS
ここの説明事項は全て「亜音速」の翼の概念です。
音速の翼の説明は余りにも専門過ぎますのでここでは省きます。

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★飛行機開発物語 (三島虎魚)

第1回:航空機の開発要求

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さて、航空機の開発というお話です。
 何事もそうですが、航空機を開発するにも、具体的な目標がなければ何も始まり
ません。その飛行機がどんな特徴を持ち、どんな使われ方をするのかが決まらなけ
れば、開発のしようもないわけです。あたりまえですが。

 ユーザーの要求に基づいて開発が行われる場合、その要求性能はできるだけ具体
的であることが望まれます。例えば、ある高度における最大速度、最大瞬間旋回率、
維持旋回率、あるいは戦闘行動半径などなど、ですね。
 こうした要求が固まると、基礎設計の担当者は、それを実現する機体規模や、
条件を割り出すことができるんです。エンジン推力、機体の重量、燃料搭載量、
翼面荷重、翼面積など、ここで機体の概要が決まるわけです。
基礎設計者の腕の見せ所です。

 このとき、もしも要求性能を満足できる見通しがなければ、それは技術力が足らな
いか、運用者の高望みということになり、要求を見直さなければ行けません。また、
予算との兼ね合いもありますから、そのところもよく考えないと、作れるけれども赤
字になる、なんてことにもなりかねません。
 
もっとも、現実には開発の過程で要求を完全に満足できないこともしばしばあり、
その場合は、運用者と開発者が話し合って、要求内容の見直しを行うこともあり得
ます。
 あるいは、要求を完全に満足できないことを承知の上で開発をスタートし、でき
あがった機体の性能がそれなりの水準に達していれば、それを運用するという方法
もあります。(第二次大戦中の機体も、多くはこのパターンですね)

 いずれにしても、開発にあたっては、要求を満足できる見通しを立てます。
こうして新型機の基本構想が作成されるわけです。

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★マレーシアの空を飛ぶ《メルマガ版》(さとう信弘)

ごあいさつ

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月刊誌「航空情報」をお読みの方は、きっと「優雅に遊んでいる野郎だ」と思って
いることでしょう。マレーシアに住みながら、セスナやパイパーを駆って、あっちへ
飛んだり、こっちへ飛んだり、ときには隣国のブルネイで飛行したり・・というレ
ポートを毎月掲載しているのですから・・

しかし本業はクアラルンプールに本部のある放送関係の国際機関で働いている身
で、結構まじめに、忙しく働いているのです。 職場では日本人はただひとり。コ
ミュニケーション・ギャップと闘いながらの毎日です。週5日のたまりたまったフラ
ストレーションを解消するのが、昔からやっていたヒコーキという訳です。免許を
とったのは、もう25年以上も前のこと。その後グライダーにもいれこんで免許を
とっています。アメリカの免許、マレーシアの免許も取得済みです。クアラルンプー
ルでの週末は、ほとんどクラブの飛行機で飛んでいます。

これまでリオ・デ・ジャネイロやロンドンにも勤務し、そこでも飛んでいました。
飛行機に限らず、なにかほかの、職場とは別の世界にとびこむと、職場だけでは分か
らない、その国の暮らしや習慣、ひとびとの考え、社会の仕組みなどが見えてきま
す。だから私にとってヒコーキは、いわばその国を知る手段でもあるという訳です。
航空情報の連載を始めたのも、あまり知られていないマレーシアという国を少しでも
伝えたかったからです。

そんな視点で、できれば今後本誌でも、折りにふれてアジアの航空事情やジェネラ
ル・アビエーションの様子など、伝えて行きたいと思っています。

クアラルンプールにて さとう信弘


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■航空サイト更新速報

本コーナーでは、航空ファン必見のホームページをご案内いたします。
どれも情報満載かつ頻繁に更新が行われているサイトばかりです。最新の更新内
容が一目でわかりますので、ぜひチェックしてみてください。

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●HIDE's
http://www.din.or.jp/~hidemasa/

(ウェブマスターからひとこと)
日本初のプロ・アエロバティック・パイロット、ロック岩崎と彼のチーム、AIRock
を応援するページです。
 少しでも多くの方にロック岩崎氏を知ってもらいたい、彼のショーを見てもらいた
い、と思っています。
 できるだけ最新情報を追いかけようと思っています。
 文章、画像等の投稿も大歓迎!! 読者参加型が望みです(手抜きという噂
も...(笑))


(今回の更新情報)
最新アップデートは8月14日。
 8月9日に行われた、千歳基地航空祭におけるAIRockのショーの模様を掲載しまし
た。
 兵庫県(!)にお住まいのMoriguchi氏がリポートして下さいました。
 あと、おまけですがBGM等、あちこちをちょこちょこといじってます(^^;;
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●Scale Modeller
http://www1.sphere.ne.jp/ajax

(ウェブマスターからひとこと)
リクエストが有ればお寄せください。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/5457/にも支店が出ております。

(今回の更新情報)
8/16  ハリケーン夜戦型

今後の予定は
8/30   MiG−29UB
9/13   F4U−5N
9/27   Bf−110
10/11  スピットMk.1
10/25  Bf109E
11/8   デファイアント
11/22  Hs−129

現在進行中
KA−3B、、バラクーダ、等など
隔週日曜更新を予定してます。
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●TFW
http://home3.highway.ne.jp/~tkfukuda/

(ウェブマスターからひとこと)
千歳航空祭も無事好天で終わりGALLERYの更新もまた来年まで無いかなと
思っていましたがキティが小樽に来るという話もあり油断ができなかったりします。
最近GAMEがネタ切れ気味、その分MODELに重点が移りつつあります。


(今回の更新情報)
MODEL : KA-3BとA-4Cの製作を掲載。



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●広江さんちのホームページ
http://www.netlaputa.ne.jp/~hiroe/

(ウェブマスターからひとこと)
今年の不順な天候は私にも影響しています。ヒコーキの写真撮影で肝心な機体が
来ると、曇りor雨。まともな写真が撮れません。
そんな悩みは、生活に直接影響する農家の方に怒られてしまいます。
そろそろ、東北地方の冷夏による作物への影響が心配ですね。

(今回の更新情報)
・GO!NAVY
   【INDEXページ】の写真を交換
   【CVW-9/USS AMERICA】を追加
   【CARRIER AIR WINGS】を更新
   【WINGS98情報】を更新
   【KITTY HAWK入港】を追加
   【リンク集】を更新
 ・我が家のリンク集を更新
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■読者からのおたより

はじめまして
私達は北海道の苫小牧市の駅前商店街青年部です。
私達のテーマは「風とあそぶ」です。
いまから約70年前(昭和2年6月16日)わが町から飛行機が飛び上がりました。
甲式1型練習機です。私達は今 その飛行機の復元をすすめています。
アメリカから当時の形のエンジンも購入しました。(高かったー)
飛行機倶楽部を見つけて、こんなにも飛行機ファンがいるのかとうれしくなりま
した。
只今、うまく復元が進まず、気持ちばかりがあせっています。
こんな私達にあたたかい励ましのメール いただけたらなーと思っています。
またこの飛行機に関する情報などありましたら教えていただけないでしょうか。

それでは、またメールします。

苫小牧駅前青年部甲式一型練習機制作委員会

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□編集部からのお知らせ

編集部では、本誌記者を大募集中です。航空間連業界に勤務されたことのある方、
趣味で飛行機に携わっていらっしゃる方、ぜひ御連絡をお願いいたします。

また、航空ファンの方々からのいろいろな情報をお待ちしております。面白い情
報、貴重な情報、ございましたらぜひ御寄稿をお願いいたします。
(ただし防衛秘密、企業秘密の漏洩にはくれぐれも御注意ください)

飛行機倶楽部通信編集部 contents@mti.biglobe.ne.jp
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○電子メールマガジン「飛行機倶楽部通信」1998/08/25 (第2第4火曜発行)
発行元:Dream Contents
発行責任者:加藤和彦, contents@mti.biglobe.ne.jp
編集:飛行機倶楽部編集局

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許可無く転載することを禁じます。
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