『苟(まこと)に日に新たにせば、 |
日々に新た、また日に新たならん』 |
大学 (中国の古典、四書五経のひとつ) |
この言葉は聖人といわれた殷(いん)の湯王(紀元前1776年より53年迄在位)が日々用いる洗面手洗いの盤に刻みつけておいたと伝えられている語句である。 |
この湯王(とうおう)が治国平天下の道を行うのに寸陰を惜しんで朝夕これを眺め、自ら修養の鑑戒としたという。 |
司馬温公はこれに注して次のように述べている。「君子の学は、必ず日に新たなり。日に新たなる者は、日に進むなり。日に新たならざる者は、必ず日に退く。未だ進まずして退かざる者はあらざるなり」と。 |
人生に苦難や失敗はつきものである。挫折、絶望の原因となるものが次々に襲ってくる。しかしピンチに見舞われて、打ちひしがれては自滅するのみ。 |
今日、苦悩や悲しみに傷ついても、そこでへこたれてはいけない。耐えて明日を迎えよう。そこに新しい一日が始まる。 |
その一日を全力で頑張るのである。そこから新たなる希望、活力がわいてくるに違いない。 |
普通次のように言われている。 |
日に新たに、日々に新たなり |
日々是新(日々是れ新たなり) |
日に日に新たなり |