NOVA-Dシナリオ 『星月夜作戦』（せいげつや・さくせん） プレアクトページ
2006.05.28 【ぐら2】【ろら2】 (＆My誕生日) 作戦用

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シナリオコネ：ニール・スミス　（推奨スート：スペード）
キャスト間コネ：PC2 ダーズ・エフェキス
　『RainDrop』でオーダーメイドの傘を作っていた貴方の元を彼が訪れた時も、雨が降っていた。灰色の傘を差して現れたのは意外な依頼人だった。
雨が止んだ後の雑踏の中で出会ったのなら埋没してしまいそうな、どこにでもいそうな外見の物静かな壮年男性。だが鋭い水色の瞳だけが、その印象を裏切って君を見つめている。雨に滲む人の気持ちを読み取る、君の力すら見通しているように。
　引退したジャーナリストだというニール氏は教養も高く、今時CDな傘屋の貴方との会話を楽しむと、やがて最近流行っている映画の話を持ち出した。雨の休日でも多くの動員を記録している、結城あや主演のロマンチックなスパイ映画、『星月夜の祈り』。
「あの作品に出てくる“カラリエーヴァ”――作中では極秘暗号解読装置だったが。冬の女王がもしもフィクションではなく、歴史上存在していたら、君はどう思うかね」
　浮気調査でも人探しでもない、言葉の調査。だが壮年の紳士は礼儀正しく、依頼料も申し分ないものだった。
　探偵志望の“RainDrop”の、最初の物語が始まる。百年の時の塵を洗い流せるのは、雨の雫だけ。そこに込められた涙の色を読み取れるのは、貴方だけ。
　傘を開き、今こそ出かけよう。星月夜の女王にたどり着けるのは、貴方だけだ。
 

コネ：アンジェリン・エヴァーグリーン　（推奨スート：クローバー）
キャスト間コネ：PC3 ガッツォー灰原
　貴方が“safe zone”でカップを磨いていると、どうやって聞きつけたのか、ワーデン社の受付でなく貴方の元を訪れた依頼人がいた。
　天使の名を持つ依頼人はまだ若い女性のトーキーだった。カレッジを出て、仕事に就いて間もないという。
「私のことは、アンジェでいいです。実は――」
　柔らかな物腰に安心して握手を求めた彼女は語った。電脳の海で偶然入手した正体不明のデータ集合体“カリリオーン・クラスタ”のチップと共に、ロシアを調査にこの街に旅行に来ているという。彼女も知っていた。謎めいた“女王”が、この街と関係していることを。そして折りしも、映画『星月夜の祈り』が似たような内容を描いている――
　そして、快活な水色の瞳を伏せると彼女は告げた。どうも最近、身の回りに不審な影がちらつき、監視されているような気がするのだと。
　治安維持軍SP部隊で本物の戦闘を生き抜いてきた貴方にはすぐに分かった。この世界では、眼に見えるもの全てが真実とは限らない。彼女が恐れる影には実体がある。
　戦いのときだ。天の施錠を今こそ示そう。星月夜の天使の前に、狼たちを遮るために。貴方はもう一度、準軍事作戦を見ることになる。
 

シナリオコネ：アルファ=オメガ　（推奨スート：自由）
キャスト間コネ：PC4 クーリッジ・ハーヴァー
　電脳空間はアーバン・レジェンドに事欠かない。光の海のどこかに眠るとサイバースペース・カウボーイたちが囁く“マースカ・ディカーブリ”もそのひとつだ。珍しいロシア語の名を持つそれは、浄化派の生き残りの陰謀だとも、ロシアの鬱屈なゴエルロ製のブラックICEだとも、超兵器だとも眠れる超AIだとも言われていた。
　貴方が光の海を彷徨っていると、全てのAIが聖母の娘と敬う少女が遊びにやってきた。
「ガッツォーは、ロシア語に詳しい？　アルファ、わかんないことがあるの」
　アルファの質問も12月の仮面だった。どうやら聖母の娘は、新しい友達を探しているようだ。傍若無人な魔術師は、謎めいた言葉に多少の興味を覚えた。
　これがちょっとした迷光仕掛け(ストレイライト・ラン)になるとは、この時はまだ貴方も思わなかった。
　指の合図と共に、全ての光を解放しよう。星が降り、月が輝く虚空の夜に。満天に輝くストリームの光で、時の塵に埋もれた秘密を照らそう。
　女王へ繋がる鍵を開けるのは、魔術師だけなのだから。
 

シナリオコネ：インディア・セヴン　（推奨スート：自由）
キャスト間コネ：PC1 天女目 美雨
　大都会の夜。黒い猟犬の管轄するデビルズ・バレット事件。酔ったサイボーグ同士の喧嘩は大事で、怪我人も出た。だが、N◎VA市民を守るはずの警察機構の活動は取り消され、北米連合のさる筋の力で容疑者は帰国し、事件はうやむやのうちに全て終わってしまった。
　一夜の事件だったが、モノアイの巨漢のフルボーグのことは記憶に残っていた。奴は一目で、猟犬の間に紛れていた智天使を見破った。奴は確かに、硝煙の香りを知っていた。
　あれから１年。ハーヴァー捜査官が書類仕事で機動捜査課を訪れると、オフィスは大騒ぎの最中だった。連合政府外交官ミルトン・ブラウンが特権を盾にハウンドの資産を荒らし回り、台風のような騒ぎの後に後始末もなく去っていったのだ。機捜課の面々も、統合データベースを勝手に使われた電脳担当の若い娘たちもカンカンだ。
　どこから見ても本物の外交官の裏を取るべく、外部の捜査官の出番になる。そして貴方は、目がひとつしかない男と、意外な再会を果たすことになる。
　仕事の時間だ。愛銃を抜き、異形の獣と鋼の鎧に照星を向けよう。このケースはハウンドの出番ではない。そう――プロの、出番だ。
 

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