えっ？ 私で10129カウント目ですか。
清泉に誘われて、ここに足を運ぶようになったのはついこの間だった気がするんですがね。
静元涼子「失礼ですがお名前は？」
おっと、あなたときちんとお話しするのは始めてでしたか？
私は皇祐輝。スメラギ・ユウキです。
申し訳ありませんが、普通の名刺は今持ち合わせてないもので、またいずれ。
静元涼子「クグツさんのようですが、お仕事の方は‥‥？」
私は、とある会社の‥‥まぁ、人事関係の仕事をしてましてね。
静元涼子「人事関係というと、所属は人事部ですか？」
詳しいことはちょっと‥‥（苦笑）。
まあ、人事関係のさらに手伝いみたいなものですよ。
R・R・R‥‥
おっと失礼。
はい‥‥、はい‥‥。
ええ、調査結果は先程そちらのDAKの方へ転送しておきました。
はい。判りました。
では、そのように手配しておきます。
やれやれ、上司からまた仕事の催促ですよ（苦笑）。
ちょっと、知人に電話をかけて来ます。
静元涼子「皇さんの部署も、結構大変のようですね‥‥」
Pi・Pi・Pi‥‥
もしもし、清泉か？
すまんが、また人を集めてもらいたい。
ああ、洗ってみたがシロだったからな。
――いや、できれば今晩中に頼む。
マネキン‥‥いや、今度はニューロのほうがよさそうだ。
いつもいつも、マネキンじゃぁつまらんからな（ニヤリ）。
なに？
お前さんにそんなこと言われたくないな（苦笑）。
会社のカネを食いつぶす、太ったアブラジジイたちをリストラするにはちょうどいい口実さ。
結構スキャンダル工作も、手間ひまかかるもんなんだぜ？
どうも、おまたせしました。
では、乾杯といきましょうか？
我々の、そして連中のあのBARのこれからの反映を願って、乾杯♪
