初回手術まで
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初回手術まで(哺乳)
初回手術まで(哺乳)
一般的に口唇裂の手術まで、生後約3ヶ月待たなければなりません。
この期間に赤ちゃんは手術に耐えられるだけの体力をつけ、各器官も成長していきます。
手術をするまでは、当然口唇や口蓋に裂が残っている状態ということになります。
裂があるために、多くの赤ちゃんは乳を吸う力が弱く、哺乳そのものが困難であったり、
哺乳の速度が遅かったり、哺乳の量が少ないようです。
そこで、授乳の姿勢を工夫したり、哺乳の時間や量や回数を思考錯誤したり、哺乳器具を工夫する必要が出てきます。
このへんのことは、親御さんが開設しているサイトを訪れると
苦労された体験談を読むことができますし、リアルな声を聞くことができると思います。
なお、本などからの情報によると以下の点を指摘していることが多いです。
- 鼻腔へのもれや誤飲を避けるために体を斜めにおこした状態にして授乳する。
- 哺乳中に空気を飲む量も多くなりがちなので、適度にげっぷをさせてあげる。
- 未熟児であるなど例外的な場合を除き、鼻からチューブを入れる方法はできることなら避けるのが望ましい。
(口からお乳を飲むことにより口腔内の筋肉を鍛え、手術の準備に役立ったり言語発達に良い影響を与えるようです)
- スキンシップを大切にする
- 一般用乳首の工夫。十分な弾力のあるものを選ぶ、何回か煮て柔らかくする、
赤ちゃんの状況次第ですが孔を大きくしたり孔の数を増やすことも有効。
- 口唇裂口蓋裂用の乳首というのもあります。例として、
ピジョン社のP型哺乳びんセットやP型哺乳びん専用乳首がありますし、
ヌーク社(コンビタウン)にも病院・産院用の口蓋裂用乳首があります。
(他に、チュチュベビー社にも口蓋裂用乳首があるそうです。
私は確認していませんので、詳細は各社にご確認下さい。)
なお、口唇口蓋裂用の乳首について、
こちらの「口唇口蓋裂用乳首の紹介」という別ページで
いくつか紹介していますので、興味がある方はご覧下さい。
- 哺乳後は湯冷ましを少量与え、口の中をきれいにしてあげる。
赤ちゃんによっては、哺乳を補助するためや顎を矯正するためにホッツ床と呼ばれる装置を作成し、
口蓋裂に装着することもあるようです。
なお、離乳については、口唇口蓋裂があっても基本的には普通の赤ちゃんと同じでいいようですので、
一般の育児書を参考になさって下さい。
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このサイトは患者本人によって作成されています
鼻まゆげ
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