トップページ → 口唇口蓋裂の治療とは → 口唇裂の手術
前述の通り、口唇裂の手術は一般的に生後約3ヶ月後、体重6kgになってから行われます。
手術前に検査を行い、問題が無ければ手術が行われます。
手術室に入り全身麻酔がかけられるといよいよ手術です。
まずは、どのように裂けている部分をつなぐか、将来の成長を考えてデザインします
(Randall法、Skoog法、Millard法、鬼塚法などいろいろな方法があるそうです)。
その後、口唇に出血をおさえる注射をし、デザインした通りに実際に切ったり縫ったりして、
口唇を本来あるべき正常な状態に戻します。
無事に手術が終わり麻酔から覚めると病室に帰ってきます。
両側性口唇口蓋裂の場合、一度で両側同時に手術を行う方法と、 上のように一度目に片側を手術し約3ヶ月後にもう片方を手術するという方法があります。
手術後しばらくの間は、赤ちゃんが傷口を触らないように、
肘を曲げられないようにする抑制筒を腕につけることがあります。
※「抑制筒の作り方」を別ページでご紹介しています。
よろしければご覧下さい。
通常は術後約1週間程度で抜糸を終え、2週間後には退院の運びとなります。 抜糸後は傷跡を保護するため、スポンジやテープで数ヶ月間固定します。
場合によっては、術後にレティナと呼ばれる装置を装着し、鼻の矯正を行うこともあるようです。
手術の傷痕は赤くなったり硬くなったりしますが、術後3ヶ月〜1年くらいで消えていきます。 (赤みが増して盛り上がってくるようであれば、ケロイド体質の可能性もあるので、 担当の先生に診てもらいましょう。)