言語治療
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言語治療
言語治療
口蓋裂の手術を受けた場合でも、鼻咽腔閉鎖がうまく機能しなかったり、舌が上手に使えていないことによって、
言葉を上手に話すことができない場合があります。
そこで、言語聴覚士によって言語治療が行われることがあります。
一般的には、4歳頃から訓練を行うことが多いようです。
なお、言語訓練を開始する前の時期の注意点として、複数の文献は以下のことを挙げています。
- 子供の話によく耳を傾け、子供によく話しかけてあげる。
- 自己流での発音の矯正は禁物です
(何度も言い直しさせたり、一語一語言わせたり、ということもすべきではありません)。
自己流での矯正は、誤った発音を覚えることに繋がり、また、子供の精神的な負担となる恐れがあります。
言語の問題は、専門家である言語聴覚士の先生の指示に従うべきです。
- 言語について不安や疑問を持った場合には、ご家族の方が自分で判断するのではなく、
担当外科の先生や言語聴覚士の先生にご相談下さい。
そして、言語聴覚士による言語訓練の大まかな流れは以下のようになります。
ただし、言語訓練は患者さんの疾患の状態や発育の程度、手術時期、現在の状態、などによって
方針(プログラム)は大きく異なるようです。詳細については、各科の担当の先生にお聞き下さい。
- 言語訓練開始前の時期。
ご両親に対して、全体の治療計画に関する説明や疾患の説明、心理面でのカウンセリングなどを行い、
ご家族に正しい知識・情報を持ってもらいます(両親指導)。
それとともに、手術後の言語の発達を定期的に観察し、
場合によってはご両親へ指導を行い(例えば、虫歯の予防、子供への接し方、装置の装着、手術、など)、
将来言語が正常に発達するための土台を作ります。(言語管理)
- 本格的な言語訓練(構音訓練)。
異常な発音が習慣になってしまった場合
(口唇口蓋裂による障害が原因で正しい発音ができず、
正しい音に近づけようと誤った発音の仕方を身につけてしまうのは往々にしてあることのようです。)、
この誤った習慣を排除し、正しい発音の仕方を習得するため、構音訓練が行われます。
(なお、場合によっては訓練を開始する前に、鼻咽腔閉鎖機能や鼻からの息漏れを改善するために、
手術を行ったり、装置を装着することもあるようです。)
- 構音訓練の手順。
訓練プログラムは、子供の状態に合わせて組まれることになります。
一般的には、
1.正しい発音と誤った発音のチェック、
2.誤った発音と標準の発音の比較、
3.誤った発音の矯正(単音、単語、文、会話、の順)、
4.正しい発音の習慣化、という過程を辿るようです。
また、場合によっては、家庭での訓練を指導することもあります。
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鼻まゆげ
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