がんばれイマイ課長(1998年)
駅前の平和を乱す小粒の黒い影、怪鳥ムクドリS。
市役所のイマイ課長(何課かわからない)の指揮のもと、駅前の樹木の枝打や、「フラッシュなんたら」と言う閃光装置の設置など、さまざまな対策が講じられているらしく、このイマイ課長のセガ湯川専務のような奔走ぶりは、TBS系ワイドショーでも取り上げられた。しかし、そのレポートは、「長岡市のマークが鳥だから」と、埋め草ネタ丸出しのさむいオチで終わった。負けるなイマイ課長。
さらばイマイ課長(1999年夏)
時は流れて1999年夏、イマイ課長の努力が報われ、駅前からムクドリが
消えた。成功した方法については、似たような違うような二説が寄せられて
いる。
・鶏などがシメられたときの断末魔の声をスピーカーで流す
・ムクドリが猛禽に襲われたときの悲鳴を 〃
しかし、このよろこばしい記事の掲載後に衝撃の事実が発覚。
イマイ課長は、このころすでにムクドリ戦線を離脱していた。歴戦の勇士の静かな去りぎわに拍手を送りたかったけれども知らなかったので送れませんでしたね。
つかのまの平和(1999年夏)
時はそのまま1999年夏、おそるべき投稿が。
『私の記憶では、「夏にムク鳥はいない。」のです。
あの鳥は、春と秋口から冬にかけてなぜか異常に繁殖し、
長岡駅を制圧するのです』
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…秋からがんばれイマイ課長…じゃなくて、その後任の人…。
新キャラ登場!(1999年秋)
時は微妙に流れて1999年晩夏、衝撃の続報。
現在の長岡市のムクドリ担当は、イバラキ課長という人物らしい。所属は『公園緑地課』。同課長は、樹木管理業者のスズキ社長とユニットを組み、今夏『漢方薬作戦』を決行。そして前述の通り、ムクドリは長岡駅から消えているが、それがこの漢方薬のせいなのか、単に夏のせいなのか、答えは秋に出る見込み。
なお、使用した『漢方薬』は、トウガラシ+接着剤という、なんとも神秘的なものであるらしい。
このオリエンタルな作戦の一方で、別セクション『環境政策課』が、発煙筒を使用した奇襲作戦を実行したらしいが、効果はなく、ロータリーのタクシードライバー達をいたずらに怒らせたのみであったという。
頑張れ新ユニット・イバラキ課長×スズキ社長。
潜伏・電気棟(1999年冬)
駅前の平和を乱していた小粒の黒い影、ムクドリ達は最強の敵・イバラキ
×スズキ・ユニットの前にもろくも敗れ去った。駅前を明け渡した彼らの
次の行き先に関して驚くべき投稿が。
『駅前からムクドリの大群が消えた後、長岡技大の電気棟および、
電気棟と福利棟の間の木に大量のムクドリが現れるようになりました。
あれは、駅前のムクドリが来たという噂です。ちなみに今は冬のせいか
いません。最近雪が解けてきたので、間もなく、市内のどっかに現れる
ことでしょう。』
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ミレニアムの春、奴らはどこに現われるのか。駅前の木々にはまたトウガラシが塗られるのか。「電気棟」って何なのか。続報を待つ。
…続報来ました。技大の「電気棟」とは「電気系の研究室が詰まっている建物」とのこと。「デンキブラン」的なハイカラな響きが素敵である。
なお、ムクドリはいなくなったが、駅前の平和を乱す大粒の黒い影・カラスの大群はまったく減っていないことを付け加えておく。
帰還(2000年春)
ミレニアムの初夏、ついに奴らが帰ってきた。
「ニュースで見た」「現物を見た」「ものすごかった」等の報告が続々と届いている。ニュースの内容は、
去年の7月に行われたムクドリの悲鳴をスピーカーで流す作戦に
より長岡駅前から消えていたムクドリの大群(10000羽)が、
今年6月7日頃から姿をみせはじめ、今は3000羽ほどいる。
市では来週中に再度ムクドリ悲鳴大作戦を行う予定らしい。
指揮は、環境政策課のノモト課長…
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というものだったらしい。
ミレニアムの長岡駅前を制するのは『環境政策課』ノモト課長なのか。
『環境政策課』といえば、昨年、発煙筒奇襲作戦により、ムクドリではなくタクシードライバー達を制してしまい、怒られたセクションである。しかし、「ムクドリの悲鳴をスピーカーで流す作戦」も彼らの策だったとは。
イバラキ×スズキの漢方薬作戦はどうなったのか。
イバラキ課長の『公園緑地課』の宿命のライバル(<勝手にキャラ配置)、『環境政策課』が、今年は主導権を握ったのか。
様々な思惑が交錯する中、人VS鳥の戦いがふたたび始まる!
どうぶつ奇想天外(2000年初夏)
熾烈をきわめるムクドリ大戦に、ちょっとしたナゴミ・ネタ。
なんとっ、TBS系で放送されている『どうぶつ奇想天外』の
スタッフが長岡にきて取材をしていったそうです。
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これは期待大。果たして登場するのはノモト課長なのか、イバラキ×スズキなのか。それによってミレニアムの主役が判明する!?
隠れキャラ・ソヤマ常務(2000年初夏)
なんと、イバラキ×スズキユニットの、スズキ班内部より貴重な証言が。
(証言者の不利益にならないよう、内容を一部どーにかしております)
「公園緑地のイバラキさんとムクドリを退治したスズキは××の××です。
お世話になりまして・・。
ちなみにあれ、漢方薬は殆ど効果が上がらなかったんです。
本当に効果があったのはムクドリのボスを捕まえて絞めた声を流したものです。
その怪しさだけは充分だった漢方薬攻撃を社長とイバラキさんに吹き込んだのは
××のソヤマ常務です。今更ですけれど。
大活躍したイバラキ&スズキの陰に、彼らの我×と思×つ×に付き合わされ
まくった哀れな社員と市役所職員がいたことをどうぞお忘れなく」
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戦争で傷つくのは、指令部の椅子に座る指揮官ではなく戦場を駆ける兵士たちである。
この人間模様は、『どうぶつ奇想天外』よりも『知ってるつもり』で取り上げてほしいものである。…局が違うって。
駅前の宮崎ワールド(2000年夏)
「腐海は人間が汚した世界をきれいにしているのよ!」と風の谷のナウシカは言う。
人知の遠く及ばぬところで奇蹟のバランスを取る大自然。そんな、宮崎アニメ的テーマがなんとムクドリ戦線にも!
新潟日報・日報抄より
トキの幼鳥のように、一羽ずつ名前が付けられ、国民的な祝福を浴びる鳥が
いる一方で、目の敵にされて追い回される鳥もいる。
ムクドリは、嫌われる鳥の代表格といっていい。
▼ カラスのように、ごみの集積所を荒らしたり、人を襲ったりするわけでは
ない。果実の食害はあるが、農作物の害虫を捕食する益鳥でもある。功罪を
問えば、功の方が多いのかもしれない。しかし、数千から数万羽の群をなすと、
優しい顔ばかりはしていられない。
▼ 長岡市のJR長岡駅前の緑地では、毎年のようにムクドリ追放作戦が繰り
広げられている。釣り糸を張る、ストロボのような光を浴びせる、薬草エキス
を振りかける…。ここまでは人間の負け。知恵者がいて、録音したムクドリの
悲鳴をマイクで流すことを思いついた。昨年の長岡まつりの前のことだ。
▼ これは劇的に効いた。五日間の作戦で一万羽近くいたムクドリはほぼ一掃
された。今年も約一週間でいなくなった。同じような悩みを抱える県内外の
自治体や農家から、「テープを譲って」という申し込みも多く、六十本ほどが
送られている。送った先でも効果は上がっているようだ。
▼ 長岡駅前のムクドリが放逐されたことと直接の関係はないが、気になること
がある。県内でアワヨトウやネキリムシが大発生、農作物に被害がでていると
いうニュースだ。ヨトウもネキリムシもムクドリの好物だ。ムクドリが全くい
なくなれば、これらの害虫がのさばることは十分あり得る。
▼ すべての生き物は生命系の中で何らか役割を担っているらしい。多少の被害
をもたらすものでも、追い払うくらいにとどめておいた方がよさそうだ。
なるほどでございます。ナガオカ駅前がにわかに宮崎ワールドに。
ちなみにこの記事をお寄せ下さったのは、某18禁界のもののけ女王様なのでした。
さらにちなみに無断転載なので、この記事は18禁記事のごとく、こっそり読んで下さいませ〜。
外伝・スズキ社長(2000年夏)
スペ−スネオトピアをやりはじめて途中で××した某ゼネコンの社員さんより。
ムクドリ撃退のスズキさんというのは××××(株)の鈴木社長のことですか?
彼だったら知っています。ネオトピア跡地を花壇にしようとしたヒトです。
トリまで守備範囲だったとは...
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これまた証言者の不利益にならないよう、内容を一部どーにかしております。
誤伝言ゲーム(2000年夏)
イバラキ・スズキユニットのスズキ班内部より、またもや内容の一部をどーにか
しなきゃならない報告が。
先日は拙投稿をご採用下さいましてありがとうございました。
N岡市役所K園R地課から
「スズキさんのホームページにムクドリの記事が載っているって聞いたん
ですけれど・・」
と勘違いの問い合せを戴いたときはマジで焦りました。
親切な誰かがイバラキ氏や当社社長の名前が貴HPに載っている事を教え
られたらしく、人づてに間違って伝わったようです。
そしてまたしてもムクドリが発生しているため、当社のホームページに
その対策が載っていると誤解なさったようでした。
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親切な誰かも誰かだし、誤解なさったK園R地課スタッフもスタッフ。
しかし、いちばん「おいおい」なのは、
もちろん、焦りはしましたが面白いので貴HPのお名前を市役所職員殿に
お伝え致しましたが、果たしてどのようなご反応をなさった事でしょう。
聞きたいんですけど聞けません。
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こんな投稿者さんでございましょう……。
そして、業務連絡。
あ、それから、外伝をご投稿なさった元ゼネコン社員さんにお伝えください。
当社は××××株式会社ではなく、株式会社××××です(^_^)。
こーいう×××い事に×××るんですよ、ウチの××は(笑)。
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伝わっているんだろうか、これで……。
消雪パイプ以来の!(2000年秋)
あのTBS@ムクドリネタ好き、のニュースをごらんの東京都の男性より。
9.25の昼休み、TBSのニュースが映っておりました。
何でも、ムクドリが大量発生して、駅前商店街が困っているとの報道です。
あれ、「長岡?」と思うと、愛知県豊橋駅前とのこと、
最初は、延々と困っている市民の声。そのあと新兵器が登場とのこと。
「何かな」と思うと、新潟県長岡市に頂いたカセットテープとのこと。
そのテープをセットした宣伝カーがまず、これからムクドリ排除のテープを
流しますのでしばし我慢をの弁。
そのあと、けたたましい鳥の声。
どうもこれは、ムクドリが仲間に危険を知らせる、鳴き声とのこと。
これをかけたところ、全員退散し、1割は戻ったとのことですが、9割は
行方不明とのことです。
しかし、あのテープどうやって作ったんでしょう?
イバラキ課長が、「太陽にほえろ」のような刑事の取調室で、ムクドリに
自宅からつれてきた飼い猫を近づけて、悲鳴を出させたのでしょうか?
それとも、イバラキ課長が焼き鳥を食べながらニヤニヤ笑って「お前もこう
なりたいか」とか言ったのでしょうか?
何はともあれ、長岡を有名にした消雪パイプ以来のヒット商品という感じ
でしょうか
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テープ作戦はイバラキ課長ではなく、彼の公園緑地課の宿命のライバル<勝手なキャラ配置…の、環境政策課ノモト課長なんですけどね。
なぜだか妙に人気のイバラキ課長でございます。初代人気キャラのイマイ課長はいまごろどうしておられるのか…。
意外な功労者?(2001年春)
またも新キャラ。投稿者さん談、
実はあのテープを製作したのは、
コミュニティFM「FMながおか」のワキヤ局長らしいのです。
かつては、今は無き「長岡教育放送局」の放送劇団に所属し、
その後「電電公社」から、「長岡移動電話システム」と、
通信関係の仕事を続けてこられたワキヤさん、コミュニティFMのための
電波の割り当てがあると聞くや、長岡に第一号を開局させようと東奔西走し、
ついには、自らの会社「長岡移動電話システム」を「携帯電話」の会社から
「コミュニティFM」の会社にしてしまったという…その情熱が、
こんなところにも生かされました
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これは他人から聞いた話なので、信憑性の保証はしませんが…とのことでございます。
スポーツ新聞ばりに、タイトルに「?」をつけてみました〜。
「?」補遺(2001年初夏)
新キャラ・ワキヤ局長に関する続報。
長岡駅前のムクドリの大群を追い払ったテープ。
アレを作ったのがFM長岡のワキヤ局長だと聞いて驚きました。
(ワキヤ氏は)わたしの××の××です。
たまたま電話をかけてきた××に聞いてみました。
何日かして「どうだった?」と聞くと、「あ〜、ほんとらしいよ」と
返ってきました(でもやっぱり「〜らしい」なんですよね)。
すごい人なんですね、ワキヤ局長。驚きました〜。
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恒例の××トーク(笑)。人気キャラ化するでしょうか、ワキヤ局長。
実は、『NG!』読者さんのなかにFM長岡リスナーさんはけっこう多いのでございます。
いまだに増殖中(2008.04.27)
ものっそ久しぶり続報。主宰がこの記事データファイルをなかなか見つけ出せなかったほど久しぶりにもかかわらず、「長岡市のムクドリ対策」はいまだ現役メソッドらしく!
ワイドショーでネタがないときによくやる「大発生」ネタに、久しぶりにムクドリが出ていました!
でも、どこの町だったか忘れました!
急に、「新潟県長岡市では…」とか言い出したから驚きすぎて!
あの「ムクドリの悲鳴」テープですよ。あれのコピーが、いまだに全国に出回っているらしいです。
しかもテープのままw
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なんとまあ、ムクドリの増殖とともに例のテープのコピーも増殖中なわけですね。いまだにアレ以上の対策がないってコトかなあ。今後変化するとしたら、MP3になったりするくらい? しかしこの稿を読み返してみると、長岡市も初期は木にトウガラシを塗ってみたたり、いろいろ試行錯誤してたんですねえ……って、自分で書いたのに忘れてるし(^^;
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