1999年7月



7/31
買い込んでいる世界の艦船のバックナンバー見直し中……
10年20年前のを見ていると、米海軍のSES掃海艇や80ノット海軍、レーザー砲など景気のいい新技術の話がありますが、周知のようにこれらの技術はほぼ実現しておらず、かろうじてノルウェーのオークソイ級掃海艇がSES船形をしているのみです。
このことから考えてみると、この10年20年は戦後のような激しいハードウェアの開発と進歩はほぼ見られず、そのかわりにコンピューターなどのソフトウェアの進歩が(少なくとも西側では)進んでいるように思われます。
そのいい例が米軍の航空機で、特に戦闘機はF/A−18ホーネットが就役してすでに20年近く経過しようとしています。(F−117ステルス戦闘機は任務の特性上、この場合は攻撃機と見ています)
空軍は最近になってやっとF−22が就役しようとしているにもかかわらず、海軍の新型機JSFはいまだに具体的な形が見えてきません(^^;
ハードウェア(この場合はむしろプラットフォーム)の遅々たる進歩に比べると、ソフトウェア、エレクトロニクス、そしてそれを利用した兵器の進歩は目を見張るものがあり、合成開口レーダーで地上の動く物体を全て感知、処理して戦局の推移に絶大な威力を示すジョイントスターズや、2000mの射距離で20センチの誤差で着弾を可能にする戦車のFCS、そして僚艦のセンサーだけを頼りにしてミサイルや砲弾を目標に正確に命中させうることのできる共同交戦能力CEC。
もっとも、ハイテク化、技術としての成熟が進んだ現代において航空機や艦船を新しいテクノロジーを盛り込んだ新型として設計、製造するにはコストが膨大になると言うのもわかるのですが(^^;
その分、元からコストがかかる上に巨大でスペースの余裕もある艦艇が新しい技術に対しての対応は早いようにも思われます。


7/26
例のハイジャック事件、不謹慎ではありますが、機長だけの犠牲ですんだのは不幸中の幸いと思います。
そして、もしもあの時墜落でも起こして機内、地上ともに多数の死傷者が発生した場合、ハイジャック犯を操縦室に入れた機長は現在と同じような扱いをされるでしょうか?
おそらく「なぜコクピットに入れたのか」という意見が多数を占め、今とは逆に機長は一方的に非難される対象になったことでしょう。本当ならハイジャック犯をコクピットの中に入れたというのはそれだけで危険行為なのですから。

また、「死んだ人間を責めるのは不謹慎」という大義名分の元にうやむやにせず、しっかりと機長が何を考え、どのような行動を行ったかを「美談」や「500名の乗員を救った英雄」などのフィルターを除いて正当な評価、分析を行う必要があるでしょう。

問題があるとわかっていても事件が発生するまではほぼ放置と言っていいほどの対応で、事件が起こった途端に過剰と言えるほどの対応を行い、世論の熱が冷めるとまた放置という体質はどうにかしていただきたいものです。


7/21
昨日のアポロ計画に関するNHKの番組……。
すばらしい(;▽;)/
東西冷戦による宇宙開発競争があったとはいえ、スプートニクからわずか10年ちょっとで月まで人間を送ることができたというのは当時の技術陣の努力が忍ばれます。

そして、アポロ8号の「アースライズ」の写真。
幼い頃からこの写真を見ていた自分としてはあまりピンとは来ませんが、当時初めてこの写真を見た人のショックは大きかったでしょう。
灰色の不毛の大地である月から、真っ黒な宇宙空間を背景に青い宝石のような地球が昇ってくるという写真は、有無を言わさずこの地球がかけがえのないものという印象をあたえてくれます。
……でも、いまの繁華街に出向くような若者にはこの感動はわからないんだろうなぁ……

アポロ11号も、華やかなアームストロング船長の第一歩の直前にコンピューターのエラー、着地点のずれ、残り燃料はわずか一分、そしてマニュアルの着地をしようとすると目の前には大きなクレーター。
知っていたとはいえ、また映像を見ると手に汗を握らせてくれました。

人類が地球外の天体に足跡を残してからはや30年。
当時のような宇宙開発競争はなりを潜め、現在はミールとスペースシャトルによるミッションが主で、そのミールもとっくの昔に計画寿命は過ぎている現状。
惑星探査も、アメリカの探査機がたまに飛ぶだけ……。
財政難と言うことはわかりますが、もう少し未知の空間への冒険を行ってもいいかと思います。
現在の希望は建造されている宇宙ステーションの建造ですね。これには日本の実験モジュールも搭載されるので日本人宇宙飛行士の数もこれから増えることでしょう。

東芝問題、東芝は謝罪と言ってはいるけど、「尋常じゃない質問」など相変わらず現実とは違う、自分は何も問題は起こしてないと言わんばかりの発言……
他の被害者(?)の発言も見ると、故障したものの修理を依頼してあのような暴言をユーザーに浴びせてくるようなメーカーの製品は買う気が起きません(−−;


7/13
みゅう……
いろいろあって、また更新し忘れてた(;;

最近の収穫……たくさんの「世界の艦船」バックナンバー。
とある古本屋に大量にあったので現在数十冊を買って読んでいる最中ですが、20年近く前の資料にも関わらず資料性はかなり高いです。
もっともソ連艦はまだ謎となっていたのが多かったですが。
ほかには海自の特集の時は
「あやなみ」「むらさめ(T)」「あきづき」「やまぐも」、涙滴型潜水艦「うずしお」型以前の潜水艦が現役であったので、あまりにも古かったために涙が出そうになり、また当時の陣営から比較すると現在の護衛艦隊には隔世の感を感じました。

最近、新聞にも出た東芝のアフターサービスについてのページ。
東芝よりの記事を掲載した新聞もあるようですが、それまでの経過を見る限りはホームページの方に書いてある内容の方が正しいようです。
最近では数秒で100アクセスというすごい状況になってます。
ネットの浸透力を軽視した東芝はかなり自爆した状況といえるのかもしれませんね。
いまでは一個人が大企業に対して強力な影響力を行使できるようになったのですから……。
なお、URLはこちら
http://member.nifty.ne.jp/AKKY/index.htm



戻ります。