携帯情報端末使用雑感
現在の手持ちの携帯情報端末としては
カシオのカシオペア(ハンドヘルドPCタイプ、ポケットPCタイプ)
ヒューレットパッカードのジョルナダ
これら3台を有していて現在用途によって使い分け中。
CASSIOPEIA A−60
カシオにおけるハンドヘルドPCの最終バージョン。
CPU:SH−3 80MHz
OS:Windows CE 2.0
メモリ:8MB
今の視点で見ると遅く、そして古く、液晶に至っては4階調モノクロ液晶(反射型)で、その上、キーボードがまるで電卓のような感じなので入力では多少の慣れが必要ですけど、ハンドヘルドPC界では有数の小型軽量で持ち運びが容易。
低スペック故に使い勝手はいまいちかもしれないけど、用途を限定するといまだに現役で、しかもほかのマシンにはない圧倒的なアドバンテージをも有してます。
もっとも大きいのは「単3乾電池2本による駆動」
この能力の為だけにこの機種を使っていると言っても過言でないくらいで、バッテリーのへたれ(いくらリチウムイオンとはいえ、寿命はあるんです)を考えずにすみ、なおかつバッテリーが切れても予備が準備しやすく、また過疎地でも売店さえ見つければ補充の可能性があるというのはほかにない強み。(ちなみに、後記のJordanaのバッテリーの電圧は12V……使いすぎ)
もう一つは欠点の裏返しで利点となった液晶。
モノクロの反射型液晶は直射日光下でも視認性はよく、光源の反射さえなければ屋外でもストレスなく使用可能。そのかわり、薄暗いところでは見にくいんですけどね(笑)
そして、なにげなく辞書をROMとして搭載しているのもポイント高し。
ただ、やはり欠点はあるわけで、上記の古くて遅い、キーボードも安っぽいということのほかに、バックライトは使用時の持続時間が短く、かすかにハムノイズっぽい音が混じる。
おそらく冷陰極線管の駆動回路から発するノイズだと推測するんですが、ちょっと遠ざかれば聞こえなくなりますし、慣れれば気にならなくもなります。
文章を打つだけならいまだ現役であるカシオペア……本機の後継機が出ていないと言うことが残念でなりません。
ほんと、もう少しCPUを速く省電力にしてメモリを増やした「だけ」のカシオペアって出ないのかなぁ
ヒューレット・パッカ−ド Jordana 690
もう一台のハンドヘルドPC
こちらは65536カラー液晶に、きちんとしたパンタグラフ式キーボードを有し、なによりもバックライトが標準点灯なので夜間でも気兼ねなく使用可能。
CPU:SH−3 133MHz
OS:Windows CE 2.11
メモリ:32MB
そして、ちょっと高速化したCPUとカシオペアA−60の4倍ある(A−60が少なすぎだけど)メモリを生かして使い勝手も大幅に向上。
モデムポートも標準搭載なのでグレー電話さえ見つければそれを利用しての通信が可能。
キーボードはこのクラス最強と言われたこともあって、かなり打ちやすいです。
そして、バックライトもあることから薄暗い以下の明るさの時はかなりの威力を発揮してくれます。
ただ、痛い欠点も……
「立ち上げ直後のレスポンスが重い」
「PCカードスロットまわりのギミック」
「内蔵CFスロットの固定爪の強度」
この3つが本機における問題点。
特に後者二つは頭の痛い問題で、まずPCカードを差し込むとCFスロットとバックアップ用がぽこっと飛び出る仕様は特にメモリー用として使っている場合は常時飛び出ているために強度の面から見ても結構使い勝手が悪かったり。
そして、スロットが開かないようにする固定具を受ける爪がいかにもちゃちくって貧相で、壊れやすそう。
実際、中古で不具合があるとしたらだいたいここだったりもするし……実際に外れたし(涙)
それに対して前者は慣れてしまえばどうってことはないのですが、やはりレスポンスが悪いというのはこの手のマシンの利点を殺していると思うのですが……。
CASSIOPEIA E−2000
もう一台のカシオペアで、他の2台と違ってキーボードのない手のひらサイズPDA。
CPU:Strong ARM 200MHz
OS:Pocket PC 2002
メモリ:64MB
液晶は半透過型液晶で日中の屋外でも夜中でも見やすいし、バックライトを消せばバッテリのもちも延長可能。
スペック自体は手持ちの中で最高ながらキーボードレス機。
そのために文章打ち用途としてはかなり難しいものとなり、もっぱら通信並びにMP3プレーヤー(爆)
特に通信はMSN Messengerが入っているので適度な雑談ができますが……やはりタッチパネルへの入力がかなり厳しいのは間違いなく、本気でやるときはPCカードユニット内蔵のUSBコネクタに接続してキーボードを使用することに。
ただ、現在使用している小型キーボードはキーの配列が妙なのかタイプミスを頻発してしまうので、もう少し大きく、それでいてフレキシブルで収納性の高いキーボードの導入考え中。
難点はやはり形状と小型ゆえの文字情報を扱う際の面倒さ。そして制約のある使用感。
240*320の小型画面とキーボードなしというのは長々した文書の扱いは苦手です。
ビジネス用途でスケジュールやアドレスの管理に使うならちょうどいいのかもしれませんが、長文をメインとしてハンドヘルドから移行しよとすると操作感の違いでかなり使いにくいです。
なお、PCゲームをコンバートするプログラムを導入することで、携帯ゲーム端末としても使ってたり(笑)
広大なメモリ容量の使い道がこれかMP3というのもなんだか悲しくはあるんですけどね。
ちなみに、これらすべてにはATOKをインストールしています。
だって、内蔵しているIMEはあまりに馬鹿で使えないんだもの(爆)
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