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UPDATE.1998.5/22
第10回 YUKOのキューバ紀行
今回はYUKOさんが語ります
いつもは私が好き勝手書いているコーナーですが、今回は友人に寄稿して頂きました
文章を掲載いたします。お酒とのスタンス、考え方、付き合い方は人それぞれで 私とは違うかもしれ
ません。その分新鮮でしょ?お酒を愛し、大切に思う気持ちがあれば 私は大いに楽しめます。
もちろん今回YUKOさんは 他に目的があってのキューバ紀行だったのですが、その中での お酒との 関わりについて書いてくれました。これから暑い季節です。冷たいビールやラムを思い浮かべるには 最高のコラムですよ。ゆっくり楽しんでください。冷蔵庫に缶ビールが冷えてたら、ほら 用意して から読むのもいいかも。
YUKOのキューバ紀行
キューバといえばラム酒、ラム酒と言えばキューバ。
マイアミの南に位置する"濃い"国キューバに行ってきました。
キューバへ直行! といきたいところですが、国交の問題もあって、成田からバンクーバーへ、
バンクーバーからメキシコシティへ、メキシコシティで一泊して、メキシコシティからカンクン経由で
やっとあこがれのキューバにたどりつけるのです。遠い〜。
キューバ前夜祭
メキシコといえばタコス。メキシコでも日本でも、ほんとうに美味しいのはタクシーの運転手さんがい
く店だとか。 というわけで、メキシコのマニアなタコス屋にわたしたちは足を運んだのでした。
メキシコは残念ながら治安がよくない。夜の街を少人数で歩くのはちょっと無理かも。
私たちは10人くらいでタクシーに分乗し、El Camineroのテーブルにつきました。
さて、ビールです! メキシコにも何種類ものビールがありますが、おすすめはなんといっても
ドスエキス。スペイン語でエックスはエキス、2、がドス、というわけで、ドスエキスはダブルエックス
と表示されています。 いろいろなXXを目にしましたが、そこではXXをひとつ頼むとミニボトルが
2本でてきました。な〜るほど。それで2(ドス)なのね、とひとり納得にはいる私。
ドスエキスを推進力に食べる食べる。タコスをたべる。 から〜いソースをメキシコ人よりたっぷり
かけて食べる食べる。 このソースを食べすぎると、七割方のひとが翌朝、トイレでなにかを
体験するそうなのですが、私は大丈夫だったので、その神秘は永遠の謎と化してしまったわけです。
キューバ到着
さて、メヒカーナ航空で一路キューバへ!
キューバに着いたわたしたちは、(ようこそ)と日本語で書かれたボードと花、そしてラム酒に迎えられ
ました。 実はわたしたち、キューバでカーニバルバンドとして数カ所で演奏し踊り狂うために
日本人70人ほどで大挙して訪れた変な団体。 キューバに日本人がそんなに来ることはない。
おまけに今年はキューバ日本人移民100年記念。というわけで、大使館のみなさんもやたら歓迎して
くれたのでした。 また、ビールだ! キューバのビールといえば、ブカネロとクリスタルでしょうか。
クリスタルはたまに日本の中南米料理店で見かけますが、ブカネロははじめてかもかも。というわけで、
早速口に運んでみました。 ん? この香料の匂い。 なんだっけ?
キューバ滞在中、"CERBEZA DE CUBA”(キューバのビール)というとたいていブカネロがでてくるので、
何本飲んだか数しれないくらいでしたが、うーん、なんだろ? それが(ホテルのトイレの香料と同じ香り)
と気付いたときから、私はブカネロを心底楽しめなくなってしまったのでした。
そういえば、スペイン語でビールはセルベッサ、そしてトイレはセルビシオ。
とまたひとり納得にはいってしまった私ですが、ま、関係ないよね?
その晩はビールとキューバNo.1ラム酒ハバナクラブに耽溺した私でした。
キューバのおそろしさなど知らずに……。
さて、キューバといえばキューバ音楽。国中いたるところでサルサが鳴り響き、老若男女こぞって腰を振るキューバでは、毎朝4時ごろまでライブが続きます。
わたしたちも今日はLOS VAN VAN 今日はNG La Bandaと毎日毎晩ライブのはしご。
ライブといえばお酒と踊り。
ところがここに大きな問題がもちあがっていたのです。
踊る→喉が渇く→ビール→そして、またも登場、トイレ。
キューバのトイレはほんとにおそろしい。だいたいフラッシュ、あの流すやつですね、あれがないんです。だいたい、流すという発想がない。
水洗トイレに際限なくみんなが"oshikko"をためていき、紙はよこのバケツにポイ。
要は水洗施設が貧弱で、おまけに水がないかららしいんですが、こんなトイレを前にビールをがんがん飲めますか? ねえ。
そんなわけで、飲み物はもっぱらハバナクラブのストレート。で、踊る。
ふらふらになってホテルに帰ってくると、喉はからから。
みんなでバーに走り、ブカネロをがんがん飲む。(ホテルのトイレは大丈夫^^)朝まで飲む。そして7時ごろベッドに入り、2時間ほど寝てまた一日のはじまり。
キューバ人にならってわたしたちも眠らない日々を過ごしたのでした。
キューバに思いをはせて
さて、濃い酒、濃い音楽、濃いコーヒーに囲まれて滞在もあっと言う間。
おみやげにラム酒を買って帰るのは言うまでもありません。私はロス・マリノスという、ハバナクラブ5年物みたいな色のラムを一本と、ロン・バラデロの七年物を買って帰りました。
同行のひとりが、50ドルを費やしてロン・バラデロの15年物を買っていたのですが、これをどうしてでしょう、割っちゃったんです。あぁ。蒼白になってお店にかけこみ、陶器のびんに残された中身をペットボトルにあけてもらう。
もちろん、その15年物がわたしたちの餌食になったのは言うまでもありません。
おいしかった〜!!!!
キューバではラムとビールしか飲まなかった私ですが、日本に入ってくるラムがハバナクラブだけあって、あちらでもラムと言えばハバナクラブでした。
キューバに思いをはせて、今夜も私はハバナクラブを飲みます。
クーバリブレ、モヒート、ダイキリ、そしてやっぱりストレート。
ラム酒万歳!!!!!!!!
Numberから
大変な旅、そして楽しい旅だったのでしょうね。YUKOさんがもちろん
お酒が好きというのは 知らない人でもこの文章を読めばわかれますよね。それくらい「お酒好きだ〜」
という思いが滲み出てきます。でもそんなことはどうでもいいんです。ありきたりの添え書きは
必要ないですよね。ただ一つ浮かんだ疑問。もしお酒がなかったらどんな旅になっていたんだろう?
お酒の持つ様々な魅力の片鱗が、ここにもあるのが嬉しいです。それとてお酒を愛する人であればこそ
ですよね。
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