葉の形はいろいろあり、また同じ植物でも場所によって葉の形が違っているので、あまり難しく考えない方がいいかもしれない。
複数の葉の集まりにみえますが、正しくは1枚の葉であるものをいいます。個々の葉のように見えるものを小葉といい、その小葉の配列の様式によっていくつかの種類に分けられます。
葉のつき方にもいろいろあり、1つの節に1枚ずつ葉がつく場合を互生、1つの節に2枚の葉がつく場合を対生といい、ほとんどの対生の場合は隣り合う節の葉は互いに直角の向きにつくようです。1つの節に3枚以上の葉がつく場合を輪生と言い、葉のつく数に応じて三輪生、四輪生などと呼ぶ場合がある。根生は地面に近い位置に葉があり、あたかも根から葉が出ているように見えるためこの名が付いている。実際には茎から出ているのですが。タンポポのようにロゼットを構成する葉も実際には茎から出ています。
総状花序は多数の花が1本の軸から側生する細長い花序のうちで、個々の花に柄があるものをいいます。散房花序は多数の花が1本の軸から側生するものですが、下位の花ほど花柄が長いために、全ての花がほとんど同じ平面上または球面上に存在するものをいいます。集散花序は先端に花がつくことによって軸の成長が止まって、次に咲く花は軸から出る側枝の先端につくという形でできる花序のことです。穂状(すいじょう)花序は多数の花が1本の軸から側生する花序で、個々の花に明確な柄がないものをいいます。散形花序は多数の花が1本の軸から側生する花序のうちで、個々の花に柄があり、すべての花柄の基部がきわめて近い位置にあるため、軸の先端から柄のあるたくさんの花がのびているものをいいます。円錐花序は複花序(複数の花序からなる花序)のひとつです。これにはこれ以外にも多くの種類があります。これら以外にも団集花序や輪散花序など様々なものがありますので、詳しくは図鑑などを見て下さい。
(参考文献 日本の高山植物(山と渓谷社) 植物の世界 創刊号別冊付録(朝日新聞社))