DUMKA
「るいは智を呼ぶ」(暁WORKS)を読了しました。規格に合わない人間に向けられる、社会からの悪意。システムに押し潰され、偶然や気まぐれで台無しにされる人生。前向きな卑劣漢と言われようとも、強靱な精神で困難を切り抜けていく主人公・智は、なかなかに凄い奴です。お話も面白く、次第に明らかになっていく謎が気になって、どんどん読み進みました。その一方、放置されたままの事柄が沢山あったり、美味しい設定が生かされていなかったりで、もったいない作品だなぁとも思います。
サハロフ(佐藤純一)