私がメモ機として愛用しているHP200LXは、適度な本体サイズと無理のないキー配列(両手で持つと親指が全部のキーに届く)、キー荷重が大きめでクリック感がしっかりしている(タッチタイピングしやすい)、キートップが小さくて互いに離れている(タイプミスが少ない)など、様々な好条件がファミコン打ち(両手で持って親指で打鍵する)を可能にしています。数字キーが右側に独立しているのも、秋葉原レポートの取材をする上で大変助かります。
HP200LXは随分前に販売が終了しており、2台目である私の現用機も疲労が目立ってきましたが、代わりが務まりそうなマシンは未だ登場していません。最近発売された新型のポメラDM20を店頭で触ってみたところ、レスポンスが速く、表示も見やすくて好印象でしたが、キーボードを展開する必要上、PCと同様に置いて使うのが前提で、支えのない場所で立ったまま入力するのは困難ですね。本体を両手で持つ携帯ゲーム機は普及しましたが、その持ち方が文章を書くスタイルとして定着しなかったのは少々残念です。
サハロフ(佐藤純一)