Fishing Report >> 解禁の米代川へ…!
サクラ嬢に会いたくて…解禁の米代川へ 2007年6月1日(金)〜6月3日(日) Reported by Takuya Fujiwara 

4月〜5月に4回、九頭竜川に足を運んだ。が、サクラマスの女神は微笑んでくれなかった。
私レベルでは、とにかく釣れない。努力が報われない。決して楽しい釣りではない。「釣れる釣りは楽しい」という言葉が耳に入ってこない…。
なのに、サクラマスは「どうしても釣りたい」魚なのだ。
どうしても釣りたいから、無茶かな…ということも平気になる。
私は、6月1日から解禁になる秋田県は米代川に行くことを決めた。行程にして、片道1000キロ弱。高速道路を使って10時間以上。
行かなきゃ釣れない…いや、行っても釣れないサクラマスに近づくためには、地理的・時間的・経済的な制限など気にしてはいられないのだ。

■□■ 5月30日 深夜 〜 5月31日 ■□■

秋田に向けて出発。
深夜に首都高を抜け、東北自動車道をひた走る、走る、走る…。
仙台を通過するころに夜が明け、岩手県に入る。そのまま一気に秋田自動車道に入り、昼前に能代に到着。
遠かった…!でも、サクラマスには少し近づいたはず。
ここで、仲間の善孔氏と合流。彼も焼津から一気に秋田入りしていた。それから2人で、米代川探索を始めた。

初めて見る米代川は、どこを見ても、サクラマスが潜んでいそうなポイントばかり。気が急いて落ち着きがなくなる。
明日の解禁日に、どのポイントに入ろうか…という探索をしているアングラーは、私たち以外にも、当然たくさんいた。
テントを張って陣取っている人、携帯電話で仲間と連絡を取り合っているような人…。
明日の解禁を前に、もう戦いの火ぶたは切られていた。

数人のアングラーと話をさせてもらい、ポイントのアドバイスをいただき、過去の実績などを聞かせてもらった。
果たして、自分たちは二ツ井地区の米代橋下流左岸…有名ポイントの1つに入ることに決めた。
ここで、明日の朝、サクラマスに会おう…!
夕方、にわか雨が降ったが、大して気にはしなかった。
夜、善孔とのサクラマス談義は尽きなかったが、早朝からの出撃に備えて、お互いの車に引き払った。


■□■ 6月1日(解禁初日)■□■

黎明。いよいよ米代川の解禁だ。
日が昇る前の薄明かりの中、周囲のアングラーも一斉にキャストを開始しはじめた。
私も期待度120%でキャストを開始。沈みテトラがあるややディープなポイントに、シュガーディープ90Fを潜行させる。
緩く太い流れではあるが、もう少し急であったほうがいいかも…。
期待とは裏腹に、ノーヒットのまま時間が流れ、日が昇り始めたときに、がっくりきた。
水色が悪い。前日に下見したときと大きく異なり、薄茶色に濁っているのだ。
どうやら、前日のにわか雨は、支流の阿仁川上流では集中豪雨的な雨量だったらしく、そこから濁り水が流れ込んできているとのこと。
昨年は、十数本の実績があったポイントなのに、周囲のアングラーにもヒットの場面はなし。
7時くらいには、ポツポツとアングラーが移動を始めている。
数人のアングラーと話をしたが「全然ダメ」だそうだ。
少し仮眠をとり、午後はさらに下流部、富根橋よりも下のポイントをいくつか回った。が、どうにも濁りがきつく、ヒットの気配はない。
銀杏橋前後で5本、一番人気の藤琴川合流地点で3本…ということだから、よっぽど状況は悪いのだろう。

夕方、善孔と明日以降の作戦を立てる。
とにかく濁りが取れれば…と期待を込めるしかない。
湯を沸かしてカップラーメンを食べ、ヒマつぶしになぜか将棋(結果は、善孔の圧勝)。


■□■ 6月2日(解禁2日目)■□■

2日目も、同じく米代橋下流部から開始。
初日の濁りは多少は改善されているが、相変わらずサクラマスからのコンタクトはなし。周囲のアングラーも同様。
暖冬のせいで雪代が少なく、例年よりも遡上数が少ないという。
午前中は粘ったが、ついに二ツ井地区を諦め、午後から上流部に移動。鷹巣地区、早口地区を回ったがダメ。そのまま大館市に入った。
どこも雰囲気は良いが、相変わらずのノーヒット。

夕方、花輪線の下流部に入ったところで、2日目を終了。最終日は、ここから更に上流を目指すことに。


■□■ 6月3日(解禁3日目〜遠征最終日)■□■

早朝から花輪線の下流部でスタート。
釣れない…。
でももう「釣ろう」という気持ちよりも、憧れの米代川で、このロケーションの中でロッドを振っているということだけで心が満たされていた。
四方を山と緑に囲まれて、太くて速い流れにプラグを泳がせているだけでいい。
結局、十和田IC近くまで上り(初日の下流部から移動すること50〜60km)、末広橋周辺にて、3日間に渡る米代川遠征を終わることにした。


新参者には厳しい状況だったが、楽しかった。車中泊に自炊、地図を見ながらのポイント探しなど、アドベンチャーな感じでよかった。

また来年(ホントか!?)米代川に挑戦しよう。
1回だけでは何もわからずに終わってしまうし、やはり米代川で釣ってみたいから。

往復2000キロ…。これだけ車で遠征できれば、もう国内だったらどこでも行けちゃうよ。

タックル:
 ufm ウエダ サーフェイストゥイッチャー(STS-801Si)+ステラC3000
 ufm ウエダ スティンガーディープ(SST-82-H)+ステラ3000
 ufm ウエダ トラウトスティンガー(TSS-82-Ti)+ステラ3000
ライン:
 VARIVAS BigTrout 10lb or 8lb
ルアー:
 バスディ シュガーディープ 90F、85SB
アムズ ファリーナ 90F、90S
デュオ ディープフィート 90D、90MD、83MD
タックルハウス ビットストリーム 95FMD など

■□■ おまけ ■□■

米代川から戻ってきた翌週、まだまだ「プラッキングの炎」がくすぶっていて(!?)、雨の中、某河川にシーバス狙い。
2本のシーバス様が私を癒してくれました。(サクラ嬢も、こんな風に狙い通りに釣れてくれたらなぁ…)


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