Page-Valkyrie de Halcyohna  

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バルキリー・ディ・ハルシオーネ
名前・性別 バルキリー・ディ・ハルシオーネ(Valkyrie de Halcyohna) 
年齢 西暦647699年製造
出身 地球(太陽系第三惑星)現在のフランス・ブルターニュ地方 
職業 ユウロスの支援
資産 −−−− 
性格 勇猛果敢?
種族 サポートデヴァイスユニット
リアルサイズ 不定
趣味 −−−−
特技 そらでファンタジー系データベースの代わりになる
イメージ

 

4枚翼をもつ長髪の人魚が基本形体だがいつもは人型である 下は基本形体 
長い髪の毛の色はスカイブルー ロバのような耳 肌は白系 背中に4枚の純白の翼 
下半身は翼より少し長い 大きなエメラルドグリーンの鱗が覆う 
左右方向に2対の細い鰭をもつ 
備考
 

 

カーボンベースアンドロイド(有機体のボディーをもつアンドロイド) 
過去にユウロスから不定期限の有休をもらい現在に至る 
標準装備として原子再構成システムと分子再構成システムを装備 
防御能力はユウロスを軽く越える(ユウロスに防御能力がないとの声も・・・) 
洋菓子が好き 
初めはユウロスの命令には絶対服従であった

 原子再構成システムと分子再構成システムとは
見てくれは直径3p程度の金属球 ユウロスからはコアと呼ばれている 通常は体内のある場所にあるが取り出してもシステムが必要とされない限り支障はない またこのシステムには記憶などのデータを常時バックアップする機能があり 最悪の場合このシステムのみで全てを復元できるのである

 服装について
服装もボディーと同様 原子再構成システムと分子再構成システムによって作られる そのバリエーションはいつものエプロンドレス風の服装をはじめ普段着や作業着などの一般的なものから宇宙服などの特殊条件下での服装まで様々である もちろん服なので脱いだり着たり出来る

 酒に酔ったら
ユウロスにアタックをかけるがユウロスにも酒を勧めるため ユウロスもへべれけになってしまうので今まで成功した試しがない
ちなみにしらふに戻ったバルキリーはいつもユウロスに土下座して謝っている

 バルキリーの使用する魔法
ファンタジーヲタクだけあってあまりにも多岐にわたるので省略

 性格・詳細
本人のみであれば 几帳面ではない意味で細かく・悪い意味でのんびりとしたマイペースである

 ユウロスに対する行動
基本的にユウロスに対してのみのメイドさんであるが本人の性格もあり 実際のところは良い理解者としての友人と身の回りの世話をする奴隷と執事を足して3+αで割った存在 ユウロスを好いてはいるが口では否定する 無論ユウロスは気づいているが二人の間柄から言い出すことはない ちなみにユウロスから一度告白されるが断っている

 ナッキャに対する行動
ユウロスの妻であるナッキャとはユウロスが嫉妬するぐらいに仲がよく 彼女とはユウロスとは違って対等の存在として相手をしている

 作者より
バルキリーは初めはいなかったキャラクターでした ガルバリア1の第三章を書いているときにユウロスの不安定になりがちな精神面をサポートする目的で投入 投入時には長い間ユウロスのもとから離れていた結果として少しワイルドになりました ガルバリア2第2章を書いている現在では彼女は完全にユウロスの『メイドさん』ですねぇ


日記及び関係者の証言より再現
 遠月42年 西暦ならば647715年 7月18日

 宇宙に散った人類には既に人類発祥の地と呼ばれる事もなくなった存在ではあるが 地球は青き姿をその宇宙に横たえていた
 地球上の人口約8億人 地球圏の人口約12億人 かつては空間軌道の始発駅であったが現在では末端の小さな駅の一つになり果てた空間鉄道オリオン腕宙区地球駅 その駅は現在地球圏最大の都市であるパリの郊外にある その為かヨーロッパ州は地球全体の4割程の人口を有する 産業は第一次産業のうち農林水産業が大半を占め太陽系内の食を支えるまでに至っていた

 アジア州日本地区東京県新巣郡新巣町の中心街
「ええと 確かこの辺りって聞いたんだけどなぁ」
 先ほどバスを降りたバルキリーは肩に掛けた大きなバックから目的地の住所を書き留めたメモをとりだしのぞき込む
「東京県新巣郡新巣町夜名張563・・・ やなはる563と言われても全然わかんないし・・・」
 彼女は左右を見渡し近くにある駐在所に足を進め 中にいた駐在に訪ねる
「すいません この住所はどこに行けばいいんですか?」
 駐在はメモを見て説明を始める
「前の通りを3キロほど進むとすぐ近くに神社のある畑の中の小さな交差点に出ます そこを右に曲がりまっすぐ行くと大きな建物が見えてきますそれが夜名張563です 分かりました?」
「1時間も歩くの?」
「ここから先はバスがありませんから」
「はぁー・・・ あっ ありがとう」
 駐在所を出て 言われたとおりに歩き出すバルキリー
「しかし 何が楽しくてこんな田舎町に住んでいるんだか・・・」
 ほんの五・六百メートル歩いた彼女の視界には見渡す限りの畑が広がっている
「ほんとに ここで いいのかなぁー」
 首を傾けつつ大きなバックを肩に掛け歩くバルキリー 向こうから車がやってくる これは彼女がバスを降りてから始めて見た車である 車は彼女の横を通り過ぎる 彼女は助手席に髪の白い人が乗っているのに気づきその珍しさに目を奪われたが 車は何事もなく通り過ぎて行った
「白髪の長髪なんて珍しい」 何か恐ろしい物でも見たんだろうか?・・・
 彼女は遠くにある神社らしきものにあるらしいかなり大きな木を望みながら 道を歩き続ける 青い空 白い雲 鳶が鳴いて 風が渡る
「・・・・・・・・」こんな田舎があったとわ・・・
 右手は小さな山裾まで続く畑 左手は松林や漁港まで続く畑 畑 はたけ は・・
「ほ 本当にここでいいのだろうか」
 だんだん不安になるバルキリー
「・・・・・・・」ここで いいんだよね ここで いいはず たぶん ここで いや もしかしたら
 落ちていくバルキリー しかし足はしっかりと惰性で進んで行く

 さっきすれ違った車
 助手席に座っている華奢な体つきの一見すると女と見間違いそうな男が履歴書に目を通した後 隣で運転している人間そっくりのメイドロボットに話しかける
「ラディー 今日うちに来る 人だけど どうもデータ読んでると疲れて来るんだけどなぁ」
「何がですか? ユウロス」
「身長と体重がとかのリアルサイズが全く書かれて無くて代わりに 不定と書かれているんだ写真もないし」
「はぁ じゃあ不定なんでしょう」
「へっ?」・・・ なんともはや・・・
「でも それではどんな人なのか分かりませんねぇ 迎えに行くこともできませんよ」
「そういえばそうだな」
「では 今日は買い物だけ済ませてしまいましょう」
「ふむ ・・・ 所でさっき道ばたで歩いていた人 見かけない人だったけど・・・」
「あれ? 人なんていませんでしたよ」
 目を大きく見開いてラディーの方を見つめたユウロス

 新巣神社前
「はぁーーーーーっ」
 バルキリーは鳥居の下の石段にへたり込むように座り込んだ
「どうした お若いの」
 神主がバルキリーに話しかける
「いやちょっと 疲れたもので」
「若者がそんなようではいけないな」
 神主は持っていたほうきを持ち直し座っているバルキリーの横から彼女を見おろす
「今まで ずっと都会の雑踏の中で住んでいたのに こんな田舎に来るなんて全然考えてもいなかったよ 全く」
 バルキリーは話しながら目の前に広がる畑を虚ろに眺めている
「でわ 何しに ここへ」
 彼女は目的を思い出したのか立ち上がり
「仕事です あっ 夜名張563ってとこなんですけど」
 神主は少し考えてから山側の方を一度向いて答える
「ああ あの白髪の妙な若造が住んでいる所か」
「は?」いま 白髪って・・・
 拍子抜けのバルキリーにマイペースで話す神主
「だから 妙に物事に詳しくてな あいつと話していると若者と話している気にならないんだ」
「そうじゃなくて 今 白髪って」
「ああ 言ったが どうした?」
「さっき車に乗って いっちゃったぁー・・・」
 彼女は驚きの余り両手で頭を抑えて神主に叫び そのままペタンと座り込んだ
「はっ はっ はっ  お主チェスは出来るか?」
「何よぅー」
 彼女は神主に自分の境遇を分かってもらいたいのか不満そうに神主を見上げる
「だから 白髪の若造が帰ってくるまで 儂の相手をせんかと言っておるのだが?」
 マイペースの神主
「はぁーーーーっ」お茶も欲しいなぁー
「お茶も出そう」
「はぁーー お相手しましょう」

 漁協横のスーパー
 スーパー内の漁協直営の魚屋の前
「ラディー 今日は鯨肉が入っているよー」
 うれしそうなユウロスにラディーは
「欲しいんですか?」
 あまり気が進まないようだ
「うん 欲しいなぁー」
「今日は鯨肉ですか 私はあまり好きではないのですが」
「まあまあ そう言わずに」
 若干諦めた表情で鯨肉の塊を買うラディー
「鯨肉っ 鯨肉っ」ああ 麗しの響き ・・・ いい
「そんなに 喜ばなくとも」
「でも 未だに捕鯨船に海上保安庁の船が同行するのは 過激派のせいだ全く・・・」
「そんなに 怒られても」
「はぁー 沈めに行こうかなぁー」
「ダメです」
 強い叱るような口調でユウロスに言いつけるラディー
「わ 分かったよぉー 冗談なのにぃ」ああ もう うっとうしい

 神社の事務所
 縁側で神主は湯飲みに残ったお茶を飲み干し
「ほれ チェックだ」こんなものか
「げっ」つ 強い 話にならないぐらい 強い
始まってものの数分で完敗のバルキリー あまりにもあっさり負けたのが悔しいのか それともあまりにもストレートに負け一直線に進んだのを悔やんでいるのか 彼女の口からしばらく言葉が出なかった
「こういうものは大局観をつかめばある程度分かるようになる まあ 儂みたいに毎日やっていればある程度強くなるものだ もっとも儂もあまり強い方ではないがな」
「将棋あります?」
「受けて立とう」
 神主は奥から将棋盤を持ってくる 駒はその上に無造作に乗っていた
「・・・む」また負けそう・・・ しかしぃ

 カントリー銀行新巣町支店前
「マスター 待っていて下さいね」
「ああ 行ってらっしゃい」
ユウロスは助手席から銀行の中に入っていくラディーの後ろ姿を見ている ラディーが銀行に入ったのとは反対に通帳をのぞき込み笑みを浮かべている女性がユウロスの目に入る
「危ないなぁー 通帳は銀行から出るときにはしまっておくべきなのだが・・・」
 シートに深くもたれ目をつぶり静かに辺りの音を聞いているユウロス
「はぁーっ」どうしたものか しかし 何でラディーはあんな事を言ったんだろうか・・・ わからないなぁ ・・・ まてよ さっきのあれがそうなのか? だとしたら今頃は家の前で・・・ 行ってみるかな
「お待たせしました マスター今月から3人になるので生活費が12万ほど増えました・・・ 聞いてます?」
 考え事をしていたユウロスの目が開き その視界にシートに座り疑いのまなざしを向けてくるラディーの顔が入ってくる
「ん? どうしたラディー」
「やっぱり聞いてなかったんですか?」
 左右を確認し車を家に向かって走らせるラディー
「ああ 悪い それより早く帰ろう」
「分かりました 今月のマスターのお小遣いはいつもどうり先月の繰越金の30%です」
「どのくらい?」
「2万4千7百になります もう振り込みました」
「分かった」

 神社の事務所
 縁側でバルキリーは湯飲みに残ったお茶を飲み干し
「もう 終わりですか?」
「く」無念だ
全ての手を読まれたのかそれとも元々手が後手にまわっていたのか83手目であっさりと負けた神主はさっきの威勢はどこに行ったのやら 言葉を失っていた
「お茶 ごちそうさまでした 私はそろそろ行きますので」
バルキリーは荷物の入った大きなバックを肩に掛け 神社の事務所から離れ神社の前の道を山の方へ歩き始めた
「・・・・」儂ってこんなに将棋弱かったかなぁ
 縁側に座ったまま湯飲みを片手に 去って行くバルキリーの後ろ姿を見ていた神主であった

 ユウロスとラディーの乗る車
「マスター」
「ん?」
「今日 から 来る人は マスターの家族になる人ですか? それとも」
「その事か まだ分からない 多分 まわりがそうだと言ったとしても 分かりたくもないし」
 車は畑の中を静かに進んで行く
「ラディー あれじゃないのか?」
 ユウロスは遠くに見える人影を指して言った
「移動中のロボット? ですか?」
「そう見える?」
「いえ 正確には人間よりかは機械に近くみえますね」
「そうか まあ どちらにしろあれだろう」
「とりあえず 問いただしてみますか?」
「そうしてくれ 間違いがないようにな」
「はい」
 車は神社の近くの交差点を曲がり 歩いているバルキリーの少し前で止まりラディーが車から降りバルキリーに声をかける
「ちょっといいかな?」
「はい?」
「貴方が今日 家に来るバルキリー・ディ・ハルシオーネさん?」
「えっ? あ 私はバルキリー・ディ・ハルシオーネだけど なにか?」
 車の中にいたユウロスが会話が成り立っていないのと名前を聞いてもどかしく思ったのか車の中から姿を現す
「ああーーーーっ 白髪の長髪」
 バルキリーが出てきたユウロスに向かって 開口一番 本心から叫んでいた
 ユウロスはそれを聞き流し
「バルキリーか ツバメプロジェクトチームの作った物だな?」
「はぁ 何でそんな事知っているのですかぁ?」
「簡単なことだよ ツバメは元々私のためのプロジェクトだからな」
「はぁ でも 私は東京県新巣郡新巣町夜名張563に現在住んでいるという ユウロス・ノジールというイグゾールドのために作られたのですよ?」
 ユウロスはラディーと顔を合わせ
「どうしようか?」
「とりあえず 強制的に家に入れてそれから説明しませんか?」
「強硬手段か」
 バルキリーは聞こえてくる話の内容に逃げようとする
「にがさないよ」
 ユウロスは器用に左手でバルキリーの両手首を押さえる
「やだっ 助けて」
 バルキリーは力のない声でユウロスに哀願する
「ラディー」
「はい」
 ラディーは慣れた手つきでバルキリーの両手両足を縛り車のトランクに放り込んだ
「なあ ラディー バルキリーの性格とかについては何も書いてなかったよなぁ?」
「はい」
 二人は車に乗り家路についた

 東京県新巣郡新巣町夜名張563
「えええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
 バルキリーの絶叫が説明していた二人の耳をふさがせる
「じゃあ 貴方がユウロス・ノジールさん 私のマスターですか?」
「そう言うこと」もう1時間も説明したのに信じるまで長いこと 長いこと
「じゃあ 貴女がラディーさんですね これからよろしくお願いします」
「こちらこそ」

 夜・バルキリーの部屋・・・・・・・・・・
「んーーーっ」
バルキリーは鞄の中から日記帳と筆記用具を取り出し 机の上に日記帳を開き 今日の事を書き留めて行く
  遠月42年7月18日 晴れ
 今日は・・・・


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Ende